つれづれなる日々

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2007年7月の日々

習作:古い大学の建物


07/31/2007(火)

朝、また小田急線が遅れていた。稽古場に行って、髪結いを担当している俳優と、髪型の相談。私は『ソウル市民』と『ソウル市民1919』と同じ人物の役(10年後の話なのにね)をやるので、あまり目立たない同じヘアスタイルで両方やろうと思っていたんだけど、10年経つとバージョンアップしてるみたいなプランを彼女は考えていて、たしかにそのほうがおもしろいので、その方向でヘアピースを作ってもらうことにした。そうよね、攻めでいかなきゃね、守りに入っちゃダメだよね。

きょうは私が出るシーンは稽古(演出家がいる)がなくて、でもその後の自主稽古(俳優のみ)で、最近やってなかったシーンを練習できた。終了後、友とカレー屋へ。カレー屋に来たのに2人ともハヤシライスを注文した。それと、ビール。まだ4時前だけど、きょうの仕事は終わったのでね。アゴラ勤務が終わって稽古に向かう友がカレーを食べに入ってきた。近くの稽古場でワークショップの終わった友も何人かやってきた。期せずして6人という大人数のグループになり、ひとしきりおしゃべり。眠くなって帰宅。

食事しながらTVをつけると、アルコール依存症の女の人が施設から退院してきてさぁこれでもう大丈夫と思ったら夫とうまくいかなくて、別居して、という映画をやっていて、結局最後まで見てしまう。こうやって後半だけ見た映画が、私にはたくさんあります。主人公の女の人の髪型が好みだった。AAの会合でスピーチをするシーンが妙にリアルだなぁと思ってよく注意してたら、息の音とかリップノイズ、どこかがマイクにあたった音などが入ってるのね。あれ、計算して入れてるんだよね、きっと。あとで調べたら、メグ・ライアン主演の『男が女を愛する時』という作品だった。

その後、HOUSEも見て、ERも見る。HOUSEというのは「ハウス」という名前の医者の話なんだけど、ロンドン在住の友によるとこれは「ホームズ」からとった名前なんだそうだ。ホームズが犯人をつきとめるように、ハウスは病気の原因をつきとめる。ということなんだって。


07/30/2007(月)

DMの作業があり、朝からアゴラへ。昼食後、10分ほど仮眠したら、その後1時間半ほど調子が悪かった。調子が悪いというか、「寝起き」状態。

なおこさんから、『ゴド侍』の小道具試作品を見せてもらう。うん、うん、いい感じ。

きのうのオーディションの結果が発表になる。『隣にいても一人』英語版リーディングに出演することになりました。友に、「マチコさんはいつも何かしてないと死んじゃうタイプなんだね」と言われたけれど、そんなことはないと思うよ。やりたい仕事があって、その時期スケジュールがあいている。だからやる。ということなわけで。たまたま今年は演劇の仕事が続いているけれど、ないときはずいぶん長いあいだ何もなかったりするし。


07/29/2007(日)

きのう電車の中で見ただれかのTシャツの英文があまりに変だったので、ケータイでメモしておいた。のを今朝思い出して、書き出してみる。こんなの。

More beautiful,more fresh,
and be like nature endlessly,
it's our wish that us earthmen see
the tender face of the earth.
1行めのbeautiful,の後にスペースがないのは、原文のママです。何が言いたかったんだろう、これ。
もっと美しく、もっと新鮮に
そして限りなく自然に近づきたい
われわれ地球人の望みは
地球の優しい顔を見ること
みたいなことですか? うわー、変な英語なのに、「意を汲み取ろう」とがんばったらなんかあんまり変じゃない日本語になっちゃった。

夜は、アゴラへ。1月に『隣にいても一人』公演中に行う英語版リーディングのオーディションを受ける。むかしむかしNHKラジオの『英語会話』だったかなー、お手本のスキットが、家族という設定なのにお父さんはアメリカ英語、娘はオーストラリア英語、みたいな家族で、ちぐはぐだなーと思ったことがあったけど、きょう集まったメンバーも、さまざまな色のついた英語で、でもこれはこれでなんだか楽しかった。


07/28/2007(土)

打ち合わせ1件。の後さらに内輪で打ち合わせ半分おしゃべり半分。

あなざ事情団プロモーションDVD(2004年の『三人姉妹』の抜粋等)を受け取り、新しいパソコンで見る。あぁ、あぁ、あったねあったね、こんなシーン、あんなシーン。うわー、私でかいなー。でもいまのほうがもっとでかいはず……。


