つれづれなる日々

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2005年5月の日々


05/31/2005(火)

『フェードル』稽古、五幕五場。まだまだ基本線がつかめない……。

夕方、下北沢で友と会う。メインストリートから一本路地に入るとこんなにのどかなのか、という落ち着いた喫茶店。下北沢とか駒場東大前とか、「知ってる」街って、けっこう、知ってるいつもの店にしか行かないので、こんなステキなお店をいままで知らずにいたんだなー。もっといろんなとこを積極的に開拓したい気持ちになった。


05/30/2005(月)

カーテンの作業。右カーテンのおもて布と裏布を合わせ、ステッチをかけ始める。

気分転換を兼ねて、夜、ファミレスに行って韓国語の勉強。昨年友だちにもらった『星の王子さま』韓国語版を、知らない言葉を辞書で引いてノートに書き写す。楽しいけど、ぜんぜんはかどらない。はかどらないけど、楽しい。


05/29/2005(日)

カーテンの作業。もう一人の人から引き継いで、おもて面をもう少し作る。

新しいケータイは、メールもできる。パソコンのメールを転送して受信できるようにしてあげようか、といえの人が言うけれど、少なくともしばらくは、パソコンはパソコン、ケータイはケータイにしといてみようかと思う。ケータイのメールのやりとりは、古いのから順に消えていって後に残らない、という位置づけで、しばらくやってみたい気がしている。


05/28/2005(土)

げんこつ団『バー』を見る。まず衣裳、カツラの物量に圧倒され、その後は、いかにも楽しげで変化自在の出演者たちを堪能。

うちに来た郵便物の中に、「HB以上の鉛筆」を用意してください、という注意書きがあった。Bや2B(濃さがHB以上)のことだろうか、それとも2Hとか(硬さがHB以上)ってこと? どちらも考えられると思うのだが、どうだろうか。まぁ、この場合、マークシート記入に関しての注意書きなので前者だろうと見当がつくけど、わかりにくい表現だと思う。どちらにしろ、HBを持っていけばまちがいないか。


05/27/2005(金)

『フェードル』は、五幕の終わりのとこを、読み稽古。「パノープ(私の役)の土台がわかりました」と演出家が言う。わかりました、というか、いままでやっていたのから変更、ということだけど。新スタートレックで言えば、Qみたいな役かと思っていたらカウンセラートロイだった、といった変更。

最近、どこに行ってもPHSが圏外で、不思議に思っていたんだけど、どうやらドコモが撤退するのと関係があるらしい。理由はともかく、不便なので、ケータイに変えてもらった。


05/26/2005(木)

資源ゴミを出し損なう。いまは昼夜逆転中ではなく、遅くとも3時くらい(「早朝」と言い張るにはまだちょっと早すぎる)には寝てしまうので、寝る前ではなく起きてから出そうと思ったんだけど、もう回収された後だった。昼夜逆転しているといろんなことが不便だけど、朝5時とかにゴミを出せるので、あれだけは便利だ。

『フェードル』稽古。台詞のないとこ。ロウソクをつけたり消したりする。

フラジャイル『塔』観劇。写実的な舞台美術と少し非日常的な台詞が、合わないような気がして、最初違和感があったが、ちょっと奇妙で抽象的な世界が描かれていることがわかってくると、拒絶する気持ちはなくなっていった。


05/25/2005(水)

『フェードル』稽古。の前に、衣裳のため、採寸。どんな衣裳になるんだろうか。楽しみである。

稽古は、久しぶりにキャストがほぼ全員集合。


05/24/2005(火)

映画『タナカヒロシのすべて』を見る。見に行ったきっかけは、THE SHAMPOO HATの人たちが出てることと、テルミンが出てくるらしいということ。

テルミンは、楽器というよりも効果音を出す機械のような扱いで、ちょっとがっかり。演奏している手と音も合っていないように見えた。映画全体は、面白かった。つっこみたいところはいろいろあるけど、ラストの、声を出して笑いたいあっけらかんとした感じが好きだった。


05/23/2005(月)
注意:韓国ドラマ『秋の童話』最終回のネタバレがあります。

カーテンの作業。おもて面、終了。そのあとファミレスで食事をしていて、お尻ポケットに異物感があったので、なんだろうと思ったら待ち針(アタマの丸いヤツ)が2本入っていた。いつのまにこんなところに???

