つれづれなる日々

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2009年2月の日々

「豪華!三人姉妹 まつり」チラシ


02/28/2009(土)

お風呂で秘密企画の台詞を覚える。でもこれ次に稽古できるのいつかな。

友だちと会って、会った目的の用事はぜんぜんしないで、普通にお茶して話すみたいに、話すだけ話して帰ってくる。いやでも、いまのタイミングで聞いておきたかったことを聞けたので、よかった。用事のほうは日を改めて。

気づくと、カナダに行くのもう3日後だ。なんかとんでもないことを忘れているんじゃないかと不安になる。


02/27/2009(金)

朝起きて台詞覚えるぞと思ったら、秘密企画の演出家からメールが来てて、きょうの稽古がキャンセルに。相手役の人から、2人で台詞あわせだけでもやる?というメールも来てたけど、ごめんちょっとスケジュールが押せ押せになっちゃってるのできょうは無しにしましょう、カナダから帰ってきたら自主練よろしく、と返信。

メールといえば、けさは、小学生のときからの友だち、の弟からも、偶然見つけてしまいました、とメールが来たんだった。大学生になったくらいのとこまでしか、私、知らないんじゃないかな。こういうふうに連絡もらったりするのって、なんか楽しいなぁ。

夜は、『カール・マルクス:資本論、第一巻』を見にいった。思いがけなく友だちにたくさん会いました。

おととい半ば勢いで注文しちゃった『ONCE ダブリンの街角で』のDVDが、きょう届いた。特典映像をちょっと見た。Broken Hearted Hoover Fixer Sucker Guyの曲のイラストがものすごくかわいかった。she went and screwed some guyのとこなんか、ホントにまさにそのとおりの絵なんだけど、エンピツで描いた落書きみたいなタッチで、すごくいい感じ。


02/26/2009(木)

歯医者。問題なし。

夕方から『三人姉妹』の稽古なんだけど、その前に、明日ある別の稽古のため台詞を覚える。2人芝居。自分の台詞も相手の台詞も全部言いながら覚える。土・日・月と公演だったからしかたないんだけど、これは明日までに全部はちょっと覚えられないかも、という感じ。

『三人姉妹』は、きのうのプランに沿って、1幕、2幕、3幕を立ち稽古。つまり「幕間」以外の部分を全部やってみた。それとモスクワ塚と紙芝居。

夜、めずらしい人をまじえて飲む。外見はごく普通の居酒屋なんだけど女の人が話に加わったり一緒にカラオケを歌ったりする店。タイ人の左利きの人がいたので、タイ語で左利きはなんていうのか教えてもらった。タイ料理が美味しかった。


02/25/2009(水)

午前3時頃目がさめて、the swell season live from the artists denを視聴。TVのためにシアトルで収録したライブなのね。私はいままで、自分が『ONCE ダブリンの街角で』という映画が好きなだけなのか、グレンとマルケタの音楽自体も好きなのか、よくわからなかったけれど、これを聞いた感じでは、音楽も好きなようです。The Framesの楽曲ももっと聞いてみたい。このDVDには、MCやインタビューも入ってて興味深かった。そのあと、Irish Music Centralというウェブサイト内のThe Framesのページからこのバンドの歴史とかグレンのインタビュー記事とかを読んでたら、朝になってしまいました。

一旦寝て、昼過ぎに起きて、ご飯を食べて、ご飯を食べたら具合が悪くなって機嫌を悪くして、ごろごろしたりしてたら出掛ける時間だった。きょうの稽古場は練馬春日町なので、いえから1時間半くらいかけて、行く。『三人姉妹』のシューレ大学公演について振り返り、カナダ公演に向けて何をどう修正するかを皆で考える。立ち稽古はきょうは、モスクワ塚と紙芝居のみ。


02/24/2009(火)

さすがに疲れました。1日寝てました。


02/23/2009(月)

朝から、衣裳のアイロン掛け、稽古、そして公演。あいまに6月の公演のミーティング。先週ルーシーに忘れた傘も取りに行く。

そして、1回だけの公演をして、帰宅。


02/22/2009(日)

