つれづれなる日々

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2015年4月の日々


04/30/2015(木)

ワークショップ3日め。このワークショップは、5日めの明後日が「成果発表会」ということになっている。初日に、成果発表会に向けて何か作るってんじゃなく毎日何かを新しく作っていくその過程をそのまま見てもらえばいいと思っている、というような話はあったんだけれど、日々何をやるのかというスケジュールも事前に知らされず、いろんな人の中にもやっとしたものが溜まってきていたんだと思う。それが今日は特に、今から何が始まるのかよくわからないままダンス的なインプロのセッションが始まっちゃったみたいなことになってグループに動揺が走り、ちょっとこのままではあんまりだから話し合いの時間を持ちましょうということになり、午後はずっと話し合い。

発表会では、興味によっていくつかのグループに分かれ、それぞれの作品を展示会的に同時多発的に見てもらおう、というような話になり、私は、インタビュー映像を素材にしたフィクションのパフォーマンスをしようと思い、映像をYouTubeに上げてくれるようビデオアーティストにお願いする。

帰宅して、メモを取りながらインタビュー映像を見始めるも、さすがに眠くて、半分(1時間)くらいで降参。


04/29/2015(水)

ワークショップはきょうはオフ。一日だらだらする。そして夫と映画「ザ・トライブ」を見た。ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」を見たときと印象が似ていた。


04/28/2015(火)

今回のワークショップの会場は、静岡県舞台芸術公園内。自宅からJR草薙駅まで3時間弱、そこから40分ほど徒歩(東静岡からバス、というてもあるけれど、ちょうど良い時間のがなく1時間以上前に着いてしまう)。ホテル代と交通費がほぼ同額で、期間中静岡に滞在ということも考えたんだけれど、お弁当を作ったり洗濯をしたりできることも考えに入れると自宅から通うほうがいいかなと。

きょうは、即興的なダンスをやっているサンドリーヌがリーダーとなって、主に動きのワークショップ。午後からは静岡の街にインタビューに出掛けるチームもあったが、私は今は他人とのコミュニケーションや言葉よりも身体に興味があるので、舞台芸術公園に残ってサンドリーヌのワークショップに引き続き参加した。何人かずつに分かれてみんなの前で動いていたとき、「あと30分」と声が掛かった。サンドリーヌがあと30秒で終了と言ったのを通訳してくれた人が間違えたんだというのは聞いてすぐわかったけど、あと30分動き続けてもいいよ、と思っていた。

夕方、仕事で静岡に来ているのになかなか会えない友とお茶。短い時間だったけど、久しぶりにさしで話せてよかったです。

時間が間に合うようだったので、夜、夫と映画「寄生獣」完結編を見た。


04/27/2015(月)

今日から始まるSPACの「日仏交流ハイブリッド・ワークショップ」に参加するため、小田急線とJR線各停を乗り継いで、静岡県舞台芸術公園へ。予想外の多人数。自己紹介だけで午後まで掛かり、後は、場の雰囲気を伝えるグループワーク。

何人もの友達に再会したり陶芸や音楽や美術などの他分野の人たちと出会ったりして、それは良いけれど、参加者12名のはずが2倍以上の人数が参加していることやそれについて公式に説明がないことなど、このままでは納得のいかないことがあり、どうしたらよいか考える。


04/26/2015(日)

Co. 山田うん「七つの大罪」「春の祭典」見ました。整理番号77番だったけど、椅子最前列ほぼセンターに座れた。「七つの大罪」の不思議な世界にひたり、だけどその後の「春の祭典」に圧倒された。ダンサーのパワーや表情や手先足先のニュアンスや動きの質感や、とにかく目が離せず、心の中でずっと身を乗り出して(実際にやったら後ろの席の人に迷惑だからね)見ていた。鳥肌が立った。知り合いにろくに挨拶もせず、ぼーっと会場を出て駅に向かった。涙が出そうだった。泣き虫なのでよく泣くんだけど、これは泣いたら負けだ、みたいな気持ちもあった。


04/25/2015(土)

静岡芸術劇場で「メフィストと呼ばれた男」観劇。上演時間3時間を長く感じなかった。いまこれを上演しなければと宮城さんに思わせてしまう世の中であることの危機感がつよく胸に迫った。劇中劇(いろんな劇の稽古のシーンがある)は、ヨーロッパの観客だったら何の劇なのか全部判るんだろうな、そのあたりの感じ方が私たちとは違うかもな、と思ったりした。女優陣がこぞってチェーホフを褒めるのがおもしろかった。


04/24/2015(金)

午後、バイト。夜の森川クラスはお休みした。


04/23/2015(木)

午後、バイト。

夜は、美しい雪プロジェクト。今後の方向性について説明を受ける。


04/22/2015(水)