07/27/2007(金)

『ゴド侍』の衣裳作業。お、いいんじゃないですか、これは。

そして『ソウル市民』稽古のためアゴラへ。1場。『ソウル市民1919』の4場も。合間に『ゴド侍』関連の校正。

夜、『ゴド侍』の衣裳作業。うん、いいんじゃないですか、これも。


07/26/2007(木)

昼から、ミーティング1件。夕方、小竹向原へ。テアトロサンノーブル『愛の勝利』観劇。冒頭の大量の説明台詞(自分たちがだれで、なぜいまここにいるのか)にドギモを抜かれる。ガーッと振り回されて、「え?これで終わり?」というところで放り出される。古典ってすごいな。台詞の言葉は、いわゆる翻訳調。だけどあまり違和感なくすんなり耳から入ってきた。どうして?

せっかく小竹まで来たので、東京デスロックの稽古を見せてもらいに、春風舎に寄る。アゴラ小屋入りの前にここにセットを組んで稽古している。ドギモを抜かれる。これはぜひとも本番を見たい。


07/25/2007(水)

なんとかかんとか片付いた家で、ポテトサラダ作ってお客様をお迎えする。お客様が来なくても家はきれいにしておいたほうがいいけどね。わかってはいるけど、なかなかできない。

『ソウル市民1919』稽古。私はきょうは、ちょっとだけしか稽古がなくて、1時間足らずで終わる。友とカレー屋。オーディションの話を熱く語る。受かったの?と聞かれて、受かったよ!と答えたけれど、じつは日曜日からもうだいぶ時間が経つのに先方からまだ何も連絡がないんだよね。ウェブサイトに発表もないし。


07/24/2007(火)

明日いえに人が来るので、片付ける。最近破綻してきている「超整理」封筒も、少しちゃんとやる。

お金をおろそうとampmに行ったら、なくなっていた。

夜、新しいパソコンのセットアップなどを、いえの人にやってもらう。いままで使っていたのは95年に買ったやつで、いまとなってはパワー不足でyoutubeなんかぜんぜん見れなかったんだけど、新しいのはさすが速いなぁ。


07/23/2007(月)

『ソウル市民1919』稽古。3場の、私の登場してるシーンを一通り稽古できたので、よかった。初演以来にやる役なんだけど、前にやったときよりテンポアップしてる気がする。

最近いろんなカバンをとっかえひっかえ使ってるうちに折り畳み傘がどっかにいっちゃってて、それでもなんとか雨にあわずにすんでいたけどきょうとうとう外出中に雨にあい、しかたないから新しい折り畳み傘をと駅ビルのお店をあっち見たりこっち見たり、傘のついでに服も見たり夕飯も買ったりってしていて、表に出る頃には雨はやんでましたとさ。

なんとはなしに見ていたTV。ま、あいかわらず海外ドラマです。10代の男女がひかれあってぎこちなく相手の気持ちをたしかめる会話がすごくいい感じの日本語になっていて、エンドクレジットを注意して見ていたら、翻訳は山門珠美という人でした。番組名は、『ギルモア・ガールズ』。


07/22/2007(日)

朝6時起床。7時過ぎに家を出て、1都2県横断し、オーディション会場に到着したのが9時半少し前。2次オーディションのときは少人数のグループ単位だったから他にどんな人が受けているのかわからなかったけど、きょうは3次オーディションを受ける全員が一堂に会した。知り合いが結構いた。あと、「『スネークさん』見ました」とか「unlockおもしろかったです」とか「青年団の『東京ノート』に出てましたよね?」とか「お葬式みたいな、爆弾の出てくる芝居見ました」とか、いろんな人に声をかけられた。

3次、4次とオーディションは進み、終了したのが午後8時。まぁあれです、人数が多いから、「待ち」の時間が長かった。そして午後8時からが、また長かった。演出陣が最終選考するあいだ体育館のような広い部屋で待たされて、寝転がる人、輪になってババ抜き始める人。私は、『スネークさん』を見れなかった友のためにちょっとだけ踊ってみせたりもした(あぁ、なにやってんだか!)。午後10時をまわって、ようやく結果発表。「後日連絡」ではなくてきょうのうちに演出陣から直接発表する、という姿勢が、良かれ悪しかれこのプロダクションの性格をあらわしているように思った。


