つれづれなる日々

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2010年7月の日々


07/31/2010(土)

朝10時から、明日の発表会のリハーサル。まずはストレッチをしたり、ヨガの太陽礼拝(の、ゆるいバージョン)をしたりして、身体を起こす。それから、発表会の構成を手塚さんが説明し、各自が何を担当するかを決めた。午後、発表会をするインナーガーデンにみんなで行って、ゲリラ的に通し稽古。3時頃解放されたので、夜は春風舎に青年団若手自主企画を見にいくことにする。


07/30/2010(金)

7:45の電車に乗るはずだったのに、起きたら7:55だった。しまった、撮影最後の日に遅刻! とりあえずシャワーで目をさまし、何を省略してどう動くかの作戦を立てる。10分で支度して家を出る。乗換案内を調べたり、遅れそうですの連絡を大事をとって3人別の人にしたり。結局予定の15分遅れくらいで到着した。予定撮影時間より前だったし、きょうはめずらしく撮影が押していたので、なんとか結果オーライだった。

撮影して、集合写真撮って、13時頃終了(私は。撮影自体はまだ続いてました)。なん人かで、先日エキストラで来ていた地元のお花屋さんのお店にお昼を食べにいった。花屋さんなんだけどカフェをやっていて、カレーランチがあるというので。住宅地のものすごくわかりにくい場所にあるので初めて行く人は行きにくいと思う(きょうは、途中まで迎えにきていただいた)けど、ものすごく落ち着く、雰囲気のいいお店だった。カレーもおいしかったけれどつけあわせのピクルスも絶品で、でもみんな口々にそう言って誉めたら、「寿司酢なんですよ。何も手をかけてないんですよ」とのこと。そのアイデアがすごいよ。

帰宅して荷物置いて、手塚ワークショップ3日め。床でストレッチして、あとは、「動きにやじるしを発生させる」ということの探求。きのうもだいたい同じことをやっていたらしい。手塚さんのおっしゃる「やじるし」がどういうものなのか、説明を聞いてもよくわからないので、他の人たちがどんなことをしているのか見て回ったり、手塚さんにこういうのはどうですかと聞いて「そうだと思う」とか「ちがう」という回答をもらったりする。きのう1回お休みしちゃってるのでかえってずうずうしく立ち回ることができてしまったように思う。「拮抗する2つの力のバランスが崩れて動きが生じる」というようなことなのかな、と自分なりにいまのところは理解する。そのような動きを生じさせる指示を各自が作ってみるというとき、私が考えたのは「仰向けに寝ている。身体の右側にあるボールを左手で取ろうとするが、ボールはどんどん遠くに転がって行ってしまう。それをずっと左手で追う」というもので、私としては左手に引っ張られて身体があおむけからパタンとうつぶせになることを予想していたんだけれど、あおむけのまま背中と脚を器用に伸縮するように動かしてどこまでもどこまでも進んでいく人がいて、ビックリしたし面白かった。

終了後、明後日の発表会への出演を希望した人だけ残り、打ち合わせ。発表は、ミウィ橋本(という、駅ビルの店舗の上に図書館やホールもあるという感じの施設)5階にあるインナーガーデン(という、吹き抜けで椅子やテーブルが置かれている、ちょっと休んだりする「憩いの場」といったスペース)でやるんだけど、テーブルをどけてアクティングエリアをつくったりせず、お客さんにまぎれてあっちこっちで私たちが小さな動作をしたりしなかったりする、という感じになるらしい。「潜入」と手塚さんは言う。


0729//2010(木)

13時から映画の撮影。きのうに引き続き、外国人役のエキストラの人たちがたくさん来ていた。それ以外にもきょうだけ出演の青年団の人たちが何人かいて、きょうの待機室は青年団公演の楽屋みたいだった。iPhoneを持ってる友だちが、「メロディーを鼻歌で歌うと曲名を教えてくれる」というアプリを教えてくれた。こないだ文学座の「麦の穂の揺れる穂先に」のラストに出てきたアイルランド民謡のタイトルが「春の日の花と輝く」であることがわかった!