井手茂太さんのワークショップ。初心者コースは、ウォームアップ的なことを1時間。それから、8種類ほどの動きをみんなで練習し、2人ずつになってそれを組み合わせたり変形したりして一連の流れを作った。終わった後、「去年のワークショップでも一緒でしたね」などと話しかけられる。

夜の経験者コースは、ウォームアップは30分くらいで、あとは主に振付。井手さんの動きや、参加していた好きなダンサーさんの動きを、間近で見られたのも嬉しいワークショップでした。
04/21/2015(火)

週末からちょっと予定を入れすぎて、疲れが出て、ジャイロキネシスのクラスを直前キャンセル。すみません。

午後は、事務のバイト。


04/20/2015(月)

ダンス自主錬。振付を考えてもなかなかうまくいかない理由の一つに、曲を覚えられないということがある、と思い、どういう構成になっているのか理解するため、何度も何度も何度も聞く。あと、ダンスの復習。動画を見ると、頭で思ってるほど動いていないことがわかるので、足りないところの動きを大きく明確にしていく。(できているのか?)


04/19/2015(日)

KEKEさんのソロ公演「しらなり」を見た。


04/18/2015(土)

小田急線乗車中嬉しいご招待のご案内をいただき、嬉しい返信などしていたら、どこかの駅で事故があって電車が遅れている、というアナウンス(後から考えると、このときすでにパニック気味になっていて、ちゃんと内容が聞けてなかった)。2時からの東京芸術劇場でのローザス「ドラミング」に、開演に15分くらいは余裕があって到着する予定だったのが、あやしくなってきた。新宿に近い駅だから、新宿に近づくにつれてどんどん遅れるんじゃないかと不安になり、下北沢で下りて井の頭線ホームへ。そしたら予定時刻を5分過ぎても上りの電車が来ない。アナウンスもなし。あせって、下りで明大前、遅れている京王線で新宿、山手線で池袋へと向かう。池袋駅到着予定が14:01、メトロポリタン口は先頭のほうと思い込んでいたら最後尾で、「メトロポリタン口」という看板が目の前を過ぎていくのを絶望的な気持ちで見る。駅から通りに出て、90度間違った方向に歩き出し、あぁもう今日はすべてダメだ、と思いながら劇場に着くと「まもなく開演です」、舞台上にはすでにダンサーがいて、音楽も始まっていた。場内係の人に案内されて通路を歩くうち客電が消えた。というぜいぜいはぁはぁした状態で席に着き、上着を脱ぐこともままならずそのまま最後まで鑑賞。

せっかくのローザスだったのに。ワークショップで振付の一部を体験したこともあり、興味をもって見ることはできたけれど、落ち着かないまま見ちゃったのは本当に残念だった。ダンサーの身体や動きはすばらしかったけれど、客席の傾斜がゆるくて床面が見えないのが残念だった。この作品は、動きの軌跡まで見たい。そして、音響があまり良くないように感じた。生音でないのは承知していて、それはいいんだけれど、音が右と左の1つずつのスピーカーからだけ聞こえてきているような深みのない感じがした。私の耳の性能が落ちてきたせいかもしれないけれど。

終演後、偶然会った友だちと、近所のカフェでおしゃべり。


04/17/2015(金)

世田谷パブリックシアターの「劇作家の作業場」というのに参加。劇作家は、中屋敷法仁さん。劇場の稽古場を使って劇作家が新曲戯曲の創作を行う、というのの一環で、「こういうことを考えているんです」というのを聞いたり、実際にテキストを読んでみたり。


04/16/2015(木)

「2048」というゲームを、ここ数日夢中でやっていた。ただ、あまりよく理解せずやみくもにプレイしていた。今日、夫に攻略法を教えてもらい、その通りやってみていたら、やっとゴール達成。これでやめられる。


04/15/2015(水)

ダンス自主錬。1月に「暗愚小傳」で香川に行ったときに四国学院大学の学生さんに教えてもらった「ダンス+」というアプリを初めて使ってみる。音楽を流しながらビデオを撮れるアプリ。便利。

三点倒立でもダンスでも、一人で練習していると自分の状態がわかりにくいので、動画を撮って確認するのがすごく役に立っている。文明の利器すごいわ!