1晩たって考えると、カットが妥当に思えてきた。そうだよね、もともとあの部分は台詞のやりとりだけで「サモワールってなんだろう」の思い違い珍解釈を3つ出すところだったのに、カナダの観客にもわかる例を、わかりやすく、とやっているうちに大掛かりなシーンになっちゃってた。その後のクイズ形式の3択のところとあまりにも似ちゃってた。と納得がいき、すっきりした気持ちでカット部分の前後を稽古。

昼公演を終えて見ると、きのうのような消耗がないことに気づく。たった1日で慣れるのね。人体の神秘。とはいえワークショップはやはり参加せず、体力温存につとめる。

夜公演には、メールで何度か連絡したけど返事のなかった友だち(たぶんぎりぎりまで予定が決まらなかったんだと思う)や、ご案内を出したっきりだった大先輩や、仕事でお世話になった今は京都在住のかたや、思いがけないお客様も多く、嬉しかった。開演前の、お客様が三々五々やってくる開場中の時間に、客席に囲まれたアクティングエリア辺りでお客様をお迎えしているので、お客様の顔がだいたい全部わかるんです。で、ちょっとはなしたりもする。初対面の人とも「うわーその帽子かわいいですね」みたいなことから話がはずんだりする反面、友だちにはかえって照れちゃってうまく話しかけられなかったり。そのときどきで、いろいろだ。普段アドリブのない演劇をやっているしもともと即興性のあるものは苦手なんだけど、あなざ事情団のこういう感じは、好き。そのときどきの自分次第、相手次第。

きのうきょうは、昼公演→ワークショップ→夜公演で、あいだにあまり時間のない怒涛のスケジュールだった。全行程無事終了し、お茶とお菓子でひと休みして、打ち上げに行く人たちを残しひと足先に帰途に着く。私は、明日も別の公演があるので。

今回の『豪華!三人姉妹まつり』にご来場くださった人、稽古場で「観客」役をやってくださった人、会場設営その他でご協力くださった人、当日受付を引き受けてくれた友人、応援してくれた人――皆さんに感謝します。どうもありがとうございました。


02/21/2009(土)

いよいよ本番。10時集合。シューレ大学のかた3人、あなざ事情団の私たち3人で、客席と舞台の設営から始める。床が1辺50センチのタイルカーペットなので長さの見当がつきやすく助かった。稽古場では「お客様の足がこの辺りまで来る」という位置に客席椅子を並べて稽古することが多かったので、実際の舞台では客席までの距離がけっこうあって、その差にちょっととまどう。

1時間とちょっとで設営が終わり、場当たりというか早通しというか、さらさらっと全部やってみる。ともう13時近い。少しあわてて着換えたりメークしたりして、開場、開演。あっという間に終演。すぐになおこさんのワークショップが始まって、淳子さんもアシスタント的に参加していたけれど、私はこれはちょっと体力温存しないと夜公演ができないぞと思い、寝転がったりして休む。30分くらいは眠ったと思う。

夜公演も無事終了。のあとなおこさんから、1シーンカットすると言われる。たしかにちょっと長いけれど、あそこカットするのか、ちょっと残念。


02/20/2009(金)

本番が見れないのでと稽古見学に来てくれたかたが2名あり、通し稽古を見てもらう。

夜はスズナリに三条会の『ロミオとジュリエット』を見にいく。終演後駅前のカフェで友とちょっと話す。


02/19/2009(木)

きょうの稽古は13時から22時。青年団の友だちが稽古見学に来てくれた。スズナリで公演中で本番を見に来れない夫も、ちょっとだけ稽古場に顔を出してくれた。「観客」役をいろいろとやってもらった。


02/18/2009(水)

元気になって、いろんなメールを書いたり、ファイルの直しをしたり、精力的に仕事してたら稽古に遅れそうになった。ギリギリに家を出ようとしたところに書留が届き、あぁもうこれは5分遅刻だなと思いながら、小田急線で下北沢に着き、井の頭線のホームに行くと各停渋谷行きがちょうど出たところ。台詞を読みながら電車を待つ。次の急行の次の各停に乗るんだとわかっていたはずなのに、急行に乗ってしまい、「次は渋谷」とのアナウンスに愕然としたときにはドアはすでに閉まって……。おとといも乗換駅で電車を降りそこねて約束の時間に遅れたばかりなのに。ほんと、何をやってるんだろうわたし。