私は午後早くに1シーン撮ったあとずーっと待ちで、次は夜の9時くらいだった。きょうはワークショップに行けなかった。

ワークショップに出席した友だちから、きょうはこういうことをやりました、というメールが深夜届く。ありがとう。


07/28/2010(水)

12時半集合で映画の撮影に行く。主婦が集まって噂話をしてるシーン。早々に終わり、いったん帰宅。2時間ほど時間があったので、昼寝してご飯食べて、手塚夏子ワークショップに向かう。

橋本にて手塚夏子ワークショップ。自分の身体を「観察」する、ということを3時間。相手の視線や指での接触を手がかりに自分の身体の100円玉大くらいの部分を意識するということとか、雑談中の自分や相手の状態や動きを言葉で再現するということとか。どちらも、それを言葉にしていくところが興味深かった。


07/27/2010(火)

余裕を持って出掛けるはずがギリギリに。新宿でお金をおろして、都営新宿線まで走ったら、髪の毛から汗がしたたった。電車乗って暑い暑いと手ぬぐいで汗拭いて落ち着いたら目の前に友だちが座ってた。あら見てたのね。一緒に撮影に向かう。

きょうは町内会の集まりのシーンで、エキストラとして近所の人たちが来ていた。その中に別件で知ってる人がいてビックリ。1時間半ほどで1シーン撮って終了。

スーパーで食料品買って帰宅。ごはん食べたらまた3時間近く眠ってしまう。明日から夜はダンスワークショップなので、この時間に眠くなったら困るんだけどな。まぁ、もともと生活が不規則だから大丈夫だとは思うけれど。「規則正しい生活をしていると、予想外のことが起こったときに弱い。不規則な生活をしていたほうが強い」というようなことを、昔、森毅の文章で読んだ気がする。

最近しょうがシロップを作ってるが、副産物として甘いショウガが山ほどできる。それを使ってジンジャークッキーを試作。甘いショウガ(みじん切り)1カップ、薄力粉1カップ、卵1個、サラダオイル150cc、ベーキングパウダー。なかなか美味しく出来た。


07/26/2010(月)

お昼から撮影なので、ゆるゆると出掛ける。着いてみたら、午前中の分がまだ少し押していた。それからお昼になったので、私の分のお弁当があるのかないのかわからないけどいただいてしまいました。きょう撮影する分に衣裳が2セットいることがわかり、どうしようかねと言っていて、1つは前から用意していた白いTシャツと柄のスカート、もう1つは同じスカートの上にきょう着ていったピンクのTシャツを着ることになった。21日に撮影に行ったときも、たまたま着ていったワンピースが衣裳として採用されたんだけれど、「部屋着でそのまま出てきちゃったみたいな感じの人」という役どころなので、普通に本気で着ていった服がそれに採用されるというのはなんだかフクザツな気持ちではある。

2時間ほどで終了し(雨が降り出さなくて良かった)、帰宅。ワイン飲んでつまみ食べてってしてたら、雷鳴。怖いのでパソコンの電源を落として、ベッドでごろごろしてたらそのまま3時間ほど眠ってしまい、夜中に起きる。

ロボット演劇『森の奥』の台詞の翻訳は、1回めが終わった。いま見直し中。


07/25/2010(日)

翻訳したり寝たり起きたり。

夜は、日本滞在中の友人と飲み。途中で隣のテーブルの人のハッピーバースデーが始まって、お店の人が、お店からのメッセージですってって、「誕生日はめでたいだけじゃなく感謝の日です。こうやって祝ってくれてるお友だちに感謝しましょう。そして忘れてはいけないのは、生んでくれたお母さん、育ててくれたお父さんへの感謝です」という説教を始め、私たちはけっこう驚いたけど誕生日テーブルの若い人らは別に普通にしてましたね。説教なんだけど最後は「○○さん(きょうお誕生日の人)、生まれてきてくれてありがとう!」って盛り上げるところがあざといね。面白かったけど。また行くと思うけど。


07/24/2010(土)