夜、桜美林大学に確率変動『君よりは幸せ』を見に行く。ある種のいさぎよさを感じた。ナンチャッテ気味のアクションシーンが、危なげなくて勢いがあって、私の好みであった。アクシデントかもしれないけれど、シャツのボタンが2つ3つとれてバラバラバラーッと舞台面に散らばるところも、好きだった。ただ、登場人物の人間関係が私には最後までよくわからなくて、「もっと理解したい」というフラストレーションを感じた。若い友はボロ泣きしていた。それもごく少数派の反応ではあると思うけれど、年齢によって受けとめ方の大きく異なる作品なのかもしれないと思った。

韓国ドラマ『秋の童話』最終回を、ちらちらと見る。このドラマは全18回(だと思う)のうち3エピソードくらいしか見ていないので、ほとんど何もわかっていなくて言うのだが、あのラストは本当にすごいね。すごい「ハッピーエンド」に度肝を抜かれた。トラックにはねられてあんな幸せそうな顔をして……。二人は天国で幸せになる、愛を貫いた、ということで、それはそれですばらしいのだろうけれど、親がかわいそすぎるよ。


05/22/2005(日)

カーテンの作業。おもて面の、私が担当している部分(全体を2人で分担して作業している)に関しては、ようやくそろそろ終わりが見えてきた。

夜、久しぶりに焼き肉屋へ。ラムチョップも頼んでみた。おいしかった。


05/21/2005(土)

メーリングリストのことを「メーリング」と略す人がいる。ワークショップのことを「ワーク」と言う人もいる。どちらもなんだか座りが悪い感じがする。私には。名詞なのに形容詞で終わってしまうような感じだからかなーと思うが、でもダブルブッキングのことを「ブッキング」という言い方も、私はあまり好きじゃない(というか、ダブルなとこがポイントなんであって、「ブッキング」だけじゃただの予約で、「二重に」「重複して」という意味がなくなってしまうと思うのだが、どうだろう)ので、そういうことでもないらしい。あぁそういえば、「メアド」とか「メルアド」という言い方も、私は自分ではしないのであった。要するに略語がきらいなのか? でも「パソコン」も「ワープロ」も「デジカメ」も普通に使うしなぁ。「略語と私」に関して、もう少し考えてみたい。

夜、e.g.MILK 『ひとさじ』を見る。昨年『山羊――シルビアってだれ?』に出演した石川勇太くんが、新しく立ち上げたユニット。ダンスといえばダンスの範疇に入るんだろうか、しなやかな身体がいろいろな軌跡の残像を残して、次々に新しい形と動きを描いていく――そんな公演だった。石川くん自身は「モーションアート」と呼んでいる。これからどういうふうになっていくんだろう。次回公演も見てみたい。


05/20/2005(金)

カーテンの作業。黄色の布で「光線」部分を作る。

はっと気づくと、以前ご案内をいただいていた作品展が、きょうが最終日だった。もう間に合わない。しまった!

夜、bird's-eye view 『un_titled』を見る。


05/19/2005(木)

熱、下がる。

『フェードル』稽古。私は3シーンしか出ていないのでいままで稽古のない日が多かったけど、開幕時から終演時まで舞台上に居ることになったそうで、来週から稽古時間が増えそうだ。きょうの稽古では、「もっと声を聞かせてください。空間を声で満たしてください。もっと大きな声が出ますか?」と言われて声を大きくしたら、次には「ここでパノープが大きな声を出すのは、ちがうと思うんです」と言われ、でも当惑も混乱もせずにじゃぁこうしましょう、みたいに付き合っていけているのはどうしてだろう?と休憩時間に他の出演者と話す。たしかに言うことがコロコロ変わるけど、変えた結果が明らかにいいからだと思う、と友が言う。なるほどねー。その他、前も書いたと思うけど、「いまこの稽古場で演出家も試行錯誤しているのだ」ということをみんなで共有できている、ということもあると思う。