稽古は、後半。「ここ、なんか言われたよね。なんだっけ」と、きのうダメ出しを受けた記憶だけあって、具体的なことを忘れていたりして、しっかりしろわたし。開演前の部分は、だいぶ安定してきた。


02/17/2009(火)

もろもろの疲れが出たようで、寝たり起きたりまた寝たりして夕方まで過ごす。弱気になって、友だちに甘えてべそをかく。一人は直接、一人はメールで。

そして『三人姉妹』稽古。開演前の部分と、前半。ここはゆっくり、この辺は早めにと、ペースに関して演出がつく。


02/16/2009(月)

たまたま用があって、朝、下北沢の街を歩いたら、駅前劇場も本多劇場もトラックがとまって搬入中だった。劇場の街なんだなぁ。なんだかちょっと楽しい気分になった。

きょうは長い1日だった。しかも、ほとんど初対面な人たちと作業したり、来るはずの人が来なくて心配しながら待ったり、ぼんやりして電車の乗換をまちがえたり、新しく始めたことがあったり、なんだかきゅーっと緊張したらしく、いえの近所で夫とご飯を食べながら、お店でそのまま眠ってしまいそうだった。


02/15/2009(日)

五反田団『俺の宇宙船、』観劇。最初のうちは、空間の使い方が面白いと思った。「勤め先から、タイムカードを押して外に出て、人と別れて駅から電車に乗る」を舞台上の徒歩移動で見せたり、カンカンカンカン階段をおりてくるのを無限階段的に見せたりするところとか。でもだんだんと、もっと小さな空間で舞台に近いところから見たいなぁという気持ちになった(私が座っていたのは椅子席の1列め)。シーンによって、面白いなぁと思ったりちょっと気持ちが離れたりどちらかというとセットや照明に関心が向いたりまた俳優に注目したりしながら見ていた。ちょっと長い気もした。でも最後のシーンでぎゅーっと気持ちを持っていかれて涙がこぼれた。ずるいよー。これは良い意味と悪い意味と、両方。

夜は、新企画稽古。きょうはBバージョン。Aのほうは台詞も口語的でト書きにも忠実だけど、Bはテキストとの距離をもっと大きくとったバージョン。何種類かやり方を試してみる。きょうは友だちが2人稽古見学に来てくれて、演出の人も見学の人も、2つのバージョンの感じが全然違う!と言うんだけど、演じているほうはAでもBでもあまりちがうことをしている感じがないので、そんなに違うんだ、とかえって驚いた。


02/14/2009(土)

電車の中、向こうのほうで2歳くらいの幼児が声をあげて泣いていた。お兄ちゃんかお姉ちゃん、それとお父さんが一緒だったと思う。切ない泣き声で、私も切なくなって泣きそうだった。「泣いてるねー」と友に言ったら、「子育てって大変ですね」。自分が完全に2歳児の立場に感情移入していたので、友の反応が意外で驚いた。親の立場に自分を重ねるんだー。

電車に乗ったのは、キラリ☆ふじみに『グランド・フィナーレ』を見にいくため。雨かと思ったら天気がいいので駅から歩く。途中のパン屋さんでパンを買って、キラリの外のベンチで食べた。『グランド・フィナーレ』は、あの小説がどういう演劇作品になるんだろう、ハイバイの岩井さんがどんな戯曲に書くんだろうという興味から見にいったという部分が大きかったが、去年『大恋愛』でご一緒させていただいた人たちの去年とちがう面を見ることができたのがよかった。演技や衣裳や照明や舞台美術など舞台上のすべてのものから発する演出家の意図や主張がそれぞれ個別に均等な強さでこちらに向かってきて、大きなものが立ち上がってこないのは、残念な気がした。


02/13/2009(金)