新人創作発表会の刺激か、ゆうべは、もう眠いはずなのになかなか寝けなかった。暑いせいもあると思うが。午前2時過ぎにようやく眠り、午前3時半にめざめ、どうせ今朝は4時前には起きるつもりだったのでもう起きてしまう。

ふらふらぼーっとしながらシャワー。シャワーを浴びるうち気分がしっかりしてくる。そうだった。昔フルタイムで会社に行ってたとき、睡眠時間が短くて朦朧としてても朝、シャワーを浴びてるとしゃっきりしてきたもんだった。そんなことを思い出した。始発で撮影に向かう。こんな早朝の光の中を歩くのは久しぶり。オールナイトで映画を見たあと友だちとファミレスで朝食を食べたときのこととか、早起きしてディズニーランドに行ったときのこととか思い出す。

撮影は、1カットだけだったので、すぐ終了。時間差でこれから撮影現場に向かう友とガード下ですれちがう。

帰宅しても午前10時前。寝たり起きたりご飯食べたり寝たり起きたりして1日過ごす。


07/23/2010(金)

引き続き翻訳。今回は、「字幕」ということを意識して、目で読みやすい翻訳を目指す。

青年団は今年、3年ぶりに新人が入って、その人たちはここんとこずっと自分たちで創作劇を作っていて、きょうはその発表会だった。春風舎なんてもう何十回もかよってるところなのに、直近の、初台にかよってた記憶とか、いつだったか森下スタジオにかよってた記憶とか、そんなのに邪魔されたらしく、新宿駅で乗換をまちがえた。というか、小田急の南口から階段をおりた先で、「どうして都営新宿線と大江戸線しかなくて、丸ノ内線の表示がないんだろう?」とぼんやりしてしまった。西口に行かなきゃいけなかった、ということに気づき、もういいからJRで行くことにして池袋まで行き、ここでまた乗換がわからなくなる。池袋から東武東上線で鶴瀬にかよってた記憶が邪魔したらしい。そんな一人珍道中。

俳優だけでなく演出部や制作の人も出演しての創作発表会は、圧巻だった。5チームそれぞれが何を大事にして作ってきたのかがよくわかる発表だったと思う。その後打ち上げ。いろんな人とたくさんはなしたかったんだけど、明日朝早いので早々にひきあげる。


07/22/2010(木)

「それを学ぶことによって、幼児的なものの見方から抜け出して、風通しのよい、ひろびろとした場所に出られるという期待が人をして学びへと誘うのである。」という内田樹の言葉を読み、本当にそのとおりだと思う。

日本語の原稿が届き、『森の奥』字幕英訳開始する。


07/21/2010(水)

6時前に起きて、撮影に向かう。低予算で、衣裳は自前でって言われて、メイクのことは何も言われてないのでとりあえず普通にファンデーションとか塗っていってみる。7時台の電車って結構こんでるんだね。私にとっては早朝だけど、普通にこの時間に活動してる人たちがいっぱいいるんだね。

夕方まで撮影して(最初は緊張したけれど、監督も俳優も知ってる人が多かったし、わりとリラックスしてやれたと思う)、電車乗って帰って(撮影の待機室にクーラーがなく暑かったので、電車の冷房が気持ちよかった)、ごはん作って食べた。


07/20/2010(火)

『東京ノート』も終わったしロボット版『森の奥』の英語字幕のことそろそろ始めましょうか、と制作の人から連絡があり、驚く。それ、私やることになってるんですか、何も聞いてませんけども。単純な連絡ミスとわかり、興味のあるプロジェクトだし時間的にも大丈夫そうなので、引き受けることにする。

『東京ノート』の写真の整理などもする。自主稽古のとき代役で入ってくれた人が写ってる「家族写真」があった。

明日から始まる映画(青年団若手自主企画深田企画)撮影のスケジュールの連絡がなかなか来なくて気を揉む。そしてその連絡が電話でばかり来るのでなんとなく落ち着かない。私は電話は苦手です(事務的な連絡の場合、ってことだけど)。字で確認できるメールやFAXのほうが気が楽なんだなぁ。まぁでも昼過ぎに無事解決。