07/21/2007(土)

新しいパソコンを買ってもらいました。液晶モニタも買ってもらいました。モニタだけ持ち帰り。私が持ったらどこかにぶつけたりしそうなので、なるべくいえの人にもってもらってしまいました。

洗濯機を3回まわす。ためすぎだ。

そして、明日のオーディションでどの台詞を読むか決める。やってみたいとまず思ったヤツは、長いし、いくつかこのまま言うと俳優が下手に見えそうな言葉があるしで、断念。結局、2次のときあえて避けた、「キャラ的に、当然これでしょう!」という登場人物の台詞を選ぶ。どうしても台詞どおりに言いたくない部分が数カ所。2次オーディションのときはほぼ一字一句台詞のとおりに言ったから、3次はちょっとはフリースタイルやっちゃおうと決めて、その言い方で練習。


07/20/2007(金)

『ソウル市民1919』自主稽古。の後、友とお茶。「毒を吐きたいから」と私が誘って行ったお茶だけど、あんまり毒は吐かなかった。まぁ、あれです、ただ話がしたかったんだよ。

夜、ミーティング1件。の後、居酒屋へ。お新香、枝豆等でシブく。ここではけっこう毒、吐いた。


07/19/2007(木)

ミーティング、『ソウル市民』自主稽古、『ゴド侍』稽古で、一日じゅうアゴラにいた。

『ゴド侍』は、非常に即興性の高い新しいシーンを作った。ドキドキする。


07/18/2007(水)

あるオーディションに行って、すごくビックリして帰ってきた。あの指示を読んで、なぜあのような台詞の読み方になるのか。しかも8人中6人そうだってのはどういうことなのか。頭がクラクラしました。いままだ進行中なので、終わったらもう少し詳しく書きたいと思います。


07/17/2007(火)

お風呂に入る、と言って着替えを出しに行ってそのまま寝転がっちゃって30分。とか、とにかくきょうは「さぁ行くぞ」「さぁやるぞ」という気分が出ない一日だった。気圧のせいですか?

夕方、なおこさんと渋谷で衣裳の探し物。目指しているのは同じ物なのに、なおこさんと私ではアプローチがまったくちがっていて、驚かされた。面白かったけど。その後、2人で抜き稽古(淳子さんNGのため)。演出家と1対1で稽古って、初めての経験じゃないかしら。新しいシーンAの読み稽古をじっくりやる。台詞のメリハリなど、細かい指示が出る。うん、うん、たしかにそういうふうにやったほうが面白い。それから、新しいシーンB。こちらは、さっそく立ち稽古に入る。


0716//2007(月)

1人で家にいてご飯を食べるときは、たいがいTVをつける。きょうはムービーチャンネルで、前も部分的に見たことのある映画をやっていて、だらだら見ていたら女の子の名前が「ハリー」で、おー、男子じゃなくて女子でハリーってありなんだ、どう書くんだろう、Internet Movie Databaseで調べよう、と思ったけれど、タイトルも俳優の名前もわからなくて(見たことのある顔が2人ほどいたけれど)見つからず、「Jonathan Sarah New York soulmates」というキーワードでGoogle検索して、Serendipityという2001年の映画だと判明(この映画の役名としては、SarahじゃなくてSaraだったけどね)。ハリーは、Halley。ハレー彗星のハレーと同じつづりだな。

なんでそんなことが気になったのかというと、『ソラリスの陽のもとに』というSFに「ハリー」という女の人が出てくるんだけど、英語版だと「レイア」という名前になっていて、ホントはどうなんだろうと前から思っていたから。英語で普通にある名前のハリーはHarryだけど、これは男性名(『どろんこハリー』という絵本がありました)だしなー、とずっと気になってました。で、いまさっき、「ソラリス ハリー レイア」で検索をかけたら、作者スタニスワフ・レムのホームページというところに行き着いて、その英語版のところに出てきた名前は、Harey。というわけで、この件、解決! でもなんで英語の映画とか書籍だとRheyaって名前になってるんだろう。


07/15/2007(日)

きのう、ジャッキーと「明日伊藤キムさんのダンスの公演を見に行こう!」って約束して、深夜ジャッキーから「四時開演です。三時半待ち合わせ」とメールもらって、返信して、手帳に書き写すときに「16時半森下」と1時間まちがえたんだね。なんてこった。全然間に合わす、あきらめた。ジャッキー、ごめん。どうしてこんなことになったんだろう。でも、あれだ、思いのほか疲れてたのかもしれない。おかげさまでゆっくり休めた。でも、ゴメンね、ジャッキー。ホントにすまん!

