つれづれなる日々

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2015年3月の日々


03/31/2015(火)

世田谷文学館の岡崎京子展へ。最終日にようやく行けた。展示品が多くて見ごたえがあった。まとめかたや解説も、読みやすかった。1980年代、90年代の感じが懐かしい。スクリーントーンの指示が青鉛筆で書き込まれていたり、ホワイトで修正してあったり、白抜き文字になる部分の写植文字がトレーシングペーパーに貼ってあったりする原画を、興味深くじっくり見た。輪郭線からはみ出るように網のスクリーントーンが貼られているのが特徴的だった。

最終日で混雑していたせいもあると思うけど、壁面の展示を見ている人がいて、中央のケースの展示を見ている人もいると、その間を抜けて通ることが困難で、それがさらに混雑する原因になっていたように思う。もうちょっとスペースがあったらよかった。

コレクション展では、森茉莉や萩原葉子の原稿が展示されていた。萩原葉子の原稿用紙は、名前入り。森茉莉のはコクヨの市販品のようだった。「マリアの気まぐれ書き」の原稿のタイトルのとこに薔薇(?)の花が描かれているのにちょっと驚いた。


03/30/2015(月)

きのうワークショップの前の待ち時間に壁に向かって三点倒立を練習していて、脚があがったものの重さを腕で支えられず、組んだ手に頭がぎゅーっとなって左右の指がはずれずジタバタしたなごりで、両手の薬指が軽くつき指みたいになっている。まえに階段から落ちて(踊り場まで9段落ちた)痛めたとこだ。力でえいやっとあげるんじゃなく骨盤を立てなさい、というアドバイスを友だちからもらう。そうか、骨盤か、だから背中が丸まったままになってたのか。今度そこも気をつけよう。手の指を組まないほうがいいよ、というのも前から言われてたのに従ってなかった。痛い目にあったので、これからはそれも改める。

今日は、昼間は寝たり起きたり。夜、美しい雪プロジェクト。


03/29/2015(日)

伊藤キムさんのワークショップに初めて参加。こういうオープンなワークショップに、ずいぶん自分が慣れてきたなぁと思う。いろんなことにひるまなくなった。いや、ワークショップの内容自体ではなく、他の参加者とのかかわり方みたいなことですけども。

安全な範囲内で動いていてもつまらない、ギリギリのとこまでやるべきだ、というのを椅子に立って身体で説明したときとか、ベーシックなトレーニングの例を見せたときとか、キムさんの動きがシャープできれいで、見とれました。

夜はアトリエヘリコプターで、ジョリス・ラコスト「『話し言葉の百科全書』をめぐって」。ありとあらゆる話し言葉を収集して舞台上で表現するパフォーマンス。第一部は「体験ワークショップ」ということで、収集された声のサンプルを聞いて、なに語か?どういうシチュエーションか?というのをみんなで推理した。3問あったうち2問がフランス語だったのが残念だった。ちょっとは解るから。第二部は、今までの公演や今作ってる新作の抜粋パフォーマンス。YouTubeにアップされてたアメリカの女の子のビデオ日記みたいなやつが、「この人たち、英語を理解しないで純粋に物まね、音まねをしてるのかも」と思ったくらいにまねまねしく、見事だった。

会場で偶然会った友だちと、五反田駅前で麻婆豆腐を食べた。山椒ピリピリ。


03/28/2015(土)

翻訳の仕事が1つ来た。よし、やるぞ!

仕事で久しぶりに会った友だちに「背のびた?」と言われる。たぶん背はのびてないと思うけど、姿勢が良くなったとかそういうのがあるのかな。


03/27/2015(金)

夜、森川クラス。少しウォームアップしてから、フロアーワーク。このクラスに参加した最初から苦手だった、脚を交互に蹴り出して骨盤移動で進む、というやつが、やっとちょっとわかった。脚は床に着かないんだ(そんな基本的なところをいままでまちがっていました)。後半のコンタクトワークでは、組んだ相手が「リードするのが得意な人」で、思いがけない動きをさせられて興味深かった。


03/26/2015(木)

稽古。腹筋して、三点倒立の練習をして、後はきょうはコンタクトワーク的なことをたくさんやった。こういうとき私はつい目をつぶってしまいがちなんだけど、もっと距離をもって自分やまわりを見られるようになったほうがいいんだよね?