夜、友だちの電話の声に元気がなくて驚く。私が何をしてあげられるわけでもないんだけど、話すこと自体で少しでも助けになれればと思う。


07/19/2010(月)

アゴラにて、韓国の劇団コルモッキルの「そんなに驚くな」の受付お手伝い。観劇もさせてもらう。ソウルの大学路の小さい劇場にいる気分になった。元気な不条理劇だった。

面白かったし、夫が字幕で関わっていたこともあり、コルモッキルの打ち上げに私も参加させてもらった。作・演出のパク・グニョンさん(きょうは不在)はつい最近平田オリザ作「眠れない夜なんてない」の演出もなさったので、「その作品に私も出演しました。ガムをたくさん持ってくる役でした」とかスタッフの方たちと話していたら、「向こうの席にいるあの女優さんは、劇団美醜の人ですが、韓国版であなたの友だちの役でしたよ」というじゃありませんか。さっそくご挨拶。こうやってつながりが広がっていくのって楽しいなぁ。


07/18/2010(日)

きのうに引き続き撤収作業があるので、朝から新国立劇場へ。そして午後は、搬出した荷物を劇団の倉庫に収納する作業。予定通り3時半にすべて終了し、これで今回の「東京ノート」新国立劇場エントランス特設会場公演が終わった。

友だちとお茶して、その後わたしは代々木上原へ。あなざ事情団の次回公演に向けてのミーティング。ではあるんだけど、ステキなブティックに入ってみたりヘルシーでおいしい夕食を食べたりもして、話自体もいまはまだ具体的なことというよりもブレーンストーミング段階なので一見とりとめのない無駄話状態。ものすごく優雅でゆったりして贅沢な時間だった。


07/17/2010(土)

「東京ノート」新国立劇場エントランス特設会場公演の最終日。早めに楽屋に行き、軽く身体を動かしておいてから、中劇場にてSCOTの「シラノ・ド・ベルジュラック」観劇。シラノがかわいそう、という話かと思っていたら、シラノもクリスチャンもロクサーヌもみんなかわいそうだった。号泣。

舞台・客席の設営も、これで最後。名残惜しい気持ちはまったくない。これで終わりだ、もう運ばなくていいんだと思うと笑顔になってしまった。

本番が無事に終了し、撤収作業も最後まで事故や怪我がなくて、本当に良かった。新宿の居酒屋での打ち上げに、終電の時間まで参加。


07/16/2010(金)

休演日。寝室に風を通し、だらだら過ごす。

「東京ノート」の韓国・中国人キャストに何か小さなプレゼントをしたくて、駅ビルへ。そういう目的だったのに無印良品とUNIQLOで自分の服をまず買ってしまった。プレゼントも無事購入。

夕食を作ってゆっくり食べて、ビール飲んでツイカ(ルーマニアのお酒)飲んでグラッパ(イタリアのお酒)飲んで、飲み過ぎそうになるが踏みとどまる。夜早いうちに眠くなって寝てしまい、夜中に目がさめてなかなか眠れない。


07/15/2010(木)

前にパリ郊外のジュヌビリエで「東京ノート」の公演したときだから、2008年の秋かな。そんとき買ったノースリーブのカットソーを、きょう、初めて着た。暑いからさ、二の腕も出しちゃったさ。

4時に楽屋に入って、アップして、ミーティングして、舞台・客席を設置。楽屋食堂で食事。そしてメイクして開演。最近は完全にルーティン化しているこの流れも、でも今日が最後。(明日は休演日で)最終日の明後日は、集合の前にSCOTの「シラノ・ド・ベルジュラック」を観劇するし、土曜日だから夕方は楽屋食堂がやってないしで、変則的になるはず。そんなことを今から考えてるのは、私が「変化」とか「突然の変更」に弱いから。今から心の準備をしておく。

終演後、撤収作業中から「ビール1杯飲んで帰りたい」という思いが強く、楽屋でそんな話をしたら、「私もHUBに寄るつもりだった」という人もいて、何人かで小一時間さくっと飲んで帰りました。


07/14/2010(水)