04/14/2015(火)

歯医者。その後、21_21 DESIGN SIGHTの「単位展」に行こうと思っていたら、火曜日はお休みでした。


04/13/2015(月)

映画「博士と彼女のセオリー」を見た。若き日のスティーブン・ホーキングの話。イギリスの学者の話なので、先日見た「イミテーション・ゲーム」(アラン・チューリングの話)とどうしても比べてしまう。悲劇だけど「イミテーション・ゲーム」のほうが好きだ。より映画的に感じた。

でも「〜セオリー」も興味深く見た。印象深かったのは、気管切開の後、合成音声で声を取り戻したときに、あの誰でも知っているホーキング博士の声を聞いて、奥さんが、It's American!(なにこれアメリカ英語じゃないの!)と驚くところ。意表をつかれた。そう言われればそうだ。イギリス人なのにいきなりアメリカの発音になったら家族としてはそりゃ違和感あるだろう。当事者にとってみればそのことがその瞬間すごく切実――そういうパーソナルなものをうまく捉えると物語がいきいきするんだなと、そんなことを考える。「ロッキー」で試合前夜に会場を訪れたロッキーが垂れ幕に描かれた自分の姿を見て、トランクスの色が違うと言うシーンなんかも、そうだと思う。

「〜セオリー」では、車椅子のホーキング博士がダーレク(「ドクター・フー」に出てくる地球外生命体)の真似をするとこも好きなシーン。


04/12/2015(日)

この週末は、ダンス祭りです私にとって。最終日の今日は、スタジオRADAで岩渕貞太さんのクラスと森川弘和さんのクラス。

岩渕さんは、舞台では何度も拝見してるけど、あと東京デスロック「モラトリアム」のゲネプロに行ったときにあの空間でどうしたらいいか決めかねて岩渕さんの隣に30分くらい立っていたことはあるけれど、クラス、ワークショップは初参加。基礎的なこと(身体をパートごとに分けて意識する、ということが主だったように思う)を一時間、その後、ポーズをイメージしてその形になる、ポーズをイメージして他の形になる、など。自分の身体とじっくり向き合う時間だった。参加者十数人のちょっと混雑したクラスだったけれど、興味があったのでその一端がわかってよかったです。

三越のエレベーター脇の椅子などで時間をつぶし、夜は森川クラス。身体の一カ所を起点にして動く、二人組で相手を動かす、など。どれだけの力を加えられたらどのくらい動くのか、というのは、どうしたってある程度は恣意的なものだと思う。ある程度決め事で動いていると思う。そんなことを考えた。


04/11/2015(土)

池田扶美代さんの「ドラミング」ワークショップ初心者コースに参加。ダンサーでない人対象のワークショップをぜひやりたいという扶美代さんの希望があったと聞いていたけれど、受けてみてそのことがよくわかった。これは、「ドラミング」を見る観客のためのワークショップなんですね。振り付けも少し習ったけれど、「ドラミング」という作品がどのような考え方でどのようにつくられているかというのを説明と体験を通して理解することによって、作品鑑賞の楽しみが深まる。そういうワークショップ。しかも目の前には扶美代さんがいて、一緒に動いたり振りを見せたりしてくれる! 充実した良い時間でした。

演劇でもこういう「このワークショップを受けてからこの作品を見ると、もっと楽しめますよ」というワークショップも充実させるべきかもしれない。


04/10/2015(金)

夜、森川クラス。「この点から動いて!」というポイントを与えられて動くのと、腕を持って動かすのと。ときどき、今まで取れなかった軌跡で身体が動いていってた。自分一人でやってたら出てこない動きだ。


04/09/2015(木)

夫と映画「イミテーション・ゲーム」を見に行く。ベネディクト・カンバーバッチ主演。

現在(アラン・チューリングの家に強盗が入った)と過去(戦時中)を行き来しながら、そこにさらにアランの若い頃の回想も挿入され、という割と入り組んだ構成なんだけど、説明過剰にならず、かといってついていけない難解さでもなかった。天才チューリングの苦悩は私には計り知れないところが大きいけど、一カ所非常に共感を覚えたのが、親友クリストファーから、暗号ってのは書いてあることと違う意味が隠されてるんだよと教わって、「それは、しゃべるときとどう違うの? みんな、思ってることと違うことを口では言うでしょ、僕はできないんだけど」って言ったとき。同僚たちとのちぐはぐなやりとり(「僕たち、ランチに行くよ」というのは、言った人は「僕たちランチに行くけど、君どうするの? もうこんな時間だよ、腹減らないのか?」というような意味を広く含んで言ってるから、「わかった」とだけ答えられるとなんだか困ってしまう)も面白いしかわいそうだし、泣き笑いしながら見ていた。

そして、カンバーバッチが、うまい! 表情が、良い!


