つれづれなる日々

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2006年12月の日々


12/31/2006(日)

昼夜逆転続行。ヘイミッシュ・マクベス・シリーズのDeath of a perfect Wife読了。これ、シリーズの結構最初のほうのやつだね。今度はエリスペスの出てくるのが読みたいな。いまのところとにかく手に入るのから順に読んでるんだけど、そのうち、時系列順というか出版年順(書かれた順)にリストアップしてみたい。

……で勢いがついて、さっそくリスト作成を始める。どの作品が未読なのかどれはもう読んだのかということが整理されて、なかなかいい。未読作品を何冊かアマゾンに注文。


12/30/2006(土)

ゆうべ興奮していたようで朝まで眠れなかった。朝って、8時とか。それから寝て、起きたら夕方で、出掛ける用事があったので出掛けて、それで1日終わっちゃった。


12/29/2006(金)

きのう美容院で、「大掃除もうすみました?」と聞かれ、「まだなんで、明日友だちを家に呼ぶんです。人が来るとなったらその前に片づけるでしょ?」と答えたのは、まぁ後付けだけど、とにかくきょうお客さんを迎えるのでダイニングキッチンまわり(だけですみません)を片づけた。

料理は、ただ煮込めばいいねぎ豚と友の好きなイカのスペイン風、季節物としてパイナップルきんとん。そんな感じの献立。ねぎ豚は、バラ肉がなくて肩ロースでやったけど、ぜんぜん大丈夫で、どちらかというと私はこっちのほうが好きなくらいだった。煮込んで30分くらいのところで投入したブラウンマッシュルーム(ころんとまるのまま)もおいしく煮えていた。

気楽にだらだらと夜中まではなしたり遊んだりして楽しかったです。小学生の日記のようですみません。


12/28/2006(木)

「きょう」のことじゃないんだけれど、最近思ったことをちょっと書きとめておきます。1つは、ポイントカードのこと。レジでの「ポイントカードはお持ちですか?」で始まるやりとりについては前から思うところあったんだけど、こないだ新しいタイプの言い方に遭遇した。「(当店の)ポイントカードお持ちでしたらお支払いのときにお出しください」。お客の返答が不要なところがポイントと見た。私としては、「ないです」「はい、かしこまりました」のほうが好きだけどね。

もう1つは、場内アナウンスのこと。マナーモードじゃなく電源から切れ、と言われることが多いけど、音も振動もしないモードに設定すればそれでいいのではないか、と常々思っていたんだけど、こないだどこでだったか、音・振動の他に、着信して光ったりするのも迷惑になるので、というようなアナウンスがあり、そうか、その観点は私には欠けていたなーと思った。そういえばこないだ、隣の人が開演中にケータイ開いて何かを確認していて、画面の光がいやだった、と思い出す。

続いて、きょうのできごと。美容院にカットに行った。家の近所の美容院。シャンプーが別料金だった。途中、頭と肩をマッサージしてくれたけど、それはサービスだった。なかなかよい感じ。次もここに来てみようかしら。


12/27/2006(水)

いただき物のおいしい卵があるので、いえの人は卵かけご飯、私は山芋鉄板(トッピングは省略)にして食べた。おいしかった。

夜、青年団リンク東京デスロック顔合わせ。


12/26/2006(火)

ドクター・ポラスキー(大好き!)の出ている第2シーズンのをいくつか見た。TNGは、いいねぇ、やっぱり。

お正月に親戚の子にあげようと思って、本を数冊買う。案の定さっそく読み始めてしまう。なかでも、『どこどこ?セブン 8 たからさがし』に夢中になってしまう。要は「左のページと右のページ、どこがちがうかな?」というマチガイ探しなんだけど、小さくてきれいなものが美しい写真でページいっぱいに展開されていて(韓国語のオルマンジョルマンハダって、たとえばこのような状態の形容なんだろうか?)、ミニチュアだのアクセサリーだのボタンだのビーズだのフィギュアだのの好きな私には、もう夢のような本。すごいがんばってマチガイ探しをするんだけど、いえの人のほうが必ず先に全部のマチガイを見つけてしまうのであった!