夜は、『ゴド侍』の作り物を1つやっつける。サイズがこれであってるといいんだけど。作りながら、ディスカバリーチャンネルで、エリック・クラプトンの伝記を見る。うわー、波瀾万丈の人生だったのねぇ。父親がカナダ兵だったとか、ジョージ・ハリスンの妻を愛してしまったとか、ぜんぜん知らなかったよ。いや、元々名前くらいしか知らないんだから当たり前なんだけどさ。本人が、あの頃はああだったとかこうだったとか淡々と語るのもすごかった。あと、ジミ・ヘンドリックスが黒人って知らなかった。まぁ、あれです、なんにも知らないってことだね。1980年代から、デビッド・ボウイーとクィーンは好きだったけど、それ以外は音楽関係、からっきし知らないから。ボーナムくんとか、ジミー・ペイジとか、『エロイカより愛をこめて』の登場人物としてしか知らないし。


07/14/2007(土)

あなざ事情団『ゴド侍』(8/17〜21 於・アトリエ春風舎)、本日よりチケット予約開始。どうぞよろしくお願いいたします。

『ソウル市民1919』の衣裳フィッティング(仮縫いの衣裳を着てみて、直しなどの相談をする)があり、アゴラに出掛ける。初演時の衣裳を元にして衣裳製作のプロのかたが作ってくださった衣裳は、さすがにラインが美しく、着心地もいい!

夜、なおこさんと「作り物」の打ち合わせ。なんだかんだで3時間話す。まぁ、後半は、ちがう話だったけど。


07/13/2007(金)

最近、句読点や文節末で改行して右端がガタガタになっているメールをもらうことが多くなった。こんな感じのもの(内容は私がいまテキトーに作りました)。

マチコさん

ポテトサラダを作るとき、
ジャガイモはどうやって調理しますか。
なんか前に、
まるのままゆでるみたいなことを
言ってたと思うんだけど、
電子レンジでも平気ですか?
私、なんでもレンジでチンなんですけど、
その場合、
何分やったらいいですか。

ボリュームがほしいので、
具としてソーセージなんか入れようかと
思ってます。

さようなら
読みにくいです。段落構造がわかりにくいです。どうしてこのような書き方をするのか、私にはまったく想像がつきません。どなたかぜひ教えてください。

これとはまたぜんぜん関係ないんだけど、きょうは、急ぎのメールをいくつか書かなくちゃいけなくて、気が急いて余裕がなくて、友だちに少し迷惑をかけた。近しい人に、甘えさせてもらった、とも言える。深呼吸して自分の状況をなるたけ客観的に見直す――という余裕を、忘れないようにしたい。

夜、渡辺源四郎商店『小泊の長い夏』観劇。戯曲の力!

ロンドン在住の友がいま一時帰国していて、きょう、劇場で偶然会った。4年ぶりに会ったら、お母さんと双子みたいな16歳になっていた。「ベケットのNot Iって、あれ口だけって、Rocky Horror Picture Showと似てるよねー」なんて話を、生まれる前から知ってるこの人とする日が来るなんてなー。感慨深かったです。


07/12/2007(木)

3カ所も行く場所があってきょうは忙しい日なのに、ゆうべなかなか眠れなかった。そしてきょうは早起きした。それで、途中で眠くならないように、ということもあり、また間で時間をつぶす必要もあったりして、コーヒーをホットやアイスでだいぶ飲んじゃった。結果、眠れません。あぁ、悪循環。

夜、吉祥寺シアターで、珍しいキノコ舞踊団『あなたの寝顔をなでてみる。』を見る。実は、初キノコ。見るのは。伊藤千枝さんのワークショップは前に受けたことがあるけれど。

働きかける身体と受ける身体が、次から次へと入れかわり、一体になってはバラバラになり、離れたと思うとまたくっついて、餅のようにぐにょーっと自由に変化していく。あぁ、気持ちいい。

帰宅すると、ベケットが死んでから出版されたという伝記Damned to Fameがアマゾンから届いていた。うわー、電話帳か聖書かという厚さ。とりあえず興味のあるところを拾い読みしてみる。