きのうの通し稽古のせいで、軽く筋肉痛。

午後、第3の作品の稽古。というか俳優だけの自主稽古だけど。きょうの稽古では、演技の間が埋まっていくというか、うまく説明できるかなぁ、たとえば、いままで「1. コップを持つ。2. 水を飲む。」と認識していた動きが、「1. コップを見る。2. 手を伸ばす。3. コップをつかむ。4. 唇を開く。5. コップを傾ける。6. コップを唇につける。7.コップをさらに傾ける。8.口に入ってきた水を飲み込む。」というふうに細分化された、というような感じのことがあった。相手の台詞のどこにどう反応するのかみたいなことで。私はこういうのを「方眼の目が細かくなる」と言っているんだけども、きょうまさに、あ、いま細かくなった、という瞬間があって、面白かった。


02/12/2009(木)

いままで『三人姉妹』の稽古は1日4時間くらいでやっていたんだけど、きょうは13時〜22時という稽古予定。たぶんこの長時間みっちり稽古しはしないだろうなという感じは最初からあって、そのとおり、ご飯食べたりしながらゆるゆると稽古が始まっていった。

まずは「紙芝居」の日英バイリンガルバージョンを作る。そのうち稽古見学の人がいらしたので、つくったばかりのバイリンガル紙芝居を見てもらう。で、観客役をやっていただいて、1幕の立ち稽古をした。「この部分が話が飛躍しすぎてつながりがわからない」との意見にもとづいて台詞を変更したり。そうこうするうち、稽古見学のかた第2弾、演劇部の先生と高校生到着。いきなり1幕の途中から観客役で参加していただく。小一時間して、英語の台本を確認してくれた友だち(台本で英語の変なところがないかチェックしてほしいとお願いしたんだけど、「たぶん稽古を見たほうが早い」と言って来てくれた)と日本語のわからない英語ほとんどネイティブの人も到着。期せずして観客大集合となり、それじゃぁ通してみようよと、ほぼ全編やってみた。

ほとんど稽古してない「開演前」部分は台本読みながらだったし、後半はぐだぐだなところもあったけれど、通してやってみられたのは良かったと思う。何がどうわかりにくいのかとか問題点もはっきりしたし、自分がどの辺は安定していてどこがまだいっぱいいっぱいなのかということもわかった。もちろん3人だけの稽古のときにもこんなお客様だったら、あんなお客様だったらと想像しながらやってみてるけれど、やっぱり実際に観客役のかたにいていただけると、ものすごく助かる。きょうはホントにいろんなバックグラウンドを持った人たちだったから、みんなバラバラなところで受けたりきょとんとしたりしていて、そのバラバラさが面白かった。

通し稽古のあと、意見や感想を言っていただき、見学の人たちが帰ってからさっそく(さっそくでもないか。まずは休憩して夕飯を食べた。その後で)3人で問題点の解決方法を考えて返し稽古をした。短い時間でギュッと稽古するのもいいけれど、長い時間をかけてあれやこれや考えたり試したりだらだらしたりしながら稽古することによって初めて得られるものもあるから、両方あるのが、いい。


02/11/2009(水)

『三人姉妹』でも新企画でもない稽古。久しぶりだったけど息ぴったりだった。私は現在、稽古をしてる作品が3つあるんだけど、どれも稽古がとても楽しい。


02/10/2009(火)

電車に乗って出掛けない日。駅周辺にご飯食べに行ったくらい。こないだTVでやっていたモスクワ芸術座の『三人姉妹』を2幕の途中まで見た。1950年代の来日公演の記録。最初に録画しながらチラリと見たときには、「え、これのどこがリアリズム?」と思ったんだけど(だって、しゃべる人の身体がほぼ常に客席に向かって開いてるし、声もずいぶん演劇的に「はって」いるように思えた)、30分とか続けて見ていたらなかなか面白かった。1幕の最後の昼食のシーンがあんなにざわざわと騒がしかったり、2幕には歌も楽器演奏も踊りもあるし、いろいろとにぎやかなんだね。


02/09/2009(月)

夕方からの『三人姉妹』の稽古の前に、淳子さんと自主稽古。一通り全部のシーンをやってみた! 前回の『ゴド侍』のときはこの「軽く通す」というのがどうしてもやれなかった。軽くさらっと段取り確認だけやるつもりでもどうしても全力投球になっちゃって、時間も本番どおりにかかっちゃってた。きょうはそういう「早どおし」が初めて出来た。英語の台詞があったりして普通以上にいろんなことに意識を分散しなきゃいけないから、それでかえって出来るようになったんだろうかね?