12/25/2006(月)

今週、ゴミ当番。ネットを出したり回収したりしないといけない。早起きする自信がないので、朝6時まで起きてて、ネットを出してから寝た。で、昼過ぎに起きてゴミネット回収。

洗濯して、TV見て、少し片づけして。そんな1日。


12/24/2006(日)

TVで1999年制作のアメリカのテレビ映画『クリスマス・キャロル』を見る。パトリック・スチュワート主演。フレッドの家やクラチェット家といった人の多いシーンはなかなかよかったけれど、クリスマスの精霊がスクルージに過去・現在・未来を見せてまわる超現実的なシーンは、ちゃちなつくりで、楽しめなかった。パトリック・スチュワートが一人で演じているCD版を聞いて自分で想像するほうが面白い。

テレビといえば、街中でハヤブサが見つかって鷹匠が受け取りに来た、ってニュースもたまたま見たんだけど、なんかすごい普通にするっと「鷹匠の○○さんが」と言っていて、ちょっとおどろいた。鷹匠って、説明なしでわかってもらえるんだ、一般的に。


12/23/2006(土)

細編みでぐるぐるぐるぐると編んで、帽子ができたら、ちょっと小さかった。それでこれは友だちにあげることにして、また街に毛糸を買いに出掛けた。またまた段染め糸を買う。ぐるぐるぐるぐる編んで、今度はだいたいよいサイズにできた。

最近よく流れる、きらいなCMがある。飲酒運転をした人(画面には出てこない)を家族がなじるCM。私たちもうおしまいよ、とか、おとうさんのせいでぼくもう学校に行きたくない、とかなんとか、ヒステリックに泣き叫ぶ。何パターンかあるけど、どれも一様にヒステリックに泣き叫び怒鳴るだけ。家族なんでしょ? なんで、「あなたのしたことで私は迷惑している」という態度一本槍なんだろう。家族って、そんな単純なものじゃないんじゃないだろうか。演技としても、あまりに一本調子だと思う。それに、飲酒運転をすべきでない最大の理由は、自分の家族が迷惑するから、ってことじゃないはずだ。その2点で、私はこのCMがきらいです。


12/22/2006(金)

起きてみたら(ゆうべの不調は)もう大丈夫そうだったので、かねてからの予定通り山の手事情社『王女イヴォナ』を見に行く。演劇の国際交流というのはむずかしいね。むずかしいというか、外国人演出家はどうしてあの人もこの人も習字とか下駄とか折り紙とかそういういかにもなところから入ってきてしまうんだろうか。1つの作品として見ればなかなかおもしろかったんだけれど(たとえば、山の手俳優陣が日常会話的に台詞を言うところなんて、たぶん初めて見て、すごく興味深かった)、そんなことが私は気になってしまっていた。きっと、継続的に交流していくことによってすごいものができてくるんじゃないだろうか。そういう将来に期待したい。

夜は、グリング『虹』。を見に行く前に新宿オカダヤで毛糸を物色。モヘアの段染めの糸で気に入ったのがあったので、帽子を編もうかと2玉購入。グリングは、紀伊国屋ホールにて。久しぶりに来たけど、ここの客席、縦に長いのねぇ。やっぱり表情のよく見える前のほうで見たかったな。

キルトハウス耶馬から1月20日で閉店するというお知らせが来た。先週知ってたら、行きまくっていただろうな。実は公演中に1度行ってみたけど、お店が見つからなかったんだ。ずいぶん前に移転してたらしい。


12/21/2006(木)

校正の仕事をガンガンやって、一応メドが付く。ずいぶん時間が掛かってしまった。

終わってご飯を作って食べて、その後TVを見ていたら、にわかに不調に。めまいとか。そのうち吐き気。どうやら何か悪いものを食べたらしい。ふらふらになって、とにかく寝る。


12/20/2006(水)

なんでこんなに眠れるのかというくらい、寝る。夜になり、ようやく仕事する。


12/19/2006(火)

きょうから活動再開する予定だったんだけど、あまりなにもせず。夜、プルヌスホールへOPAP『見よ、飛行機の高く飛べるを』を見に行く。こんな遠くまでどうも、と言ってくださった方があるけれど、うちから近いんです、ここ。


12/18/2006(月)

劇場での撤収(バラシ)、劇団倉庫への諸々返却・片づけ(カタシ)の日なれども、男子45歳、女子35歳以上のメンバーは免除とのことで、きょうは1日家で寝ていた。きのう古本屋で買った『贅沢貧乏のマリア』(群ようこ著)を読む。店頭でパラパラと見て買ったんだけど、中盤になって、あれ?これ前に読んだことあるな、という箇所がいくつか。しかし、ホントに部分的にそうなだけで、最後まで読んでも、この本を以前に読んだことがあったのかどうか確信が持てなかった。へんなの。


12/17/2006(日)

ゆうべから、もうこの公演が終わるんだなーという感傷的な気持ちが少しあって、非常にセンチメンタルな楽日を迎えるんじゃないかと危惧していた。なんか、自分が、そういった感傷に飲み込まれてしまうんじゃないか、というような、そんな感じ。

