つれづれなる日々

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2005年7月の日々

氷メロン


07/31/2005(日)

いま作成中の、カーテンのミシンキルティングが、どんどんマニアックになってきている。のが自分でもわかっているのだが、なかなかやめられない。


07/30/2005(土)

昼、山の手事情社の水寄真弓さん企画のPRISM HACHIを見に行く。中野駅から徒歩10分、とのことだったので、中野駅に20分前に着き楽勝で行けると思ったら、チラシの地図を頼りに行けどもなかなか見つからない。ほぼ開演時刻にやっと到着。「早稲田通りを過ぎて、最初の交差点(で右折するように地図には書いてある)が工事中だったから、『地図でampmって書いてあるところが、いまは工事中なんだ』と思って曲がっちゃったよ」と言うと、すでに来ていた人で、「私もそう思った」と言う人がいた。初めて見るプリズムは、もちろんみんなすごくうまいからすごく面白く見ていられるんだけど、途中から、ホントは100までやれる人たちなのに70でとめているんじゃないだろうか?というような気がしてきた。観客というのはどこまでもどん欲に、もっと、もっとと欲してしまうものなのだろうか。

夜は、五反田団のアトリエ発表会『三国志』を見に行く。みんなのテンションというか動機というか、なんかそういう精神論的なところはどう見てもバラバラ(必ずしも悪いこととは思っていません)なのに、段取りがものすごくきっちりと段取られているのが、興味深かった。空間の使い方もうまく、ずっとここで稽古してきたんだろうな、自分たちのアトリエがあるというのはやはりいいな、と思った。


07/29/2005(金)

家から歩いていける布地・手芸用品店に、ミシン糸を買いに行く。入口に、どんなミシンでも修理受け付けます、と貼り紙が。なんだー、ミシン修理をしてくれるところを求めて、こないだ電話帳やネットであれこれ調べたけど、ここに相談に来ればよかったのか……。幸福の青い鳥は実はこんなに近くにいたのね、みたいなフクザツな気持ちに。ミシンの不具合自体はすでに解決しているんだけど、次なにか問題が起きたらこの店に来よう、と心のメモ帳に書き込む。


07/28/2005(木)

『カンガルー』初日の受付を好意で手伝い、公演とアフタートークを見せてもらう。演出の木崎が緊張もあってか言葉少なく、演出意図についての観客からの質問にも作者の別役実さんが「コレコレコウイウコトだと思いますよ」と答えていて、それはそれで面白かった。


07/27/2005(水)

ステッチを、何色で、どのような密度で、どのような線(直線、曲線)で入れるか――によって、布の表面の感じがどんどん変わってくる。ミシンキルティングはやっぱり面白い。

夜、『カンガルー』(作:別役実 演出:木崎友紀子)のゲネを見る。


07/26/2005(火)

縫い始めるとすぐ針が折れてしまっていたミシンが、復活した。メールでミシン屋さんから「ボビンとボビンケースを交換してみる」「11番の針を使っているならば、14番に換えてみる」ようにとアドバイスをいただき、そのとおりしてみたらうまくいった。そのアドバイスの他、ボビンケースの入る釜のあたりをブラシで掃除したり、糸巻きの端がギザギザしてときどき上糸がうまく送られないのでギザギザをヤスリでけずったりしたので、何が効いたのかいまひとつ特定できないのだが、もう修理に出すしかないかと思っていたのが快調に動き出したので、教えてくれたミシン屋さんにはとても感謝している。

直ったミシンで、カーテンのミシンキルティング(キルト芯をはさんでいるわけではないから、ただステッチをかけている、ということだけど)をガンガン進める。


07/25/2005(月)

なんだか1日寝て過ごす。きのう、すごくたくさんの人にあったし、パーティはほとんど立ちっぱなしだったから、疲れたんだと思う。でもきのう来てた人たちのうちの多くは、きょうも公演だとか稽古だとかで忙しくしているんだろうな。ま、私だって、稽古や公演があれば出掛けてるんで、いまはたまたま外に行く仕事がないからさ。