『その河をこえて、五月』を再度見に行く。

「写真はあくまでイメージです」――鉄道会社の車内ポスターに添えられていた言葉。「写真はイメージです」というのはよく見るフレーズだが、「あくまで」とはまたどうして? 強い意志を感じるが、何に対する強い意志なのだろうか。


05/18/2005(水)

平熱より1度から1度3分くらい熱が高い。ほぼ1日寝ていた。きのうクィーンのDVDと一緒に届いた『誰も寝てはならぬ』1〜3巻を読む。雑誌掲載時にだいたいは見ていたんだけど、個々のエピソードは覚えていてもそのつながり(岡野さんがオフィス寺の人たちと知り合ったいきさつ、なぜ大塩さんの畑に行くようになったか、など)は忘れていたりして、へーとかほーとか思いながら読んだ。その後、同じ作者の『大阪豆ゴハン』も引っぱり出してきて読む。


05/17/2005(火)

なんだか、頭が痛くて、鼻水が出る。夜になって、熱も出てきた。風邪?

クィーンのカラオケのDVDを買ったのが今朝届いたが、うちのDVDプレイヤーがいま壊れているので、見れない。残念である。


05/16/2005(月)

用があって、郵便局に行く。郵便局に行くのに一番近い道は、なんというかすさんだ感じの通りで、テナントがほとんど出てっちゃったっぽいビルの前に、なんだか派手な車両が止まっていたり、闇金ウシジマくんより怖そうな人がケータイでだれかを怒っていたりするので、もう一本先の道から行く。行きすぎてちょっと戻る感じになるんだけど。

郵便局は、5人待ちだったけど、窓口4つくらいでテキパキ処理していくので、けっこうすぐだった。マクドナルドよりいいじゃん(最近行った2店舗で、もたつく応対にいらいらした)、と思った。

きのうパク先生に久しぶりにメールを出したら、きょう返事が来た。演劇の公演とドラマと、映画の撮影も始まるので忙しいそうだ。


05/15/2005(日)

買い物の帰り、厚い雲で暗くなった空に稲妻が走った。これは、早く帰らないと一雨来そう、と思いながら、もう一軒寄って外に出ると、案の定雨がぱらついていた。大した降りではないので、家まで5分歩いて帰ろうと急いだが、あと10メートルで玄関、くらいのところで、周りじゅうにカンカン音がし始め、見ると直径8ミリほどの雹が。見る見るまに降りが激しくなり、脳天を直撃されて「痛いっ!」などと頭を押さえつつ、玄関の軒下に入ったか入らないかで、ザザーッと大音響で大量の雹がバンバン降ってきた。向かいの建築現場のむき出しの鉄骨にガンガンぶつかっている。あっけにとられて、しばらく見ていた。つい最近、山岸涼子の『青青の時代』を読み終わったとこだったので、天変地異に驚き恐怖する古代の人のことなどを考えた。


05/14/2005(土)

苦手とか弱点というとちょっとちがうかもしれないけど、心を動かされやすいポイントというのが人それぞれあると思う。私の場合、まず「群衆」。実写映画『ベルサイユの薔薇』のフランス革命の群衆シーンで涙を流したくらいだ。「子供」にも弱い。そして「音楽」には、すごく弱い。

そんな私が、きょう、訳あって、歌を歌う幼稚園児20人の至近距離に30分座っている、ということになって、なんとか頑張ろうと思ったけれどやはり涙が出てきてしまって、でもこれは、「感動して」みたいなこととはたぶんちがう、もっと生理的な反応で、こんなの人に説明のしようがないので、なるべく気づかれないようにそ知らぬ顔をしていたけれど、あの30分は、つらかった。「訳あって」というのは、幼稚園の記念式典でスライド映写オペレータを担当したんだけど、その1つ前の演目の中に、20人の園児の歌があり、私のスタンバイ位置が子供たちのまん前だったのである。