けど実際はそんなこともなく、普通に集合して、準備して、本番を迎えた。出番が終わった時点で小道具のバッグ(私物)を引き取り、ヘアピースも分解して私物パーツを自分の荷物にしまったのが、いつもとちがったけれども。

『ソウル市民』終演後は、友とご飯食べて、お茶飲んで。『ソウル市民1919』開演中は、校正の仕事をできる場所を求めて街をうろつく。BLDYに入ろうとしたら「勉強お断り」と書いてあり、小心者なのであきらめる。あぁそういえば図書館があったはず、とあやふやな昔の記憶――記憶というより断片的な、どんな感じの通りにあったとかそういうこと――を頼りに探す。少し仕事もしたけれど、図書館の椅子で周りの人を見たり見なかったりしながらしばらくぼーっとしたりもして、あぁこれはいい場所だ、と思っていたらきょうは5時閉館とのアナウンス。5時20分くらいまでいるつもりだったのに。時間つぶしに、図書館の並びの雑貨店を除く。ソックス4足525円とか、なんだかビックリするくらい安いのにも興味があって。ブレスレットその他購入。

劇場に戻り、1919の終演後と望郷編の開演前の受付を手伝って、その前後にいろんな人と3回お茶した。きょうは喫茶店に入ってばっかりだ。

打ち上げは、焼き肉。がっつり食べて、がっつり話して、12時少し前に帰途につく。終電、早いのでね。帰り道の間じゅう自分の焼き肉くささが気になった。


12/16/2006(土)

『ソウル市民』終演後、友とお茶。その後1人で1時間ほど街をうろつき、ご飯食べようと入った中華料理店に別の友が偶然入ってきて、2人でご飯。劇場近くで、また別の友とばったり会ってお茶。なんだか、忙しいんだか暇なのかよくわからない日だった。

1919の劇中にFoggy Dewというアイルランドの歌が出てくる。英語版の歌詞はインターネットで見つかるけど、それがどうふにメロディーにのっかるのかよくわからない、と言っていたら、The Chieftainsので歌ってるCD持ってるよという友が貸してくれた。おやじが歌ってるよと友は言ったけど、女の人の声だった。哀切漂う歌声。1919のとメロディーの感じがなんだかずいぶんちがうな。

そのアルバムの中に、昔一度聞いて「あれはなんという曲なんだろう」とずーっと思っていた曲が入っていて、ビックリ。ビックリというか、「私の妄想じゃなく、やっぱり実在する曲だったんだー!」という、喜び。


12/15/2006(金)

ソウル市民三部作連続上演も、ラストスパート。きょうから3日間は、毎日3演目だ。とはいえ出演しているのは1本だけなので、俳優の仕事は午後3時前には終了。空き時間に近くの大型手芸品店の毛糸売場を見て歩く。モチーフ繋ぎに興味があって本を見たりするけれど、買うまでは行かず。編み物って、かぎ針編みも棒針編みも初歩的なことは一応できるんだけど、基本がよくわからないままである。最初に教えてくれた人が、「本にはこう書いてあるけど、こうしたほうがきれい」という風な人だったせいもあり、私もすぐ自己流に走ってしまうのである。あと、肩こりになるから、どうも躊躇してしまう。そう言うと、パッチワークは大丈夫なの?とよく聞かれる。あれは主にミシンだから大丈夫なのよ。

3本めの『昭和望郷編』開場前にロビーの物販テーブル辺りでお客さまから、
「さっき出てましたね?」
と声を掛けられた。1本め(ソウル市民)に出てました、2本め(1919)は出てません、と答えたが、どうも納得がいかない様子。あ!
「あれは高橋縁といって、別人です」
よくまちがえられます、親もまちがえました、と言うと、
「そうでしょう? よく似てるわ。表情がよく似てるのよ」
そうですか?


12/14/2006(木)

きょうの公演は、『ソウル市民 昭和望郷編』『ソウル市民1919』の2本のみ。私は出演していないけど、受付に入るので、きょうも夕方から吉祥寺へ。

その前に、昨日購入した『おれのことなら放つといて』読了。昔、渋谷ジァン・ジァンで『授業』や『メリーさんの羊』を見たことを、久しぶりに思い出した。


12/13/2006(水)

洗濯機を2回まわす。きょうは『ソウル市民』1本だけ公演があり、集合が5時半なのでゆっくりだ。

劇場近くの中華で、豚肉かけご飯。煮卵と豚角煮と野菜がご飯にのっている。シイタケの香り濃厚。たいへんおいしかったです。

劇場近くの古本屋にも寄る。中村伸郎の『おれのことなら放つといて』が文庫であったので購入。

客席は、きょうも満員。立ち見もあったそうだ。


12/12/2006(火)