07/24/2005(日)

友の結婚パーティに出掛ける。黒いサンダルに赤いペディキュア、ふわっとした赤いスカートに黒のブラウス、大ぶりの真ちゅうのネックレス。たまに気合いを入れてお洒落して、気持ちも引き締まってなかなか楽しかった。パーティは、愛と友情が会場全体をふんわりとそして熱く包む、たいへん雰囲気のよい会だった。お洒落サンダルは、でも6時間が限界で、最後駅からいえまで裸足で帰ろうかと思ったくらいに足が痛かった。でも、次にお洒落する機会があったら、きっとまた履くと思う。

いえの人が、夜、旅公演から帰ってきた。


07/23/2005(土)

洗濯物を干していたら、すぅーっと電気が消えた。ブレーカーが落ちたのかと思ったが、異常なし。どうも停電したらしい。洗濯機がとまった後だったから助かったよ。1時間くらい待ったが復旧しない。電車のダイヤが乱れているかもと、少し早めに出掛けると、いつも冷房のため閉めっきりになっているコンビニその他の商店のガラス戸が開け放され、店内は暗いけれど営業はしているようだった。交差点にはお巡りさんが立って、交通整理をしていた。昔読んだ短編SFに、なんかそんなのがあったのを思い出した。なんか地球規模で電気が使えなくなっちゃう話。

歯医者で抜糸。そういえば私の次の番の人は、バッシはバッシでも歯を抜くほうの抜歯らしかった。

コンタクトを新調。というか、2週間使い捨てのを使ってるんだけど、どうも最近まえより見えなくなってきたようなので、検眼してもらい、ちょっと強いのにかえてもらった。近視は30過ぎたらだんだん弱くなるんじゃなかったのか?

夕方大きな地震があったそうだが、屋外を徒歩移動中で、まったく気づかなかった。


07/22/2005(金)

HAPPY HUNTING GROUNDの『きゅうりの花』(作・土田英生)を見にいった。チラシにも当日パンフにも演出の名前がなく、「出演俳優同士だけで作ったのかな? それではまとまりのないものになってしまっているのでは?」と少し心配しながら観劇。たしかに、間を入れずにとんとんとんと行ったほうがいいのになと思うところで間が入ることが何度かあり、あぁこれは外部から全体を見ている人がいなかったから俳優の生理でそうなってしまったんだろう――というふうに思ったけれど、全体的には、一つの作品として、リアルなものが感じられた。描かれている人物が俳優の実年齢に近いということもあるかもしれない。

久しぶりの友と飲む。つまみがなかなか来ないなと思いながら2人でワイン1本空けてしまってから、あ、何を頼むか2人の間で決めただけで実際にはまだ注文してなかった、と気づく。そのくらい夢中で話をした。


07/21/2005(木)

ミシンが調子が悪い。5〜6針縫うと、針が折れてしまう。ミシン修理をやっているところをネットで検索し、大手でしっかりしていそうなところに、どういうミシンでどう調子が悪いのかという質問票みたいなのがあったので送ってみたら、個別の内容を読んで答えたとは思えない漠然とした(たぶん決まり文句の)返事が来た。返答は翌日だったけど、自動返信なんじゃないだろうかあれは。

ほとんどそこに頼むつもりだったのだが……。ウェブサイトだけで判断しちゃダメなんだなやっぱり。がっかりしてばかりもいられないので、気を取り直して個人商店2軒にメールしてみたら、さすがにどちらもすぐに、それなりにていねいな、私が書いて送った内容にそくした返信が返ってきた。

ハングル検定5級の合否通知が届いた。合格。どちらも満点が100点なんだけど、私は5級が83点、4級が85点だった。4級のほうがむずかしいはずなんだけど、特にハン検(と言うらしい)のための勉強をしてなかったから、たまたま5級の範囲よりも4級の範囲のほうが私の知ってることが多かったんだろうと思う。


07/20/2005(水)

夕方、ハングル検定の合否通知が来た。4級合格!


