つれづれなる日々

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2002年7月の日々

「悪口学校」(イメージ)


07/31/2002(水)

TNG Birthright, Part I/バースライト(前編) (6, 142)を見ていたら、データの部屋にフェルメールの絵が飾ってあるのに気づいた。「秤を持つ女」。ラフォージがデータの部屋にやってくると、データは絵を描きまくっていた、というシーンで、スン博士の顔のスケッチのすぐ上にこの絵が掛けてある。前に見たときには気づかなかった。もうすぐまた「東京ノート」の稽古が始まるから、絵とかフェルメールとかに関心がいきやすくなっているのかもしれない。


07/29/2002(月)

夢からさめる瞬間を体験した。こんなこともあるんですね。夢の中で、通路の一点を通る人(他人も自分も)が、ちょっとそこで上にトンッと跳ねるんだけど、それにどんな意味があるのかなどと考えもしなかったのに、急に、
「あーこれ、きのう見たTNG The Naked Now/未知からの誘惑 (1, 3)のピカード艦長のスキップだ」
と理解したら覚醒の瞬間だった。いきなり光がさしこんだみたいだった。

けさ、ふと思い出したこと。こないだ「悪口学校」の公演で髪を留めてたゴムとヘアピン、せんだって部屋の掃除をしたときに空だと思ってくしゃくしゃってして捨てた紙袋に、たぶん入ってた。その紙袋に入れてたこと、捨てるとき中を確かめなかったことをいきなり思い出して、別にそんな高価な物なわけじゃないしそれほど「思い出の品!」ってこともないんだけど、あーきっと捨てちゃったなー、と思うとしばらく茫然としていた。


07/28/2002(日)

漢字変換ってときどきおもしろい。「むずかしい選択を迫られる」のつもりでいたら、「むずかしい洗濯を迫られる」になってた。
「これは弱水流、ネットに入れてね。これは汚れがひどいから、まずつけ置きしといて、6時間くらいたってからお湯で洗って。あぁ、これはアクロンで手洗い。手荒いマネはダメよ」(ダジャレ失礼)
なんて言われている様子を思い浮かべてしまった。

コーヒーの容器に付いてるストローの説明。
「ゴツッと手ごたえがあるまで、ググッと強く引っぱってください。」
私にはわかりやすいけど、緊張感がないっていうか、客観性に欠けるっていうか、きっと、もっとちがうふうに書いてほしい人もいるにちがいないと思った。私は好きだけど。


07/27/2002(土)

たまっていた空のペットボトルを、店頭回収に持っていった。まだまだあるので、明日も行こう。

スーパーに、小学生が描いた消防車や消防士の絵が貼り出されていた。赤って色がもともと好きなので、どれどれ、と近寄って見てみた。消防自動車の、運転席はまっすぐ正面向きで、車体の後半がそこに横向きにくっついている絵があった。その人が消防車を見た印象を、まるごと、どーんと目の前に提示されたような感じがした。車体の赤に黒をちょっと混ぜて、べかべか光ってるみたいな重厚感のある絵もあった。うまいなー、家に飾りたい。そういえばカニグズバーグの作品で、あれは中学だったと思うけど学校に展示されている絵を見て、
「買いたい」
って絵の作者(中学生)と連絡を取ろうとする女の人の話があったなぁ。


07/26/2002(金)

いま出ているオリーブ(雑誌)の、表紙とかアタマのほうのページの女の子たち、けっこう好きな感じ。丸顔で色白のほっぺにふんわり紅をさしている。買おうかな、と思ったけど、数カ月前だったかすごい久しぶりに買ってみてさすがに読むところがほとんどなかったので、やっぱりやめておいた。


07/25/2002(木)
注意:刑事コロンボ「指輪の爪あと」のネタバレがあります。

1971年制作の番組なので、いまさら「ネタバレ」ってこともないかな?