夜は、大橋可也ダンサーズ「ヘヴィメタル」。


03/25/2015(水)

自主錬。きょうはあまり時間がなくて、じわっと動いて自分の身体の状態を確認するのを15分やって、後は動いたり考えたりしたのみ。

夜は、カンパニーデラシネラ白い劇場シリーズ第一回公演「分身」を見る。デラシネラは以前、「空白に落ちた男」「NORA ノーラ」「異邦人」を見ていると思う。それぞれすばらしい出演者たちの揃ったすごく独特で面白い公演だったけど、今回の公演は、同じ文法、というか方法論、というかシステム、で全員が動いていて、いや、そういうことでは今まで見た公演もそうなんだけど、その深さが違う。一つの「カンパニー」だ、という感じが強くした。すごい。


03/24/2015(火)

ジャイロキネシスクラス。胸は肋骨があるし、腰は骨盤があるけど、腹筋のとこは背骨だけしかない。骨で守られていない、免震構造みたいなものであり、だからバランスの要なのだ。という説明に、腹筋の大切さをあらためて思う。なのにだらけた身体でストレッチをしていたら、先生に「腹筋!」と注意された。

引き上げの4つの段階(足を強く押す、腰部を上に引き上げる、胸を斜め上に、頭頂部からふわっと)も教わった。そうだね、なんとなくじゃなく、一つ一つ意識してやっていこう。

午後は、「幕が上がる、その前に」(ドキュメンタリー)を見にいった。「幕が上がる」封切直前に放映されたTV番組と重なる内容もあったけれど、さおりと中西さんの夜の駅のシーンで、なぜそのテイクがよくて、あるいはダメで、結局どのようにして最終的な映画のシーンになったのか、というところがよくわかったのが良かった。ただ、劇映画「幕が上がる」は何回も見たくなるけれど、このドキュメンタリーのほうは一回見れば充分と思った。もちろん、見て良かったです。


03/23/2015(月)

朝から横浜の黄金町、日ノ出町あたりでスケッチワークショップ。はじめに大岡川沿いをみんなで歩き、その後ばらけて好きなところを好きなようにスケッチする。去年からときどきやっている路上観察と重なる部分も多いけれど、写真で切り取っていくのは瞬間の勝負なのに比べ、スケッチは、これ、と決めてからスケッチが出来るまで時間がかかる。その間集中力を持続しなきゃいけない。何枚か描くつもりでいたんだけど一枚でぐったりした。描いているあいだ、まわりの音(風の音、鳥の鳴き声、自転車の走行音など)の聞こえ方がちがっていた。選挙に向けて演説している人の声も聞こえてきた。絵の前景にその声を書き込んだ。

お昼に再集合し、みんなのスケッチや写真を見る。川沿いで写真を撮っててなんだかiPadを自分が川に放り込んでしまいそうで怖かったという話をしたら、そういう心理ってあるそうで、その例として、縦に2機ならんで飛んでた軍用機のパイロットが、目の前の味方機にミサイルを発射したい気持ちに負けて撃っちゃったって事例があるという話を聞いた。お昼は、ベトナム料理。

引き続き路上観察をする人たちと別れ、東大駒場キャンパスの「小林康夫先生最終講義」へ。実はお名前もよく存じ上げないままうかがいました。最終講義の第二部で先生が山田せつ子さんと踊る(かもしれない)と聞いていて、その興味が主で行きました。お話からもパフォーマンスからも、小林先生の存在が力いっぱいあふれていました。

タイ料理を食べて帰る。


03/22/2015(日)

一人で少し、三点倒立など自主錬。こないだこの稽古場でやったときには、最終的にころんと転がってしまったにせよ一応脚があがるところまでできたのに、最近はぜんぜんできる気がしない。実際、できない。進歩がなくてちょっとつらいです。気持ちが。