07/19/2005(火)

ハングル能力検定試験の結果が来た、とホームページに書いてる人がいたので、1日そわそわして待ったが、私のところへはきょうは来ず。

きのう買ったお洒落サンダルだが、ちょっと履いて歩いてみた感じだと、長時間は無理そう。で、もう少し楽だけど少しはお洒落感もある別のサンダルを、駅ビルで見つけて買う。ヒールのある靴(サンダルだけど)を舞台以外で履くのって、もしかしたらすごい久しぶりかもしれない。何年ぶりというくらいの。

「ぶり」といえば、「〜以来」という意味でどんな名詞にも「ぶり」をつけて言うのって、もう定着した言い方なんだろうか。「一緒に映画見るのっていつぶりだっけ?」みたいなヤツ。まえはそういうふうには言わなかったと思う。あと、あれもそうだ、「真逆」。「正反対」って言い方はあったけど、「真逆」というのは最近になって聞くようになったと思う。


07/18/2005(月)

グリング『カリフォルニア』を見にいった開演前の客席で、Hula-Hooperの『何かのプレイ』の内容について話している人たちが私のすぐ後ろの列にいて、もうちょっとで「きょう、これから見に行くので、ネタバレやめてください」と言いそうになった。

グリング、初見。前に他で見たことのある俳優も何人かいたんだけど、どの人も、きょうの舞台のほうがステキだった。悪く目立つ人が一人もいなかった。何か演劇作品を見ていて食べたり飲んだりするシーンになると、自分が毎日していることだけにちょっとでも「ご都合主義」があると気になるのだが、この作品はそういうところもかなり丁寧に作られていて、ストレスを感じなかった(たとえば、牛乳を飲んだグラスを、いちいち洗剤とスポンジで洗って、布巾で拭いて、元の置き場に戻していた)。戯曲の最後が、うわーっとなったクライマックスの後、きちんと落ち着かせて終わる構成になっていて、あぁたしかにこういうふうに終わってくれると、余韻にひたりながらも心穏やかに帰れるなぁ、と思った。窓の外を使った表現が、冒頭とラスト近くと2回あり、この2カ所だけはもしかしたらやりたいことと実際にやれたことがだいぶ違っているままなのかもしれない、という印象を受けた。次の公演も、見たいです。

夜は、Hula-Hooper『何かのプレイ』。菊川朝子さんの作・演出での公演は、初見。原作(『若草物語』)を知っていて見るから、あー次はあのエピソードだとわかって期待したり、大胆な省略に度肝を抜かれたりして、面白く見た。歌ったり踊ったりいろんな台詞まわしをしたり、本当に楽しそうだった。


07/17/2005(日)

「お洒落していらしていただければ幸いです」と、その案内状には書かれている。友の結婚のお祝いのパーティー。さてどんなお洒落をしていこうかと先日来悩んでいたが、きょう、方向性が決まった。内容は……ヒミツ。


07/16/2005(土)
注意:畑澤聖悟作『ケンちゃんの贈りもの』のネタバレがあります。

歯科へ。きょう来るように言ったのは、たぶん先生が心配だったんだろうと思う。見て、ちゅーっと消毒しておしまい。来週抜糸することになった。

夜はアゴラ劇場へ、弘前劇場『ケンちゃんの贈りもの』(作・演出:畑澤聖悟)を見に行く。年長者2人の会話がディープ津軽弁でほとんどまったく聞き取れず、そのことがかえって面白かった。過去に見た作品では、長谷川等さんは、「ただ一人の年輩の人」という役割を担っていることが多かったと思う。きょうはそういうのがなくてさっそうとしていた。79歳の俳優(宮越さん)、すごい。私もそこまで行きたい。「あのシーンで終わるとは思わなかった」と作者に言ったら怒られたが、老いていく義父と病んでいく息子が必死で寿司を食うあのシーンで終わると、救いがないということで言えば救いがなさすぎるし、かっこいいということで言えばかっこよすぎる。と、私は思う。解決のついていない事項が多すぎて、見ている私の気持ちがおさまらない。私にとって、ということだけど。