夜、オムトンのコンサートに行く。オムトンの音楽は、私にとって、「心の奥深くを無理矢理わしづかみにされる」感がなくて、私の好きなように楽しませてくれるから、好きだ。『櫻』という初めて聞く曲が、不思議な美しさだった。


05/13/2005(金)

幼稚園ワークショップの発表を明日に控え、プロジェクターの設置位置などを決めるため、もう一度下見に行く。スライドを映してみていたら、先生方が、「○○ちゃん、かわいー」とか「あぁ、この後、これ壊しちゃったのよね。証拠写真だわ」とか、嬉しそうに見ていたので、こちらも嬉しくなった。


05/12/2005(木)

昼、友の出演している公演を見に行く。夜、『その河をこえて、五月』のゲネプロを見に行く。間に時間があったので、ミスドで少し韓国語の勉強をする。帰宅して、土曜に写す画像の準備。

一昨日作った王冠は、没になった。演出家は、もっとシンプルなものが欲しかったんだそうだ。私としては、針金に対する理解が深まったとか、自分として得る物があったので、そんなにがっかりはしなかった。


05/11/2005(水)

市川準監督の『あおげば尊し』の試写に行く。自分がやったつもりのことと、スクリーンに映る実際の映像との、ギャップの大きさ……。それとは別に、最近、演劇を見てもテレビドラマを見てもそうなんだけど、全体の構成とか作った人の意図とか、そういうところに興味が向く。このシーンでは、この人物の名前を印象づけたいのであろう――などとえらそうなことを考えたりしている。


05/10/2005(火)

『フェードル』で、稽古用小道具として王冠が必要という。以前、演出助手の人とかに「バインド線(針金)とかで作っちゃえば? 私、やるよ」と言っておいたんだけど、演出家の確認が取れてそれで行きましょうということになり、本日、王冠を作成した。2時間ほどで完成。黒いので、黒髪の人が被るとあまり映えないのが残念(被るわけではなく、渡したり渡されたりするのに使うとのことなので、その点問題ないはずではあるけれど)。


05/09/2005(月)

プリントアウトして見てみたら、自分の間違いがわかった。ファイルを作り直して、再トライ。やった!画像表示できた! とにかく、一歩前進だ。がんばろう!

ほぼ一週間ぶりに『フェードル』の稽古場へ。入っていくと、1幕3場をやっていた。台詞にけっこう表情がついてきている。なるほど、こういう演出なんだー、私にできるだろうか、などと思いながら見る。続いて、1幕4場(私の出てるとこ)。1回読み稽古をした箇所は次から立ち稽古に入っていると聞いていたんだけど、1幕4場は、まだ床に座ったままで読んだ。前回、あせりすぎ、もっとゆっくりと言われたけれど、きょうはもう台詞も覚えているし、割と落ち着いてできたと思う。後半の、アテネの政治に関する台詞については、「はっきり言ってほしい箇所を指示するので、台本に線を引いてほしい」と言われ、「ご主君」「分かれて」「若君様」「ご推挙」「国の大法を忘れ果てて」などなど、1行に2カ所ほどずつ、傍線を引く。必ずしもそこだけ強く大きな声で言えということではないとのこと。母音の響き方などで、聞いているほうの印象がちがうようなので、いろいろとやってみる。

稽古が終わって、稽古場を片づけているとき、フランソワがカップを洗ったり折り畳み机を畳んだりしているので、ちょっと驚いた。フランス人の演出家ってそういうことはしないのかと思ってた。でも、あとでよく考えてみたら、いままで一緒にやったことのあるフランス人演出家って、フランソワとフレデリック(『われらヒーロー』の)だけだった。一般化しすぎ。


05/08/2005(日)

新しい稽古場の鏡の前に、仮のカーテンを設置する。たーっと縫って、バインド線でカーテンレールに付けて。ホントのカーテンは、いま私ともう1人と、2人がかりでパッチワークで作成中。