オフ。こんなときに限って朝早く目がさめてしまって、8時からの『スパイ大作戦』を途中から見る。スパゲッティをゆでて、ジャガイモ、卵、ケッパー(友のヨーロッパ土産)を具にして食べ、二度寝。

昼頃めざめるも、こないだ大量に買ったパッチワーク雑誌を見たり、ベッドでだらだら。夕方起き出して、食べ物と今日発売の漫画雑誌を買いにコンビニへ。帰ってきてまただらだら。

キッチンの流しにたまった洗い物をした以外、生産的なことを何もしない1日でした。


12/11/2006(月)

元々のスケジュールではきょうは『ソウル市民』はお休みだったんだけど、追加公演が決まったので、きょうも劇場へ。きょうの客席は比較的余裕があると聞いていたんだけど、舞台から見た感じそんなにスカスカではなく、客席のことが気にならなくて助かった。

終演後、帰途につく。自宅最寄り駅近くでいえの人とゆっくり食事して店を出てもまだ9時前だった。さすがに疲れがたまっていたようで、早々に就寝。


12/10/2006(日)

きょうも3公演。私は1本しか出てないけど、2作品に出演している人はさすがに大変だろうなぁと思う。

『ソウル市民』終演後、『ソウル市民1919』終演時(このとき受付要員)まで時間があるので、街をぶらぶらする。劇場近くの古本屋(水曜日に、ワイヤークラフトの本を買った)で、Quilter's Newsletter Magazineのバックナンバーを大量に発見し、15冊全部購入。1993〜95年のもの。1冊200円。私には宝の山だけど、興味ない人にはゴミ同然なんだろね。

きのうと同じく、1919終演後と望郷編開場時に受付の仕事。チケットのもぎりというのは、昔から結構好き。まだ長野県にいた高校生時代、劇団四季の長野公演を見に行くと、お金払って見に行ってるくせによくもぎりを手伝っていた(友の父親が主催者サイドだった)。受付に立つときは、まず「終演時間、休憩のあるなし、トイレの場所」を確認しておく、ということを、そのとき学んだ。


12/09/2006(土)

今日、明日は、1日で3公演だ。どうなることかと、期待と不安と入り混じった気持ちで劇場へ向かう。集合時間の4分前に、日直(毎日キャストが交代で日直をつとめる。全員来ているかどうか確認し、連絡のない人には連絡を入れる)から電話が掛かってくる。「いまどこですか?」と聞かれ、「セブンイレブンの前ですが、なにか?」と答えた私はたぶんむっとしていた。集合時間に遅れたわけでもないのになんで連絡してくるのさ?と思ったわけだけど、後から考えるとこんなことでいちいちむっとするのはオカシイ。余裕がなさすぎる。後悔先に立たずだけど、反省。反省したことを忘れないように、ここに書いておく。

13時開演で本番。きょうも遠方よりの別の友があり、終演後に会って、ご飯食べて、お茶もして、次の演目の開場時間くらいまではなした。その後、1919を見て、受付を手伝って、望郷編を見て(ゲネは見たけれど、やっぱり本番を客席から一度見たかった)、明日早いのでどこにも寄らずに帰宅。


12/08/2006(金)

新作『ソウル市民 昭和望郷編』の日。3時半のゲネプロを見ようと家を出たが、事故のため小田急線がこれから遅れるとの車内放送。それでも5分遅れくらいだったので、なんとか間に合った。

望郷編を見るのは、第1回通し稽古以来。新作らしい、勢いと荒削りさを合わせ持った作品になっているとの感想を持った。なんか偉そうね、わたし。

宮沢章夫さんと平田オリザのアフタートークが、非常にいい雰囲気でおもしろかった。作者に対する質問が客席から出たとき、オリザの回答のあと宮沢さんも自分の見解を述べていて、それが、「どうですか?」と促されるのを待つわけでもなく、かといってでしゃばっているという感じは皆無で、ごく自然に話が広がっていっていた。そのことがとても印象に残っている。

遠方よりの友の、すごいめでたい知らせあり。


12/07/2006(木)

きょうは『ソウル市民1919』の日。今回おかげさまでソールドアウトの日が多く、劇団員は本番ではなくゲネを見るようにしてくださいとの通達があり、きのう(『ソウル市民』)もきょう(『ソウル市民1919』)もゲネの客席にたくさんの人。