あと、劇場で演劇を見るということについて考えさせられた。というのは、後半になると客席のあちこちからすすり泣きの(鼻をすする)音が聞こえてきて、どうにもこうにもこらえられないんだろうけれど、そして私自身だって涙を流しながら見てるんだけど、やはり劇場で客席から発する音は雑音なわけで、静かにしてもらいたい、という気持ちになってしまった。なるべく各自で静かに泣いたり笑ったりしてもらいたい、と思う私は冷たいのだろうか。


07/15/2005(金)

インプラントのところ、腫れてはいるけれど、鎮痛薬を飲むほどの痛みはない。前回、痛くて痛くて、寝ころんで本を読む以外のことができなかったので、今回もそうなると思って本や雑誌を買い込んだのだが、必要ないようだ。

ル テアトル銀座へ『キスへのプレリュード』を見に行く。あるシーンで、私はいいシーンだなーと涙ぐんだのだが、周りの他の観客はくすくす笑ったり「気持ち悪いー」とささやいたりしていた。ちょっとショックだった。


07/14/2005(木)

歯医者へ。3月に2本入れたインプラントのうち1本がうまくいかず、きょう新しいのを入れた。今度はうまく付くといい。

夜、メタ認知のワークショップに初参加。20分ほど遅刻してしまったこともあり、何がどうメタ認知なのかよくわからなかったけれど、「紙コップ=飲み物の容器」という日常的な枠組みから自由になって自分と紙コップと空間の関係を楽しむ、という内容自体はとても楽しめた。この人はこういう人なのか、と、知人(や自分)についての新しい発見もあり、そのことも面白かった。

きのうの「アンバー」の件だけど、たしかカタカナで書いたら同じだけど英語には似たような2つの単語があったはずと思い、調べる。1つはamberで、「琥珀(色)」、「信号機の黄色」。もう1つ、umberという単語があって、「暗褐色」、「赤褐色」。油絵の具で「バーントアンバー」っていうのがあったけど、あれはこっちだな。


07/13/2005(水)
注意:平田オリザの戯曲『上野動物園再々々襲撃』のネタバレがあります。

『上野動物園再々々襲撃』の劇団内オーディション。私自身はオーディションがなくて、手伝い。手伝いというのは、客演の方の台詞をかわりに読むのである。死んだ妹が登場し、やっと故郷に帰ってきた姉と対話する。その姉役なんだけど、ウソまでついて強がって生きてきたのに、妹からありがとうなんて言われたりして、とにかくやたらと涙の出そうなやりとりで、というか私は泣き虫なのでしゃべっていて涙が出てきてしまい、泣きながらやる。妹役でオーディションを受ける人が10人くらいいたので、何回もやっていたら、涙だけでなく鼻水まで出てきてしまって、鼻水ずるずるの人を相手にするんじゃ妹役の人がかわいそうだろうと思い、
「すみません、ちょっと、ティッシュ」
と一瞬中断してもらって、鼻をかんでから続けさせてもらった。

そんな泣きながらなのに、「あれ、この人ずいぶん太ったんだなー」とか「『林間学校』(ホントは臨海学校という台詞なのに、その人がまちがえた)のおみやげが貝殻のネックレスっておかしいだろう」とか、アタマの中のどっかでは考えていた。俳優って面白い。

日韓舞台用語辞典とかいうのがアゴラにあって、韓国語の勉強にいいと思って読んでいたら、見出し語になっている日本語自体の意味がわからないものがいくつかあった。「あぶらげ」とか「いってこい」とか。あぶらげはどうやら三角形の平台らしいとわかったが、いってこいは、いえの人に説明してもらってやっとわかった。たとえばパネルの後ろに隠しておく電源コードがすごく長いとき、ぐるぐる巻きとかにしないで、パネルの幅一杯に往復させる(ホントはA地点からB地点まで行けばいいだけなのに、さらにその先のC地点まで「行って」「(戻って)来る」)ことを、そう呼ぶそうだ。該当する韓国語はないと、その辞典には書いてあったけど、「ワッタカッタ」(行ったり来たり)という言葉を使ったらわかってもらえそうな気がする。