04/08/2015(水)

昼間に自主錬をするつもりだったけど、週末からずっと元気にしていてちょっと疲れたのでキャンセルし、ゆっくり起きて、東京ELECTROCK STAIRSの公演をアゴラで見る。演劇とダンスと二本立て。演劇のふわっとした感じも面白かったけれど、ダンスが圧倒的だった。


04/07/2015(火)

プロジェクト美しい雪。の前にダンス自主錬。45分動き続けることがむずかしい。体力的にってことじゃなく、集中が続かない。きのう、「一人で稽古しないで、だれかに稽古場にいてもらったほうがよい」というアドバイスをある人からもらったんだけど、一理あるかもしれない。

プロジェクトは、ゆっくりゆっくり進んでいる。(ダンスとプロジェクトは無関係です)


04/06/2015(月)

午前中、喫茶店をやっている友だちのところに遊びに行き、それで今回の京都旅行は終わり。

夜は、あなざ事情団のご飯会。


04/05/2015(日)

昨日は天気はなんとか持った。履いてきた雨靴も途中で普段の靴に履き替えた。でも今日はさすがに降りそうなので、雨靴で出掛ける。

出掛けた先は、嵯峨大念仏狂言の春の公演。バスに乗り、嵐山電鉄に乗り、嵐山(初めて来た)へ。渡月橋(観光客でいっぱいだった)を渡ってみてから、会場の清涼寺まで歩く。途中でとうとう雨が降り出した。

友だちに誘われ、なんの予備知識もなく見に行ったんですが、嵯峨大念仏狂言、むちゃくちゃ面白かった。「花盗人」「釈迦如来」「羅生門」の3本を、結局最後まで観劇。「釈迦如来」(嵯峨大念仏狂言独自の出し物とのこと)のシュールさとおかしみが最高だった。「羅生門」は、有名なあの鬼退治の話なんだけど、前半が座敷での武将たちの議論(無言劇なのに!)、そして場面変わって鬼の潜む羅生門、を舞台天井に十字に張ったロープで表現。

また見にいきたい面白さだった。

友だちから、三点倒立についてのアドバイスももらった。始めから完成形を目指さず、まずは、両足が床からちょっと浮くところで安定して立てるように練習すること。目線をしっかり決めてキープすること。頑張る!


04/04/2015(土)

新幹線で京都へ。ザ・観光地、ですね京都すごい人。

まずはアトリエ劇研に向かう。この劇場が無門館という名前だった頃から何度か公演で来ているんだけど、一人で地下鉄で行くってのは初めてだった。グーグルマップの道順を頼りに駅から歩く。雨の予報だったので雨靴で来たけれど、いい天気。あちこちで桜が満開。

山下残さんの「大行進、大行進」を見る。劇場に入ると、対角線上に線路、その周りじゅうにいろんなものが散らばっていて、どこでもあいているところにお座りくださいと言われる。そうだった、「大行進」を横浜市民ギャラリーあざみ野で見たときもこういうふうだった、と思い出す。残さんバージョンが終わり、舞台転換。今回の「舞台技術スタッフのためのワークショップ」の受講生たちですかね、皆さんで、掛け声を掛けて線路(レール)を持ち上げるその様子でレールの重さをリアルに感じたのが印象的。あと、スモークたいてましたね。転換もちゃんと演出されている感じがあった。そして後半、司辻有香さんバージョンの「大行進」。ずいぶんにぎやかな「大行進」で、いやにぎやかといえば残さんの「大行進」もにぎやかなんだけど、残さんのが一人でにぎやかなのに比べ、バスタブを上げ下げする人とかガタガタとノイズを出したり物を動かしたりする人とか、みんなでにぎやかにしているのが特徴的だと思った。とにかく、不思議な世界に行ってきた。

次の目的地は銀閣寺の近く。地図を見ると、なんとか歩けそうな気がして、疎水沿いに歩く。桜が満開で散り始めていた。途中のミスドでしばし休憩。2011年3月の地震のとき、家まで歩いて帰る途中にミスドでしばらく休んだことなど思い出す。公演で何度も来てる京都だけど、今回やっと初めていろんな場所の位置関係がわかってきた気がする。


04/03/2015(金)

夜、森川クラス。腕で身体を持ち上げて運ぶのとか、出来ないことは相変わらずたくさんあるけれど、少しずつ出来るようになってきてることもあり、少し嬉しい。久しぶりに会った友と話しながら帰る。

そうだ、私が夏までにできるようになりたい課題の1つの「寝転んだ状態から脚を頭の上をまわしてくるりと起きる」技はどうもベルギーロールという名前らしい、ということを今日知った。


04/02/2015(木)

夜、ジャイロキネシスクラス。首のストレッチを教わったり、三点倒立の練習のしかたのアドバイスをもらったり。最後に、二人組で、子供の頃やった、床に寝た大人の人の足で空中に持ち上げられて「飛行機〜」みたいなやつもやり、前にもいつか書いたけれど体重があるのでこういう人に重さを預けるワークは苦手意識があるんだけど、やれて達成感あり。きっちり足の上に乗れば重くないですよと言われた。


04/01/2015(水)

今月下旬に井手茂太さんのワークショップがある!と知り、さっそく申し込む。一年ぶりだ。


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