そして、コードネーム美しい雪(今つけた……)のミーティング。というか、クリエーション。このプロジェクトをやっていると、他人のことを語っているはずなのに、自分がどういう人間なのかということが次々わかってきて、おもしろくて、怖くて。

カレーを食べて帰る。


03/21/2015(土)

小学生のときに大変好きだった「ケティ物語」(What Katy Did)を英語で読んでみようと探したら、Kindle版が無料であったので、数日前から読んでいる。ずいぶん昔に読んだのに日本語版の文章が思い出されてきたりするのは不思議な感じだ。この教会のシーンはあったかな、とか、この繕い物をするおばさんのことは初めて読む気がする、とか、ところどころ昔の印象と違うのも面白い。ヘレンの最初の訪問が療養に行く途中で、2度めの訪問がその帰り道、というのは、小学生のときは理解していなかったと思う。「釘が一本なかったばかりに」の話については、日本語では、ケイティは知ってる話だけどお父さんの口から聞きたくて「知らない」って言った、みたいに書いてあったと記憶しているんだけど、そうではなかった。あと、閉じた本で勉強している夢のとこ。本が閉じてるから内容は理解できないんだけど勉強してること自体が楽しくてしかたがないって夢だったと思うんだけど、英語版ではそうではなかった。一番驚いたのは、英語版が一人称の語りで始まること。だれなのかはわからないけれど、語り手がいて、その語り手が主観を交えてケイティーの物語を語る、という形になっている。あ、「鏡の国のアリス」への言及があるのにも英語版で初めて気づいた。

いま、第10章です。


03/20/2015(金)

大橋可也「クラウデッド」。自分のペースで街を歩きつつ途中途中でパフォーマンスに遭遇する作品と思っていたら、出発点に指定時間の最初(2時)に行っても終わり(4時だったか?)に行っても、最終的に全員で6時からのパフォーマンスを見るという構成だった。地図と指示書を持って一人で道を歩くのは楽しかったし、普通に歩いている街の人がパフォーマンスや観客の一部と重なって風景になっているのも興味深かったけど、4時間以上も掛かるとは思わなかったよ。次の予定に遅れそうになり、最後のパフォーマンスの途中で離脱。

そして、アーキタンツに移動し、「Our last voices」を見る。スタジオの入口の荷物置きスペースが照明でステキになっていたり、鏡を、布で隠すのではなくラップでぼかしていたりの演出が楽しい。出演者の中に知り合いが3人いるはずなんだけど、目の周りを黒く塗ったメイクのせいで最初どれがだれかわからなかった。アフタートークで聞いてみたらスモーキーでセクシーな目にしたかったからと振付の人が言っていたけれど、私はあのメイクは美しくないし内容ともあまりあっていないように思った。作品は、目にも耳にも美しいシーンがたくさんあった。


03/19/2015(木)

雨の予報にひるみつつ日帰りで静岡へ。いえを出たときには空が明るかったので、傘は折りたたみ傘にして靴だけ雨靴で出掛ける。小田原に近づくにつれ空が暗くなり、熱海からはずっと雨降り。

出掛けた目的の一つは、こないだ静岡に来たとき電車の中吊り広告で知った石田徹也展を見ること。草薙駅から徒歩20分くらいだけど、雨の中歩くのはいやだなぁと思っていると、駅でちょうどバスが来たので乗る。

石田徹也の作品は、以前練馬区立美術館で見て、翌日周りの景色が石田徹也の筆致で見えるくらいのつよい印象を受けた。あのときは、一枚一枚の作品とガッツリ向き合って、ガッツリ向き合いすぎて負傷した感じがあった。きょうの静岡の展示は、作品が年代順に5つに分けて展示してあり、解説文やアイデアスケッチを間に挟んで、より広い視野で見られたと思う。[ 市場」や「転移」や最後の作品といわれている無題の絵の、構図の元ネタとなった写真が展示されていたのも興味深かった。「転移」が井川遙の写真を元にして描かれたとは! グランマモーゼズが雑誌の写真をトレースして使ったというのは何かで読んだことがあるけれど、あれは、建物とか家具とか人物とかのパーツだったと思う。なにかの雑誌に掲載された石田徹也のことばとして、絵は見る人の経験とかその日のコンディションで受け取り方が変わるものであり、自分の絵を見て人によって違う感想を持ってもらうのがいい、みたいなことが書いてあったのも、「あ、私たちの演劇と同じだ」と思ってなんだか嬉しかった。