ネットで読んだ、「韓国人スタッフが、舞台照明のことでホバクセク(ホバク色)というので、ホバク=カボチャの色だと思っていたら、実はカボチャではなく琥珀だった」という話も面白かったので、それもいえの人に教える。日本でも「アンバー」(amber=琥珀)って言うね。


0712//2005(火)

きのうディズニーランドで「何に乗りたいですか?」と友に聞かれ、「マッターホルンで雪男が出てきたりするジェットコースター」と言ったら友はきょとんとしていたが、きょう調べてみたらそれはカリフォルニアのディズニーランドのアトラクションで、TDLにはないものだということがわかった。カリフォルニアのディズニーランドって、中高生のとき(1970年代)にたしか2回行ったんだと思うけど、そのときの印象がこんなに強く残っていたとは。ちょっとビックリする。


07/11/2005(月)

友と東京ディズニーランドに遊びに行く(「スキーに行った友だちと、東京ディズニーランドに行く」と言ったら、いえの人に「ベタだね」と言われた)。9時舞浜駅集合。

トゥモローランドから見始める。ディズニーランドにこの前来たのはいつだろう。1990年頃に来て以来ではないだろうか。いま見ると、トゥモローランドは「未来」というよりも「カーク船長のスタートレックに出てくるような未来」で、ちょっと古くさい感じがした。でも、久しぶりの『スターツアーズ』と『スペースマウンテン』は面白く、『ミクロアドベンチャー!』はすごくよくできていて楽しめた。あの「ネズミ」はどういう仕掛けになっているんだろう?

昼にはシンデレラ城前のステージでのショーをイス席で観る。さぁ、みんなでミッキーを応援してねと、お兄さんお姉さんたちが客席におりてきて手の振り付けをやってみせるんだけど、舞台上の他のキャラクターたちは別の振り付けで手を動かしているし、特に「みんなの応援のおかげで○○できたよー、ありがとう」みたいな展開でないこともあり、観客参加がいまひとつうまく行っていなかった。わたなべ・なおこ演出で見たいなーなどと思った。

いろんなアトラクションを体験したけど、自分だけだったらまず乗らなかったと思うカルーセル(回転木馬)やダンボが意外と楽しくて、それは発見だった。ダンボの場合、ちょうど始まったエレクトリカルパレードをダンボに乗りながら見れた、ということもあるんだけれど。また、以前何度か入ったことがあるはずの『イッツ・ア・スモール・ワールド』が、世界のいろいろな民族の描き方がステレオタイプで差別的に思えて、いままでどうしてそのような感想を持たなかったのだろうと逆に不思議に思った。

大人4人で閉園時間近くまで遊び倒して解散。自宅最寄り駅で待ち合わせたいえの人は、赤いカウボーイハット(よく見るとミッキーの形をした小さなものがぐるりとついている)、ポップコーンバケツ斜め掛け、片手にディズニーランドのビニール袋という分かりやすく脳天気な私のいでたちに苦笑しながら、「力が抜ける……」とつぶやいた。


07/10/2005(日)

少し韓国語の勉強をする。カナヅチ(泳げない人)のことを韓国語では「ビール瓶」と表現するということなどを学んだ。


07/09/2005(土)

『S高原から』のバラシ(撤収)に行くが、まだ時間があるので、桜美林大学卒業生である友に、
「このへんで、ご飯食べるとこない?」
と聞くと、エクセルシオールカフェと言う。もっとちゃんと食べるとこ、と言うと、ジョナサン、イタトマしかないと言う。でも、食べ物屋の一軒もない駅前もないだろうと思って歩いていくと、不二家レストランがあった。やっぱあるじゃん。

終了後、別の友とちょっと飲んでから帰る。大雨で、傘をさしていてもびしょぬれになった。


07/08/2005(金)

きょうもなんだかぐずぐず過ごす。夜は『S高原から』。

帰宅して、前に買ってまだ開封していなかった、クイーンのカラオケDVDを見てみる。うわー、みんな若いなー。


07/07/2005(木)