1場に出て、3場に出て、いったん楽屋に戻ろうと乗ったエレベータの鏡にうつった自分の姿になにか違和感。スーツの中に着たカットソーのネックラインがいつもと違う感じ。と思ったら前後ろ逆に着てた! 4場は正しい衣裳で登場。

きょうは、何名かの初めましてのかたがたと話す機会があって、だけどなんだか予告編みたいに少ししかお話しできなくて、物足りなかったといえばそうだし、今後が楽しみといえばそれもそう。


07/13/2010(火)

友だちが貸してくれた雑誌「考える人」の村上春樹ロングインタビューを読み始める。

きのう買った材料でベトベトしたくどくて甘い菓子を作る。いつもはミルクチョコを使うけど、今回はビターにしてみた。あと、ピーナツバター(つぶつぶのあるタイプ)を大目に入れてみた。味としてはおいしくできたんだけど、マシュマロの量がたぶん少なすぎて(分量とか見ず適当に作りました)切り分けたら崩壊してきたので、1つ1つラップで包む作戦にした。

春に友だちにもらったPUMAのTシャツを作業時に着てたら、思いのほか評判がよかった。毎日の設営・撤収作業時は、そういえば、みんながどんなTシャツを着てるか見るのが楽しみになってる。

新国立劇場エントランス特設会場での「東京ノート」、きのうまでは割と座席に余裕があったんだけど、きょうは満席。

深夜に帰宅して、ご飯炊いたりした。


07/12/2010(月)

きのうまでは「東京ノート」の公演時間がまちまちだったり、1日2回公演があったり、関連企画があったりで集合時間が毎日ちがっていたけれど、きょうから最終日の17日までは、19:00開演。「毎日同じ」というのがちょっと嬉しい。嬉しいっていうか、気持ちが楽。

スーパーにて、ベトベトしたくどくて甘い菓子の材料を調達。毎日の舞台設営と撤去でみんな結構疲れてるからさ、甘いものを差し入れしようかと思ってさ。でもきょうはまだ作らない。

きょうも、設営→公演→撤収。そして終演後は、友人たちと久しぶりにおしゃべり。


07/11/2010(日)

BeSeTo+という企画で、『東京ノート』と『Wannabe』の日中韓俳優でいろいろしゃべった。

その後、楽屋食堂でご飯食べ、集合時間まで楽屋で手紙の返事を書いたりする。紙に字を書いて手紙をやりとりする相手って、わたし、もうこの人だけだなぁ。

ミーティングで、みんな思いのほか疲れが溜まってきているから設営・撤収のとき気をつけましょうという話が出る。鉄骨組みの客席を含め、毎日、設置して公演して片づけるのは、確かに大仕事。慣れてきた頃が危ないというのも本当なので、あと1週間気を抜かないで頑張ろうと思う。

今回、新人の人たちがエキストラ出演者として参加していて、楽屋なんかで話を聞くと「新人創作」で相当忙しそうだ。7、8人のグループに分かれてて、7月下旬に発表会をするんだけど、集団創作の大変さがいろいろあるみたい。楽しさももちろんあるだろうけれど。


07/10/2010(土)

入金しようと銀行に行ったら、手数料105円かかると言われてひるむ。そうか、きょうは土曜日か。

きょうは、16時開演で青年団版。晴天で暑くなるかと思ったらそれほどでもなかった。天窓から青空が見えるのが気持ちよかった。

夜は、韓国の劇団美醜(ミッチュー)の「リア王」を観劇。ものすごくストレートにシェイクスピアだった。帰りに、大学時代に英語劇「十二夜」をやったときの演出家(彼女もそのとき大学生だった)に、ものすごく久しぶりに遭遇。びっくりした〜。


07/09/2010(金)

休演日。ゆっくり湯船につかってマンガを読んだり、寝室の窓を開けて風を通したり。

夜はアゴラに、「覇王歌行」の受付のお手伝いをしにいき、観劇もさせてもらう。項羽と劉邦と虞姫は1人1役で、もう1人の俳優がそれ以外のすべての役を演じていて、それが見事だった。


07/08/2010(木)