07/11/2007(水)

久しぶりに夕方まで家にいてよい日。洗濯はしたけれど、なんか二度寝なんかしちゃって、結局あまりあれこれしないうち出掛ける時間となった。

アゴラに寄って制作の話をちょこっとだけしてから、『ゴド侍』稽古。きのう淳子さんと2人で作った部分をきょうはなおこさんと3人でさらに作り込む。1人が、こうしたらどうだろうかと言う。あぁ、それいいね、とか、それならこうしてみようよ、とか、他の人の知恵が加わる。そのようにして、最初思ってもいなかったようなシーンが出来ていく。そしてその後、いま出来ている部分を通してやってみた。「前半」と思っていたけど、すでに45分くらいあった。さーて、この後どうなるんだろう。わくわくする。

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以下は、きょうの昼間に日記の一部として書いたんだけど、なんかどの位置に入れたらいいかわからないみたいになっちゃったので、この下に入れときます。

2通り読み方があって字面から区別できない表記には、翻訳するときとか自分で文章を書くときにずいぶん面倒くさい思いをしてきているが、何かまとめてみたりしたことはなかった。それが、mixiのあるコミュニティーで最近そういう話が出て、それから割と意識して気に留めているので、少し具体的な話が出来そうなくらいになってきた。ので、してみます。

「空いている」(あいて/すいて)、「止める」(とめる/やめる)、「床」(とこ/ゆか)、「方」(かた/ほう)、「開く」(あく/ひらく)、「怒る」(おこる/いかる)
前後関係でわかるだろう、と思うかもしれないけど、そうもいかないこともある。平田オリザの『東京ノート』に「困ったでしょう、フランス人の方」という台詞があって、これは「ルーブル美術館で日本人の変なおじさんがフランス人の学生にフランス語ではなしかけてた」という昔話に対しての言及で、だから「(日本人じゃなくて)フランス人のほう」というのがたぶん正解なんだけど、「フランス人のかた」とふざけてわざわざ丁寧に言った、というような解釈をした人がいたとしたら、「それは絶対ちがう」と自信をもって言える人は作者本人以外にいないのではないだろうか。「駆け込み乗車はお止めください」という表示は、「駆け込み乗車をする人を見かけたら、とめてください」という意味ではないと断言できるだろうか。「力つきて床に横たわった」が寝床なのかゆかなのか、前後の文章からしか判断できないって、曖昧すぎないだろうか。

「○○好き」(すき/ずき)、「話して」(はなしして/はなして)
「マチコさんスタートレック好きだから」は、「マチコさんはスタートレックが好きだから」という意味にも、「マチコさんは『スタートレック好き』だから」という意味にも読める。また『東京ノート』の台詞から拾うと、「だって、話したいじゃない、絵見た後とか」というのがあって、「はなしたい」でも「はなししたい」でもそれこそ話は通じるが、作者の意図した読みがあったとすれば、文字に書くことによってそれが失われてしまうわけで、話し言葉を文字で記録するのはむずかしいなぁという、これまたずっと考えている話のほうに話題がシフトしていくわけである。
(『ユリイカ』のベケット特集号とかで読んだガクモン的でムズカシイ文章に影響されてか、なんだか文体が偉そげになってきました)

あと、名詞か副詞かの区別が字面からわからないのも不便。この話は、また今度。


07/10/2007(火)

俳優のみで『ゴド侍』自主稽古。いままで稽古した部分を復習するというのがおもな目的だったんだけど、その先のまだ稽古してない部分も台詞を覚えるためにやってみた。ああしてみようかこうしてみようかとラフな感じで試してみるのが、なかなか面白い体験だった。朝9時半から午後1時まで稽古して、急な坂を登って駅にたどり着いたら力つきて、構内のカフェで昼食をとってから帰宅。

午後は爆睡。夕方目がさめたとき、状況がまったく把握できなかった。夜は、いえの人と近所の居酒屋へ。雨のせいか、すいていた。


07/09/2007(月)

10時から、『ソウル市民1919』と『ソウル市民』の稽古。自主稽古も含め14時で終わり、友と、踏切の向こうの大学構内のレストランで食事とお茶。このキャンパスに来るのは10年以上ぶりで、きれいになっちゃっててビックリ。これからはここに時間つぶしに来よう。

夜は、新人の人たちの創作ワークショップの発表を見る。非日常や不条理をごろんとそのまま舞台化しているグループが複数あって、興味深かった。


07/08/2007(日)

電車すいてると思ったら、日曜日かー。11時から『ソウル市民1919』と『ソウル市民』の稽古。

きのう、電話で「切りっぱなし、って英語でなんて言うの?」と聞かれた。イギリス人演出家に舞台衣裳のことを説明するとのことで。パッと答えられなくて「no stitch……うーん、leave the cut edge as isとかでどう?」と答えたんだけど、その聞いてきた人と偶然今日会って一緒にご飯食べてて急に思い出した。Raw edgeって言うんだった!