ソウルでギウンさんから預かってきた『カガクするココロ』の公演のビデオを見てみた。大学での小さな公演で、前半はリーディングなのだが、それぞれが自分の役名を書いた名札(役所みたいな、三角柱の、机の上に置くヤツ)を持って登場し、自分の前に置いて座って読み始める。なかなかエンターテインメントなリーディングだった。後半は、普通に舞台上で演技。大学の先輩後輩の話で、後輩が先輩に話すところは敬語、先輩が後輩に話すところはぞんざいな言葉とはっきり分かれているのがおもしろかった。

夜、青年団公演『S高原から』観劇。


07/06/2005(水)

淵野辺のプルヌスホールでの『S高原から』の仕込みに行く。久しぶりに『フェードル』の人たちと再会。午後、帰宅。やらなければならないことはあるんだけど、やる気になれず、だらだらと過ごす。


07/05/2005(火)

THE SHAMPOO HAT『事件』を、マチネでもう一度見に行く。きのう、「うまいなー」と感心したあの人、この人に、きょうはうまさが感じられず、少しがっかりする。もちろんきのうと同じにパワフルでステキな人もいた。テンションを持続するのはむずかしい、私も気をつけねば、と思った。


07/04/2005(月)
注意:THE SHAMPOO HAT公演『事件』のネタバレがあります。

ウォンがまだ少しあまっていて、どうしようかなと思っていたんだけど、仁川空港でおみやげを買い、最後は「ウォンはこれしかありません、後は円で払っていいですか?」とコインまで使い切る。昼前の飛行機で帰国。

成田からはバス。2時間ほど眠る。それで元気になったので、夜は、THE SHAMPOO HATを見にいった。冒頭近くの、男が水中のような空中をふわふわと浮遊するシーンが美しかった。ビックリもした。

いえの人は、夜の飛行機で帰国。駅で待ち合わせてご飯を食べる。


07/03/2005(日)

革製品を買いたいという友がいて、梨泰院に行くというので、革ジャンを買いたい私も一緒に連れていってもらった。私の買い物はいつもだいたい行き当たりばったりだが、友はガイドブックでちゃんと調べてきていて、そのお勧めの店に入る。すてきな革のジャケット、コートが並んでいる。元々スタンドカラーのライダージャケットみたいなのが欲しいと思っていたんだけど、もう一つピンとくるものがない。2階にもありますと言われ、階段をのぼったすぐのところにあった短い丈のコートが気に入り、オーダーすることにして、色を決め、採寸してもらう。決めるのが早い、と友は驚いていたが、私の買い物、早いときはこんなものである。次に靴の店に行って、友がオーダー。自分だって早いじゃん、決めるの。というわけで1時間で買い物が終わり、インド料理バイキングを食べて解散し、友は仁寺洞へ、私は劇場に向かう。

『その河をこえて、五月』最終日。「オモニ」役の白星姫先生が私は大好きで、毎日見入ってしまう。終了し、打ち上げ。2軒めは大学路の店に行くというので、「30分で戻るから!」と言ってaigen postへダッシュ(今回、大学路でショッピングする時間がとれず、あきらめていたんだけど、ここで「せっかく大学路まで来たのだから……」とあきらめきれなくなりました)。ジーンズ、Tシャツ、タンクトップを買って20分で戻る。


07/02/2005(土)

ホテルのロビーで友夫妻に会い、一緒にコムタンの店に行く。テーブルに、器に入った塩と胡椒が置いてある(自分で味を付ける)が、スプーンが付いていない。きのうソルロンタンを食べたときもそうだったから、「自分のスプーンでいいんだと思うよ」と私は言ったけど、友は納得行かない様子で、お店の人に訊くと言う。私たちが片言韓国語で「これは自分のスプーンでとっていいんですか?」とお店の人と話しているのを見て、いえの人(前から韓国語ができる)は、「みんな、けっこうしゃべれるじゃん」と言っていた。コムタンは、高かった(普通の食堂での食事は1食5千ウォンくらいなのに、ここは9千ウォンだった)けど、おいしかった。