きょうも舞台の仕込みをしてから楽屋食堂。それから楽屋の廊下でウォームアップをする。

7/5に続き、今日も2回公演。だれかが、「1日2回公演はきょうで最後」と言う。そうなの? そうなのか! きょうはちょっと大変かもしれないけれどきょう頑張れば後は楽になる、ということで一気に気持ちが軽くなる。

夜の公演を見に来てくれた友人と、数人で、終演後に1時間ほど飲む。


07/07/2010(水)

本日も昼公演のみ。朝、舞台の仕込みが終わった時点で楽屋食堂に行ってその日の第1食をとる、という作戦に出てみる。大人数で話もはずんだ。少しはずみすぎたかもしれない。

公演終了し、新宿で本を探す。こういうものがほしい、と思ってたものは見つからず。というか、書籍をネットで買うことに慣れすぎて書店でどうしたらいいのか立ち尽くしてしまった自分に驚く。人にあげる本とか自分で読む本とか、数冊購入。


07/06/2010(火)

金曜から左目が痛くて、傷がついたとかゴミが入ったということならだんだん痛まなくなったりするだろうに状態(痛い、涙が出る)がまったくかわらないので、今朝眼科医院に行ってきた。なにか透明でやわらかい異物が眼の中央に張り付いているとのことで、さっそく取ってもらった。傷になってるので、処方された点眼薬をしばらくのあいだささないといけないとのこと。でも大事に至らずよかったです。

「東京ノート」は今日は昼公演のみ。終演後、平田オリザによるアフタートークがあった。お客様からの質問からもこの作品がすでに長い歴史を持っていることがうかがわれ、感慨深かった。

夜は、川劇「欲望の海」観劇。


07/05/2010(月)

きょうは、14:00と19:00と、2回公演があった。昼は青年団版、夜は日中韓版。さすがに疲れて、まっすぐ帰宅。洗濯などして、さぁ早めに寝よう。


07/04/2010(日)

青年団バージョンの初日なので、午前中、青年団バージョンだけに出る人たちが登場しているシーンの稽古。そのあとどーんと時間があいて、夕方から舞台と客席の設営(仮設なので、毎日やります)。その前に、舞台監督がみんなに言ったこと。休演日明けで、疲れがとれてて身体がよく動いちゃうから、それでがんばりすぎてしまわないように。実際に作業してみたら本当にそんな感じで、駆け上がらなくていいのに階段を駆け上がりたくなっている自分にビックリした。

きょうの公演は19:00開演。いままでの稽古もおとといの初日も、日中の時間だったので、夜になるとこんなにも会場の雰囲気がちがってくるのか、というのが、とても興味深かった。


07/03/2010(土)

休演日。きのうから左目が少し痛いので、1日、メガネで過ごす。

午後はアゴラにて、ワンダーランド劇評セミナーを見学させてもらう。手塚夏子さんがこのあいだアゴラでやったご自分の公演について語るという会。その公演について批評をこれから書くという立場の方たちのための講座なので、作品を見て興味をもっただけの私は少し場違いではあるんだけれど、同じ公演を見た人たちの感想とか質問、それになにより、創り手の手塚さんの姿勢に触れることができてよかった。

夜は、鳥の劇場「白雪姫」観劇。アゴラの舞台に小人の家が出現したときは、夢のようだった。結末までよく知っている話なのに、悪い王妃が櫛やリンゴに毒を仕込むのをドキドキして見ていた。王妃が繰り返し白雪姫のところにやってくるその繰り返しがきっちり繰り返しでありながら回を追うごとにテンポアップしていく見事さにしびれた。7歳のときにこれを見ていたら、私はすぐさま演劇を目指していただろう。


07/02/2010(金)

6/29から新国立劇場にかよって「東京ノート」公演の準備をしてきているんだけど、朝ごはんをマックに頼って3日、どうもお腹の調子がすっきりしないので、きょうは野菜を積極的にとる作戦に出た。