すごいネタバレ邦題だけど、この番組はどうせ冒頭でネタバラシをやってるから、さほど気にはならない。気になるのは、犯人の利き手の扱いだ。左手に指輪をはめた人が左手でバックハンドで殴った、というのが一つの手がかりになって、犯人は左利きですねってことになった直後、その人が書類に左手でサインする。右でも左でも書けるよって言って途中でスイッチしてみせたりするんだけど、「もともと左利きだけど、右手でもいろんなことができる」人にしては、フォーク1本での食事も右手、インターフォンのスイッチを押すのも右手で、犯行のときしか左利きの兆候がないというのに、左利きの私はあまり納得がいかない。だいたい、利き手はよく使うから、あんなでかいダイヤの指輪、利き手にははめたくないんじゃないかな? 何かとじゃまだもの。

とここまで書いてあまりに気になったので、英語でもっかい見てみました。そしたら、その人は、
I'm ambidextrous.
つまり、両利きだと言ってました(日本語では「器用なタチ」となっていた)。どっちの手が利き手って区別なく使えるんだと。それなら話はぜんぜんちがう……。そのすぐ後に、日本語では、
「それに我が国の人口の10%は左利きだそうだよ」
というようなことを言ったんで、さっき日本語で見たとき私は、この人は左利きなんだと思い込んでしまったわけである。だけど、英語ではどうも、
「両利きの人は、世界の人口の10%くらいいるそうだよ」
と言っていたみたい。うーん。

なんか、TVばっかり見てるみたいですが、ザ・プラクティスの、ゲイツ・マクファデンが出てる回を見た。TNGのドクター・クラッシャー。判事役。なんかホロデッキみたいだなぁ。そして、この判事がどういう判事なのか、何も伝わってくるものがなかった。前、ナチェフ中将(?)役の人も判事で出てたけど、あの人はステキだった。ずーっと不機嫌で悲しそうな顔をしてて、その理由は説明がないからわかんないんだけど、そういうたたずまいにリアリティがあったと思う。


07/24/2002(水)

月曜、火曜と、ほとんど寝てばかりいた。先週は1日2回通し稽古をしたり、1日2回本番があったり、しかもめいっぱい動いたり声を出したりする公演だったから、思っている以上に疲れがたまっていたのかもしれない。まぁ、日曜の夜徹夜で打ち上げをしたのが大きいとは思うけれど。徹夜をした後の回復力って、年とともにどんどん衰えていると思う。

やっと、洗濯したり自炊したりする元気が出てきた。でもまだちょっとぼけてるみたいで、クリーニングに出すはずだったウールのズボンをまちがえて他のものと一緒に洗濯機でガンガン洗ってしまった。縮んではいないようだが……。

ザ・プラクティスの、これ第4シーズンくらいなのかな、リンジーたちがカリフォルニアに行く前後編。その後編をきょう見たが、もうもう圧倒されました。うまいなー、デイビッド・E・ケリー。


07/23/2002(火)

ビデオ録画してあった、ザ・プラクティスを見る。心臓の悪い証人(被害者でもある)の証言を病院でおこなって、エレノアが反対尋問している最中にその人が死んでしまうという話。すごいなー。というのは、「言葉」というものの重みに関してだ。口で言うだけだったらなんとでも言えるような気が、私なんかはしちゃうけど、その言葉が真実かどうかというのを、文字どおり命がけで検証していくんだもの。日本とはやはり大きくちがうように思う。


07/22/2002(月)

ほとんど寝ていた。なんだかんだいって、疲れていたんだなぁー。


07/21/2002(日)

洗濯してほしてあるジーンズを見たら、お尻がすり切れていた。い、いつの間に!? つい数日前にもはいたんだけど、そのときすでに穴があいていた確率が高い……。は、恥ずかしい。

「悪口学校」無事公演終了。アゴラの5Fの稽古場で打ち上げ。いろんな話をした。一時、涙を流しながらしゃべっていた記憶がかすかにある。新しい出会いがたくさんあって、たいへん興味深い1カ月だった。始発で帰宅。


07/20/2002(土)

昼夜2回公演。マチネの後、劇場のロビーでたまたまお会いした、他の出演者のお母さんのお友だちという方から、
「元気で、じょうず」
と誉めていただいた。どうもありがとうございます。


07/19/2002(金)