とはいえきょうは比較的客席に余裕があり、夜の公演も見せてもらった。最前列右端の席は、テーブルの手前側に座っている人の表情が見えて、なかなかこれはこれで興味深いと思った。どの人物に共感を抱きやすいかが見る位置によって影響されるというとなんだかよくないことのように思う人もあるかもしれないけれど、なにか1つの正解を示すのではなく「世界観をそのまま舞台上に提示する」という平田オリザの演劇の場合、必ずしもこれはマイナスじゃないと思う。


12/06/2006(水)

今回、3部作一挙上演なので、楽屋の入れ替えなどごった返すことが予想され、それを回避するため、本番中次の組はどこで待機するか、待機場所から楽屋への移動経路はどうするかなど、綿密に計画、シミュレーションが重ねられてきていた。とはいえ昨日今日は『ソウル市民』組のみなので、混雑もなく意外に落ちついた感じ。

楽屋にあった朝日新聞をちょっと読んだら、天声人語の導入部に東野圭吾の小説『手紙』のラストのことが書かれていた。「ダレダレが、ナニナニしようとする場面で、小説は終わる」というものすごく具体的な言及で、これはネタバレじゃないの?これひどくない?と私は思ったんだけど、まわりの人に言ってみても「そう?」てなもんで、共感してくれる人はいなかった。世の中、そんなもんなのかしら。山岸涼子『青青の時代』(文庫。全2巻)上巻の解説にラストシーンが書かれていたときにも私は非常にショックだったけど、そういう解説を解説として収録してるということは、著者や編集者がそれで問題ないと判断したわけだろうから、私がストーリーのネタバレにとりわけキビシイのかもしれない。

ゲネプロも無事に終わり、吉祥寺シアターでの初めての本番を迎える。客席の勾配が激しく、かなり高い位置までお客さまがいる。左右のバルコニーにもお客さま。お客さまの壁に囲まれたようで、一瞬圧倒された。3月に公演したリュブリャナ(スロベニア)の劇場の感じとちょっと似てるね、と、『フェードル』関係者で言い合う。


12/05/2006(火)

乗り換えを間違えて、予定より20分くらい遅れて劇場へ。2場からの場当たりで、私が出てくるのは3場の終わりなので、それでも充分間に合ったけれど。

7時頃には解放され、打ち上げ会場の下見を兼ねて飲み。


12/04/2006(月)

今日は劇場で、仕込み。吉祥寺はずいぶん久しぶりだった。学生の頃はよく来てたんだけど。今回、劇場が吉祥寺なので、昔なつかしい西荻のあの店や三鷹のあの店やに行ってみたいという野望がある。忙しいスケジュールなのでホントに行けるかわからないけれど。

夕方仕込みが終わり、夕食後に場当たり。2場の最初のほうまでで今日は終了。


12/03/2006(日)

春風舎での稽古の最終日。『ソウル市民1919』の通し稽古を見て、その後、『ソウル市民』稽古。きのうに引き続き、一昨日の通し稽古のダメ出し。稽古終了後、小道具、衣裳等の荷造り。近所で友とお茶して、夜はいえの人と少しゆっくり飲む。


12/02/2006(土)

ずっと前から「私がやるよ」と言っていながらやるのをいままで忘れていた小道具修理を、本日、稽古の休憩時にやった。あと、自分の衣裳のちょっとした直しと、も一つ他の小道具の応急処置的な直し。主に、布関係の作業です。なにが億劫か、なには苦にならないかというのは、人によってずいぶん違うもんだけど、私の場合、針と糸の作業はわりと気楽にできるジャンル。

稽古場の近くのカフェの2Fで、フリーマーケットをやっているというので、見に行った。靴を脱いであがるフリーマーケットてのは初めてだった。たぶんネジとか細かい物を入れる用の透明プラスチックケースが、ミシン糸整理用にちょうどよさそうだったので2つ購入。

夜、山の手事情社『ファウスト』観劇。


12/01/2006(金)

「請求書を郵送するので、署名捺印して送り返してくれ」と言われていた(私が先方にギャラの支払いを請求する)。それが2日前に届いた。きのう外出先で処理しようと開封したら、振込先銀行名支店名口座番号と住所の欄が空欄のままだった。口座情報は以前送れと言われてFAXで送ったし、この書類自体郵便で送ってきてるんだから私の住所も先方は知っているはずである。なのに結局私が記入するんじゃ、そんなの教えなくたってよかったんじゃん、なんかヤな感じ、とプンプンしてたら、友より、「空欄のまま、署名捺印だけして送り返せば?」とのアドバイスをいただく。なるほどー! それは考えつかなかったなぁ。なんか愉快な気持ちになった。それで気が済んで、空欄は埋めて送り返した。


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