演出家が合流してからの稽古では、前回の続きで「休憩2」以降をやる。あと、開演前のとあるオブジェの説明部分の英訳を私がやっていったので、その部分の読み合わせ。逐次通訳風の台詞の展開にもだいぶ慣れてきた。毎回稽古がものすごく楽しい。でも、自主稽古1時間、稽古3時間半くらいで、きょうはなんだかもうへとへとになった。

帰り道、線路の向こうの梅園から梅のいい香りがただよってきてた。おとといあの梅の木の下を歩いたときは、まだこんな匂いはしてなかった。2日でこんなに季節が進むんだね。


02/08/2009(日)

少し前に図書カードをもらったので、欲しい本を書店で買おうと思うんだけど、ネット通販に慣れすぎていて、書店の書架で目当ての本を探せない。まぁきょうはちょっと時間もなかったからあれだけど。今度、大きな書店でゆっくり探してみよう。

きょうはどの企画も稽古なし。『三人姉妹』のプロローグ部分で必要な英訳を、やる。ニコライ・ローシンというロシア人演出家の名前のつづりをネット検索で探し出せたのは、我ながらよくやったと思います。


02/07/2009(土)

きょうのメイクは完璧だぜと思っていたら、マスカラを忘れてたじゃないの。友人の素で長いまつげを見ながらそのことに気づき、軽くへこんだ。

新企画の稽古。まずは俳優同士で自主稽古を1時間ほど。1人でいくら口に出して練習していても、やっぱり相手の声を聞きながら言ってみないと、台詞はうまく定着しないからね。その後、演出家が入って、稽古開始。今回、2人芝居の配役をかえて2バージョンつくろうとしている。きょうはバージョンA。

台詞がもともと持っている意味とか雰囲気というものはあって、俳優の私はそういうのにさからわないようにしてまずは台詞を言ってみるわけで、そうするとおのずから流れというものができてくるんだけど、この段階の私は、なかば無意識でやっているらしい。そこに、「内容で怖がるんじゃなく、話をするということ自体にはしゃいで」とか「この部分でマックスに」とか「半泣きで」とか「ホラー映画のように」とか「このときにはもう横になっている」とか演出から指示が入ると、一気に流れが構造化されて、どうしてそういう言い方になるのか、なんで自分はそういう言い方をしたのか、ということがわかるし、再現可能な演技の楽譜ができていく。途中で1回休憩をはさみ4時間弱の稽古で、戯曲の最初のほう1/5か、まぁ1/4までは行かなかったかな、戯曲も演出も相手役もすごく面白くて、夢中で稽古しちゃいました。


02/06/2009(金)

柴幸男さんのブログに書いてあったことにものすごく共感したので、ここに引用します。

で、ハイパーは僕も大好きな作品で宇宙に行くところなんかは本当に自分でももう一度体験したいと思うぐらい気に入ってるんですけどここで言っておきたいのは同時にあーゆー作品は非常に怖いなと自分で思ったということ。作り手の意識ひとつでもいくらでもその機能を変えることができると。まず題材が「教育」という点。教育≒宗教とも言えると思うし。間違った情報、ジャンクな情報も溢れてて情報の行き違いで争いも当然起きます。そういった情報の負の側面も一緒にちゃんと描ければよりよかったなとも思いますが、いかんせん20分じゃ短すぎました。またそういった側面を踏まえても僕は知識賛歌人間賛歌を描きたかったのであーいった形になりました。ウソやデマやジャンクな情報をまぶしたのは単なるギャグではなくてそういう面を残したかったからです。
次に集団による表現の怖さです。演劇がかつてプロパガンダに使われたということが非常にふにおちることが稽古場で何度もありました。あの宇宙のくだりも一歩間違えれば洗脳的になると思います。実際、ちょっとそう感じた人もいるかも知れません。あの高揚感、気持ちよさにぞっとすることもありました。でも、ですね、やっぱり演劇として大声を出す、大きく動く、集団で声を出すことは面白いしそれを自由にやれることは豊かだと思うのですよ。現代口語演劇論争をここでやるつもりはありませんが、あの作品は「柿喰う客」に触発されて作ったという点も少なからずありますし。そうです、大声でみんなで一斉に喋るのがうらやましかったんですよ久しくぼそぼそしてたから。だからあれ「うるさい演劇」への僕からのアンサーっていう感じです。で、話を戻すと、だから演劇を生業にするのであればあーいったことの怖さなど自覚的に創作やワークショップをしていかなければならないなと思ったのでした。あーいった手法をかつて、そして今も誰かがどこかで洗脳や支配のツールとして使っていると思うと苦々しい気持ちになります。そういった怖さを早く伝える、遠ざけるのではなくて知らせる意味でも演劇教育というものが必要なのかなと思いました。[後略]
特に後半の、一歩間違えば洗脳につながりそうな高揚感、気持ちよさにぞっとする、という部分。そう、そういう部分の扱いにはホントに注意が必要だという問題意識は私も持っているんだけれど、それを遠ざけるのではなく知らせていくべきであるという柴さんの前向きな姿勢に、ちょっと自分のいくじなしのところを反省した。