雨の中、徒歩で舞台芸術公園へ。「身も心も」の試演を拝見し、友だちとご飯を食べて、夜8時台の電車で帰宅。


03/18/2015(水)

自主錬。三点倒立がぜんぜんできるようにならない。なにをやってるんだろかと情けなくなる。気を取り直して振付を踊る。録画して見ると、背中が予想以上に、まな板のように、固い……。やるべきことがたくさんあるなぁ。


03/17/2015(火)

横浜での観劇に備え、きょうはジャイロキネシスのクラスをお休みする。演劇でも映画でも、「今日は気分がいいから公演を見に行こう」ってその日に決められればずいぶんいいなぁと思うけれどそれでは予定が立たないので前売とか予約とかを利用する。そして観劇日には劇場に行く前に疲れて眠くなっちゃわないように注意する。ちょっとめんどくさい。

KAATで地点「三人姉妹」を見て、友だちと中華。


03/16/2015(月)

雨なので、いえに閉じこもっていた。


03/15/2015(日)

友だちの出演しているダンス公演を見に行った。


03/14/2015(土)

横浜赤レンガ倉庫ダンス・ワーキング・プログラムのキックオフパフォーマンスへ。第一部がパフォーマンス、第二部がダンス・トークという構成。最初に中村恩恵さんがマイクを持って舞台に登場して挨拶をしたのに少し驚く。ソロ2作品、デュオ3作品どれも見ごたえがあった。特に、首藤康之さんと中村恩恵さんが踊った「Prelude for Didi&Gogo」。「ゴドーを待ちながら」から想を得た作品とのこと。

第二部ダンス・トークは、今のダンスについてのお話が聞けるのかと思っていたら、そうではなくて、これから一年間このダンス・ワーキング・プログラムでどういうことをやっていくのか、という話で、期待していたものと違って、残念だった。司会のアナウンサーが客席に向けてしゃべるときの口調が、まるで幼児を相手にしているかのような感じに私には思えて、それもあまり気分がよくなかった。でも、それでも、中村さん、首藤さんのお話を聞けたのは良かった。ダンスに対する思いとか、バーレッスンで寝ちゃってでも眠りながらプリエをしてる男の子の話とか、公演が終わったあとディスコに行って踊ってた80年代90年代頃の話とか。


03/13/2015(金)

夜、森川クラス。帰り道が一緒になった人と話したら、共通の知り合いが結構いてビックリした。


03/12/2015(木)

木ノ下歌舞伎「黒塚」観劇。武谷さんがとにかくすごくて、目が離せなかった。


03/11/2015(水)

自主錬。きょうは主に三点倒立を練習。今日の稽古場はパンチカーペット敷き。さらに布団を敷いて転がっても痛くないようにして練習した。YouTobeで見つけた「こうやったらできます」というビデオを見ながら、ちょっと眠ってしまった。ホント何やってんだか。ちょっと脚が床からあがるようにはなったけれど、上でとまらなくてころんってなっちゃう。ビデオに撮って見てみると、背中がまるまってる。改善すべし。


03/10/2015(火)

ジャイロキネシスに行って、午後は自主錬。三点倒立も練習してみるけれど、ぜんぜん脚があがらない。それで前転からやってみたら、小学生のときはできていたのに、今やると肩やら背中やらにダメージが来る。柔軟性がないよ! その後、50分ほど動き続けてその後床に寝転がってしばらく静かにしてたら、眠っちゃってた。何やってんだか。


03/09/2015(月)

SPAC「ハムレット」観劇。中高生鑑賞事業の回だったので、宮城さんやスタッフの方々のお話も聞くことができた。


03/08/2015(日)