家を出る前、忘れ物はないか、何度も何度も頭の中で確認。「悪口学校」は、きょう、初日。

無事終了し、舞台上に飲み水、タオル、上着、台本(!)を置きっぱなし、楽屋に衣裳の靴を脱ぎっぱなしで帰宅してしまった。やっぱり緊張していたんだと思う。


07/18/2002(木)

公演会場であるアゴラ劇場で稽古しました。通し稽古もしました。明日は初日です。パワー炸裂の「悪口学校」を、お目に掛けたいと思います。


07/17/2002(水)

「悪口学校」の稽古の後、搬入のため、山田@五反田団とともに4人のメンバーがアゴラに向かった。駅前でタクシーを拾うまで、山田は、だれかかれかが抱えて運んだ。すれ違う人がみんな驚くのが、ちょっと可笑しかった。


07/16/2002(火)

午前中台風で風雨がすごかったので、出掛けるときレインコートと長靴で出掛けた。出掛けたのと同時くらいに台風は行っちゃったようで、すごい晴天。レインコートはかばんに仕舞ったけど、このよいお天気の日に足元が長靴っていうのはちょっと悲しかった。

「悪口学校」の公演情報が、きょう発売のTokyoWalkerに載った


07/14/2002(日)
注意:TNG Aquiel/謎の蒸発事件のネタバレがあります。ホントに、ものすごく、ネタバレです。

きのう見たTNG Aquiel/謎の蒸発事件 (6, 139)の感想。冒頭に犬が出てきて、
「SFで犬が出てきたら、だいたいエイリアンにのっとられてるんだよね」
などと、そういう映画を思い出しながら言っていたら、まさにそれがオチで、びっくりした。生物を殺してその形態をとるこの不定形の生命体は、このエピソードでしか出てこないみたいだけど、DS9のドミニオンとうまく関連づけてリメイクしたりしたら、またおもしろいものができるかもしれないなーなどと思いました。TNGもDS9もすでにシリーズ終わってるんですけども。

稽古中に右手の薬指をちょっと突き指した。以前階段から落ちたことがあって、そのときにした突き指が完治していないところに、なんか変な方向に力がかかったみたい。すぐ冷湿布をする。たいしたことはなさそうだけど、本番も近いので、注意、注意。利き手じゃないから、湿布しててもそれほど不便ではない。


07/13/2002(土)

天気のいい日が続くので、もう梅雨があけたのかと思っていたら、きょうはまた雨で、
「梅雨ってまだ終わってないの?」
と友に聞いたら、
「マチコさんは天気関係、よく知らないですよね」
と言われました。そういえば、梅雨入りしたのも知らなかった、今年……。


07/12/2002(金)

「受験生はTシャツとか着ちゃいけないことになってるの」
通りすがりに聞こえてきたんだけど、どうしてダメなんだろう。Tシャツは気楽な服だから、もっとキッチリしてなきゃダメってことかな? 体型とかよくわかっちゃうから、受験生はエッチなことは考えないようにしなさいってこと? 謎だ……。


07/11/2002(木)

台風一過。すごい晴天。

衣裳合わせをする。なるほどー、こういう感じになるんだねー。ほとんど舞台装置のない舞台なので、衣裳の印象ってけっこう大きいかもしれない。


07/10/2002(水)

台風接近中なのでどうしようか迷ったけれど、かねてからの計画どおり、本日、稽古の後、焼きトンを食べに行った。バイトに行かなきゃいけない人が一人とあと山田(五反田団)が不参加だったけど、それ以外の「悪口学校」メンバーで揃って出掛けた。おいしいおいしいと、みんな、もりもり食べる。帰る頃には雨がだいぶひどくなっていたけれど、無事帰宅。


07/09/2002(火)

「悪口学校」の公演案内をメールした友から、ぼちぼち返事が。

きのうときょうが、最後のお休みで、あしたからは本番まで毎日稽古だ。私は髪型はいまのままで行くけど、このお休み中に美容院に行った人もあるようで、あしたが楽しみ。


07/08/2002(月)

いま稽古してる「悪口学校」という劇は、日本ではあまり有名じゃないけれど、岩波文庫の解説によると、ロンドンではシェイクスピアに並ぶくらいの回数上演されてるし、「ロミオとジュリエット」のバルコニーシーンみたいにだれでも知ってる名場面もあるということだ。ほんとうなんだろうか。ほんとうかもしれない、と思うのは、欧米人5人に話したらそのうち4人が知っていたからだ。まぁ演劇関係の人たちだから、というのもあるかもしれないけれど、
「今度『悪口学校』に出るの」
「え、どの役?」
という感じで話が進むので、おどろいた。私自身はというと、今回自分が参加するまでぜんぜんこの戯曲のことは知らなくて、なんとなくモリエールの作品と思い込んでいた。


07/07/2002(日)

浴衣を着ている若い女性を数多く見かけた。七夕だから?