きょうは、久しぶりに出掛ける用事のない日で、一日中いえにいた。


02/05/2009(木)

新企画の台詞もだいたい覚えた(次回稽古する分だけですが)ので、きょうは『三人姉妹』の台本を持って入浴。『三人姉妹』自体は2004年と2008年に上演しているからだいたい台詞も覚えているんだけど、今回はバイリンガル版なので、英語になったとことか、英語の台詞が入ってテンポがかわったとことかがあり、そういうところはやっぱり何度も言って口になじませておく必要がある。

きょうの『三人姉妹』の稽古には、友人が1人来てくれた。ありとあらゆる観客参加パートをやっていただく。英語の台詞についての意見も聞けて、とても助かった。


02/04/2009(水)

きょうも稽古前に自主稽古をする。「休憩1」(後半だけだったか?)と2幕。最初、2人ともあまりに段取りを覚えていなくてショックを受けるが、しばらくすると何かの線がつながったかのようにするすると進んだ。稽古と稽古のあいだがあくと、覚えていることを思い出すのに時間がかかる、ということだろか。

稽古は、休憩1を細かく。そして、休憩2の今回新しくなった部分とその先の語り中心(?)のところ。先週までは台詞の確認などが多かったけど、今週はずっと立ち稽古で、久しぶりに汗かいたり筋肉痛になったりしている。気持ちがいい。というか普段運動不足過ぎ。


02/03/2009(火)

あなざ事情団の稽古の前に、淳子さんと2人で2時間ほど自主稽古。1幕のおさらいをする。前回の稽古から少し時間が経っていることもあり、2人とも段取りを忘れているところがいくつかあり、初演のビデオで確認しながら進めた。演出家が合流しての稽古は、きのうの続きで、「休憩2」の後半から3幕。これで一通り最後までやった。まだまだ覚えたり整理したり精度をあげたりしなきゃいけないことはたくさんあるんだけど、「台本の最後まで稽古が済んだ」ということでなんだか、こんなにあっていいのかというほどの達成感があった。ま、あしたからまたガンバるわけですが、きょうは不思議な幸福を感じながら帰宅。


02/02/2009(月)

新企画の台詞を、最近、お風呂場で覚えている。普段だったら5分と湯船につかっていられないんだけど、台本を覚えていると30分くらい平気で入っちゃう。おかげでポカポカ。でも、台本がヘロヘロカピカピになってきてるんだよなー。

夜は『三人姉妹』稽古。前回のおさらい(休憩1後半と2幕)をして、休憩2に進む。実はここは、シューレ大学(2月)・カナダ(3月)公演に向けて大幅に変更になった部分。2シーン、ほぼ最初から作る。なんでこんなむずかしい英語の台詞を自分に書いちゃったのかと自分を恨んだり。

腹ペコで帰宅し、カレーを作る。美味しい。カレーは、いつも食べ過ぎる。


02/01/2009(日)

高山植物園『天(あま)の空一つに見える』観劇。の前に自販機の前でどのコーヒーを買うか迷ったあげくペプシNEXを買ってしまい、コーヒーと信じてたもんだから飲んだら炭酸で驚いた。なにやってるんだか。

夕方、『三人姉妹』の台本や新企画の台本を一人で練習する。夜、あなざ事情団のチラシの印刷。


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