今回の課題は、渡された書籍の指定の章の全体または一部を、演劇というか語りの形につくる、というものだった。最初は、指定の章の内容を著者本人として一人称で語る、という方向性でテキストをつくっていってたんだけど、どうもうまく行かず、指定章に出てくる人物は何人もいるんだけどその中の一人だけ取り上げて著者とその人の会話にしてみようとやってみてもうまく行かず、次には、そもそもなぜ自分(=著者)はこのような研究をするに至ったのかというところから語り始める形に変更してもこれもうまく行かず、今朝になって、これは私が著者のことを100%は理解できてないからだ、これはもう、(著者)さんはこういうわけでこれこれのことをしたんだと思います、と三人称で語るしかない、と思って、一からテキストを書き直した。

それで、きょうはそのプレゼンをしたり、他のことをしたり、二人で話しあったり、しました。


03/07/2015(土)

東大駒場キャンパスでの「時は廻りて 十五年目のこどもたち」上映会へ。2年(?)前に見た「時を廻りて」の15年後の話かと思ったらそうではなくて、こどもの館劇団の15年目、ってことだった。「時は廻りて」は2002年、「〜十五年目のこどもたち」は2005年が舞台だった。

名残惜しかったけれど、明日までの宿題があるので、打ち上げには行かずに帰宅。でも具体的な作業は今夜は進めずに、早めに就寝。明日に備える。


03/06/2015(金)

夜、ダンス稽古。頭で立つ練習、と言われてわりと絶句。三点倒立から練習することに。先日の、「寝転んだ状態から脚を頭の上をまわしてくるりと起きる」に加えて、課題が2つになった!


03/05/2015(木)

昼前、歯科へ。メインテナンス。

午後はアゴラでモモンガ・コンプレックス「大失敗。」観劇。長身のゲストダンサー2名を迎え、多様具合が良い感じ。


03/04/2015(水)

まったく記憶にない。3/17記す。


03/03/2015(火)

ジャイロキネシスクラスで、振付で踊って左膝を痛めたかもと言ったら、振りうつしとかで中途半端に動くときが一番ケガをしやすいから本気でやるかまったくやらないかにしたほうがいいとアドバイスをもらう。

午後、自主練。


03/02/2015(月)

受けたいワークショップの応募書類を作成。オーディションじゃなくてワークショップなのに全身写真を送らなくちゃいけなくて、しかもデータじゃなく紙で郵送しなきゃいけなくて、郵送も普通郵便じゃなく特定記録郵便(というものがあるのを今回初めて知った)か簡易書留じゃなきゃいけなくて、本当になんでこんなにハードルが高いんだろう。

日曜までの宿題のほうも、テキストにまとめ始める。


03/01/2015(日)
注意:映画「幕が上がる」の内容に触れています。

三鷹市公会堂光のホールにて、田畑真希さんの「デタラメカーニバル」を見る。小学2年生から中学生までの二十数名の子供たちと大人のダンサー3人、ミュージシャン3人の公演。10日間のワークショップでつくったとのこと。盛りだくさんでパワフルで、雨の中見に行ってよかったです。

夜は、夫と映画館で「幕が上がる」鑑賞。試写ですでに一度見ていて次に何が起こるかわかっているので、より細部まで見ることができた。屋上(渡り廊下?)で演劇部員たちの後ろのほうにカップルが一組いてなにやら話しているとか、学校のシーンで背景に富士山が見えるとか。職員室シーンに登場している青年団の人たち(前は、山村さんしかわからなかった)とか。地区大会のあと、授業中にさおりがノートに「くるみ」と書いているとか。夢のシーン(大好き!)でも、夢から覚めた、と思っているさおりの手に最初はペン(シャーペン?)が握られていてそれを箸に持ち替えているという細かさに気づいて、嬉しくなった。そして、前回見て、こんな口語口語した台詞をよく書けるなぁ、そして、この台詞をよくあんなふうにさらっと自然に言えるなぁ、と感心した台詞は、今日見てもやっぱりすごかった。それはラスト近く、県大会前夜、もう皆の前からいなくなってしまった吉岡先生について、さおりが、
「ま、いつか会えますさ」
と言うところ。この「さ」は本当にすごいと思う。


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