卒論がベケットだったという友だちから、ベケット関係の本を数冊借りる。


07/07/2007(土)

きょうは一日アゴラで、チラシ折り込み関連作業。終了後、次の用事まで3時間ほど時間があり、友と夕食を食べた後、『ゴド侍』の復習をした。やっぱり、稽古と稽古の間にこうやってちゃんと復習したほうがいいね。

夜、打ち合わせ1件。その後、スネークさんと久しぶりに話す。稽古・本番中ってやっぱり私たちいっぱいいっぱいだったんだね、いまスネークさんたちに会うと表情がちがうもんね、とかそういう話。

帰宅したら、返事を書かないといけないメールがいくつか届いていて、夜更かし。


07/06/2007(金)

久しぶりにどこにも出掛けなくていい一日。洗濯したり、寝室の窓を開けて風を通したり(昼間外出していることが多く、なかなかやれないのです)。そしてきょうも早寝早起き。


07/05/2007(木)

10時からアゴラでミーティング。1時間くらいかと思ったら2時間掛かった。昼食をとった後、事務所でチラシ折込。17時で抜けて、夕食。一人でぼーっとして、『ゴド侍』の台詞とか段取りとかをアタマの中で復習しながら、カレーを食べる。

稽古場に向かって歩いていたら、近所に住んでる友のおかあさんにバッタリ。『スネークさん』の感想を聞く。買い物帰りのおかあさんは、枝豆パンとミニクロワッサンと巨峰をくれた。ありがとうございます!

18時から稽古。「観客」役が2人来てくれて、先週までガッツリ稽古していた「導入編」から今週ガンガン作っている「本編」(の、できているところまで)を全部稽古できて、よかった。


07/04/2007(水)

きのうくらいから、新手の英文のスパムが来るようになった。「あなたの同僚/家族/学校の友だちがあなたにecardを送りました。受け取り方はこれこれ」というやつ。カード送り主の名前が明記されていないし到底グリーティングカードの会社のアドレスとは思えないアドレスから送信されているのでスパムとわかったけど、なれない人はだまされるかもしれない。

きょうも10時から『ゴド侍』稽古。きょうは駅で待ち合わせてタクシー乗り合わせで行く。歩いていくとあんなに大変なのに、タクシーだとホントにアッというまだった。


07/03/2007(火)

10時から『ゴド侍』稽古。久しぶりに行くきょうの稽古場は駅から遠い。しかも急な坂道。思ったより時間がかかって遅刻して到着する。なおこさんはタクシーで来たそうだ。引き続き「本編」稽古。「導入部」は6/29、30にガッツリ稽古してから、今週はぜんぜんやってない。ちょっと心配だけど、そうねやっぱりいまは先に進んだほうがいいよね。

帰り道、渋谷で人と会う。仕事の打ち合わせ。

自宅最寄り駅まで帰り着き、駅のコンコースのカフェで、冬の公演のオーディション申込用紙の記入。応募用写真も、改札の中の証明写真のブースで今撮ってきた。こういうことは、「えいやっ!」と勢いでやらないとなかなかできないタチなので。書けて、一旦帰宅し、家にある封筒に入れ、夜、投函。


07/02/2007(月)

10時から『ソウル市民1919』稽古。私の出てるシーンで稽古があるのは3場だけと思っていたら、4場のほうも稽古があって、そっちはまだ台詞をちゃんと覚えていなかったので、最初台本を持ってやっちゃった。

午後早い時間に帰宅。昼寝。でも夜も早く寝てしまう。疲れがたまっているんだろうか。


07/01/2007(日)

朝、ミーティングがありアゴラへ。一旦帰宅して、昼寝。

夕方から『ゴド侍』稽古。「本編」の新しい台本ができてきた。


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