稽古の前に、あなんじゅぱすのライブに行く。スライドで写真を映しながらの演奏。言葉は、外国語であるかのように意味がぜんぜんわからなかったり、あるときはすーっと理解できたり、ある単語だけ耳に入ってきたりした。いろんなふうに言葉が聞こえてくるのが、耳にここちよかった。演奏者の顔が見えなくて、トークもほとんどない今回のライブは、私にはとても合っていたようだ。

終わった後に気がついたんだけど、普通のライブって、私にはなんだかなまなましすぎるみたい。なまなましいというと少しおかしいかもしれないけど、音楽(耳に聞こえるもの)で勝負しているはずなのに、その人の、表情や動き(目に見えるもの)を舞台で見せられるのが、あまり好きでないようだ。

きょうは、音楽は音楽で勝手に広がっていくし写真は写真で勝手にそこに展開されていくし、暗い中で観客の私は、それぞれにつきあってもつきあわなくてもいいようなものすごくリラックスした気分でその場にいたように思う。

でも、「ライブの一体感」というようなのが好きな人には、物足りない感じなのかな?ああいうのは。


07/06/2002(土)

注文していた、TNGのDVD(第1シーズン)が、宅配便で家に届く。特典映像を、ちょっとだけ見ようと思ったんだけど、結局全部見てしまった。ジーン・ロッデンベリーのしゃべってるところって、見たの初めてかもしれない。いままで名前だけは知っていたスタッフの人たちがどういう人なのかというのも、見られておもしろかった。


07/05/2002(金)

「悪口学校」の稽古で使っているセンターのロビーで、4歳くらいの男児が近づいてきた。厚紙を切り抜いてマジックで色を塗った銃のようなものと、厚紙を四角く切って持ち手をビニテで貼り付けた盾のようなものを、手に持っている。自慢げだ。私に向かって撃ってきたりするので、少し相手をした。銃を借りてこっちから撃ってみたら、反応がない。
「どうして、やられたーってならないの?」
と言ったら、
「だってこれ厚紙だもん」
という返事。周りの友たちは、あー子供は虚構と現実の区別がきっちりつかないんだよねーと、距離と余裕のある分析。私は、でも、むっとして、なんだよー自分から虚構を持ちかけてきたくせに二人で虚構を築くのを拒否するんだったらもう私はあんたとは関わらないぞ、と思う(自覚してます。私は大人気ない大人です)。でも、4歳児は容赦せず攻撃を仕掛けてくる。もぉー、自分勝手だなー! キーック!と蹴る真似をしたら、
「ママー!!」
と叫びながら逃げていった。


07/04/2002(木)

東京ディズニーシーで一日遊ぶ。夕暮れ時、
「子供の頃は夕方になるとさびしかったけど、大人になったらなぜかそういうことはなくなった」
と言ったら、
「大人は夜も遊べるから」
との、友の返事。あぁあ、そうだったんだ、大人は夕方になっても家に帰らないでまだまだ遊んでいいから、だから夕方になってもさびしくないんだ、っていうか子供のとき夕方さびしく感じたのは、これで一日が終わってしまったっていうさびしさだったんだ、と納得がいった。目からウロコ、でした。


07/02/2002(火)

スーパーで、なんだか最近、イカが安い。イカのスペイン風を作りたい!


07/01/2002(月)

ウィルス付きの、イタリア語のメールが来た。

今月の日記に付ける絵を描いた。ペイントで描いたときには金髪というかまっ黄色の髪のつもりだったんだけど、GIFに変換したら赤毛になっちゃった。まぁ、これもまたよし。


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