きょうはあまり遠出をする時間もないので、近所の、COEXモールというところに行く。東大門のファッションビルは店員さんがどんどん声をかけてきて私にはちょっとうっとうしいんだけど、COEXモールは静かに見られてなかなかよかった。

3時開演の『その河をこえて、五月』の前にコーヒーでも飲もうと、芸術の殿堂(という大きな建物の中に、劇場がいくつか入っている)の喫茶コーナーに行き、コーヒーとつぶつぶのアイス(アイスが小さな球状になっていて、それをざらざらざらーっとカップに入れてくれる)を摂る。

きょうは前から3列めで観劇。近くで見ていた小さな子供が、舞台上の人が「あ、向こう(水上の遊覧船)も手を振っている」と言って客席方向を向いて手を振ったら、後ろにだれかいるのかとだまされて振り返っていた。その子は、「あ、モーターボート」と客席方向を向いて言う台詞(ラストシーン)でもまただまされて後ろを振り向いていた。

終演後、ダッシュで大学路に向かう。大学路ではいま学生の演劇祭をやっていて、パク先生が指導している学生たちの公演をきょう見に行くことにしていたのである。おとといと同じ食堂で友と待ち合わせてご飯を食べ、行けるかどうかわからないと言っていたいえの人も無事合流し、3人で『鳥たちは横断歩道を渡らない』という作品を見に行く。「10歳くらい年上の、ブレヒトの研究をしている先輩が、大学の演劇サークルで演出をする話です」ということだけ聞いて場内に入る。開演前にかかっている音楽が去年の『ソウルノート』の曲に似ていて、あーパク先生はこういう音楽が好きなんだねーと友と言い合う。

終演後、パク先生たちと、近くでビールを飲む。「どうでしたか?」と訊かれ、「面白かったが、若い人は経験がないから、私たちにとってはもう新しくないことを、今新しいと思ってやってしまっている部分がある。それは日本の若い人も同じだ。でも、私たちみんなそうやって成長していくので、それはそれでいいことでもある」ということ、それと「形式化された動きというのは、元の動きを知っている人にしかわからないんだなーと思いました」と伝える。形式化された動き、と言ったのは、昔の学生運動の火炎瓶を作成し、投げるという動きで、投げるのは私も昔TVなんかで見てるからわかるけど、作るとこの動きは何を表しているのかよくわからなかったのである。


07/01/2005(金)

朝、ホテルの近くのスーパーを見て、なにを買って帰ろうかだいたい目星をつける。きょうの第1食は、いえの人と、ゆうべの店で。私はソルロンタン、いえの人はなんとかビビンバ(ステンレスのボウルに入って出てきた)。

地下鉄カードのいいところは、行き先を決めないでとりあえず乗れるという点だ。いえの人と別れ、明洞、梨泰院、仁寺洞、大学路……どこに行こうかと迷うが、結局東大門に。ファッションビルを見るけれど、私の着れるサイズはないのでだんだんフラストレーションがたまり、どうしても服が買いたくなって仁寺洞に向かう。ガイドブックでは仁寺洞は「アンティークの街」とか言われているけれど、私にとっては「大きなサイズの服を売っているところ」である。

安国駅に着いて地上に出たところで、「エクスキューズミー」と声を掛けられる。ガイドブックを持った観光客、と見ると、そのガイドブック、日本語で書いてあるじゃありませんか。「私もよくわからないんですけど」と日本語で答えると、「こんなところで日本人に会うとは思わなかった」と驚いている様子。こんなところでって、仁寺洞は観光地だから日本人いっぱいいるんだけどな……。お巡りさんに道をきくというその人と分かれ、仁寺洞の通りへ。おみやげ物なども見たけれど、ブラウス3枚ゲット。あー、これで気持ちがおさまった!

夜は、『その河をこえて、五月』。微ニ入ルソウルの杉山さんが見に来てくださった。


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