10時から舞台の仕込み。きのうは1時間以上かかったんだけど、きょうは45分ほどで終わる。で、抜き稽古があったり(私の関係する部分は稽古はなかった)、休んだり、ごはん食べたり、ウォームアップとしててのひらあわせをやったりして、14時開演で新国立劇場エントランス特設会場での「東京ノート」公演初日。客席が暑くなるのではないか、俳優の声はちゃんと届くだろうか、など不安に思うところはいくつかあったが、特に問題なく、というか結構ハイクオリティーでカチッとはまるような公演だった。

撤収作業も今までで一番スムーズに進む。その後、夜は、新国立劇場中劇場にて「羯諦羯諦―行く者よ、去り行く者よ」観劇。の後、BeSeTo演劇祭オープニングのレセプション。きょう「東京ノート」を見たというお客様が、声をかけてくださり、誉めてくださった。先日観劇した「Wannabe」の俳優陣と話ができたのも嬉しかった。


07/01/2010(木)

5月半ばから日記がまったく更新されていない。一応手元では5月分はほぼ書き上げていて、6月の分も一部ぼちぼち書いてはいるんだけど、どうも後手後手になってしまってる。5/31〜6/12まで「東京ノート」ルーマニアツアーに行っていたというのが大きな理由なんだけど、それ以外に、たぶん、Twitterをやるようになって、「あとから自分のtweetsを見れば、その日何をしていたかだいたい思い出せる」という気になって毎日日記を書く習慣から遠ざかってしまったんだと思う。

でも、このまま遅れ続けているのもあれなんで、7月になったのを機に、ちょっといままでの1カ月半の分は置いといて、また日記をアップしていくようにしようと思う。

きょうも朝から新国立劇場へ。明日からの「東京ノート」公演に向けて、一昨日から毎日新国立劇場にかよっている。「東京ノート」という作品は、美術館のロビーが物語の舞台となっているため、いままでに実際の美術館や劇場のロビーでの公演を何度も行なっている。そして今回は、新国立劇場のエントランスという、吹き抜けで階段がどーんとある空間で公演することになった。こういう「いわゆる劇場空間でないところ」での公演は、たとえば天井がものすごく高かったり、階段やエスカレーターがあったり、床が大理石だったり、本物の美術作品が展示されていたり、ものすごく遠くから歩いてくる人の姿が見えたり足音が聞こえたり、空間としての力や雰囲気がものすごく強いのが魅力だ。逆に、劇場でないための制約ももちろんある。たとえば、照明器具を設置する仕組みがなかったり、外の音が入ってきちゃったり、真っ暗にすることができなかったり。でも、そうはいっても、青年団の舞台美術家、照明家のデザインで空間がかわっていくのを見るのは本当に刺激的で、「この空間は、もともとこういうふうに使ってもらいたかった空間なんじゃないだろか」と思えてくる。

そんな空間に負けないように、私たち俳優もがんばるわけですが、きょうのゲネプロ(本番同様に行なう、最後の舞台稽古)で私は、なんと自分の台詞を忘れてしまって、まちがった台詞を口にしただけでなく、舞台上の相手役に正しい台詞を尋ねて教えてもらうという大失態をしてしまった(そういえば初演のとき、通し稽古で、やっぱりここの台詞を忘れてしまったことが1回だけあった)。「東京ノート」を私はもう16年もやっているのになぁ。ゲネの前に重い荷物をたくさん運んだり準備に時間的余裕がなかったりしたから今日はしかたないよと他の俳優は言ってくれたけれどさ。

公演会場に入って3日めのきょうは、舞台セットと仮設客席(会場がエントランス部分なので、客席なんて元々ないのです。だから自分たちで仮設の客席を組みます)をセッティングして、ゲネプロをして、また全部撤収するという盛りたくさんの1日だった(まぁ、これから公演が始まったら毎日これを繰り返すわけですが)。全部終わって退出準備などしている時間に、楽屋の廊下の飲み物やおやつの置いてあるコーナーをふと見ると、エキストラ(今回、7名のエキストラが美術館の「来館者」の役で登場します)の男子2名が紙コップを手になんだかぼーっと立っている。聞いてみたら、1日が終わってなんだかほっとしてぼーっとしているということのようだった。ハードな1日だったもんね、お疲れさまです。


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