家で作業していると、ミシンがまた不調。アームに糸が巻き付いてしまっている。

スクリーンに投影する写真データがすべて揃う。表示のためのファイルを書いてみる。以前他の人が作成したファイルをうまく利用して書き換えて……と思うが、どうにもこうにもうまく行かない。動作環境の設定ファイルと、シナリオの設定ファイルとシナリオファイル自体と、どれがどうまちがっているのかわからない。明日アサイチで、成功しているファイルと自分が作ったファイルをとにかくプリントアウトしてみようと思う。パソコンの画面は、どうしても総覧性に欠ける。


05/07/2005(土)

「青年団の字幕表示システムを使用して、スクリーンに写真を投影する」というのを1件担当することになり、下見に行く。幼稚園でのワークショップ。40人ほどが、演劇、狂言、音楽の3チームに分かれて作品を作るんだけど、演劇チームに、仮面ライダーしかやらない子がいて、他の子たちが「どういうお話にしようか」と話し合っていても一人黙々と武器を作っていた。画用紙にマジックで描いて、切り抜いて、セロハンテープで貼り合わせて、立体的なガンが出来上がったのにはビックリした。オオカミを相手にしての立ち回りも、堂々としてた。

ユッケジャンを作る。倍量で作ったせいかなんとなくコクが足りず、イタリア土産のアンチョビペーストをちょっと足したら、おいしくなった。


05/06/2005(金)

2本目の「穂」、後もうちょっと。まだ25cm分足りない。「穂」は、パーツが細かいから時間が掛かる。

DVDで、TNG第2シーズンのエピソードをいくつか見る。自爆シークエンスを作動させた後自室に戻った艦長がジムノペディを聞いている!(『闇の住人』)とか、オコーナ(『無法者オコーナ』)もアイラ・グラビス博士(『コンピュータになった男』)も、こんなに表情豊かで魅力的だったのか!とか、新しい発見がいくつもあった。なんだか登場人物がみんな、前より若く見えるんだけど、それだけこちらが歳をとったということなのか?


05/05/2005(木)

カーテンは、赤い点線とその下の紺の部分完成。2本めの穂にとりかかる。

スタトレまるごとは、TNG『潜入!ロミュラン帝国』前後編。ライカーは、酒場で女主人から情報を聞き出すのに、金銭的な対価を払わず自分の魅力と話術とピアノだけでそれをやってのけたんだ、ということにあらためて気づく。ノー天気な展開だな。あと、ウィリアム・シャトナーとパトリック・スチュワートそれぞれの、人物とか経歴とかを扱った番組も見た。感心したり考えさせられたりしたことはいろいろあったけど、一番印象に残ったのは、パトリック・スチュワートの兄2人も、息子(『超時空惑星カターン』で息子役をやっていた人)も、みんな頭がつるつるだったこと。そういう家系なのねぇ。


05/04/2005(水)

引き続き、カーテン。「穂」部分が1本完成。「赤い点線」にとりかかる。

ハングル能力検定の申し込みを、やっと済ませる。書店で受験料を払う場合の締切がきょうだから、ホントにぎりぎりだった。私の親は、締切がいつとかに関わらずなんでも早め早めに準備・実行するタイプだ。子供の頃そういう姿をずっと見続けて、そういうものだと思って育った私は、世間に出てそうじゃない人もいる(銀行印をなくす、支払期限までに支払わない、待ち合わせに遅刻する、行くと言った日に来ない)ことを知り、あぁ、きっちりやらなくても大丈夫なこともあるんだ、というメッセージを受け取ってしまったらしい。

スタトレまるごとで、きょうは、The Naked TimeとThe Naked Nowを続けて放映。以前から見たいと思っていたスールー(カトー)のフェンシングシーンをついに見られて、よかった。「服を着たままシャワーを浴びる」というのが1つのキーワードなんだけど、その後、たまたま韓国ドラマ『イブのすべて』を見ていたら(第19回)、ヨンミが服を着たままシャワーを浴びているシーンがあって、それはとても笑うようなシーンではないんだけれど、流れ的に、私としては、ちょっとおもしろかった。

夜、いえの人と飲みに行って、飲み過ぎる。寝る前に本を読もうとしたら、ぐるぐる回って、読めやしない。


05/03/2005(火)

インターネット・ムービー・データベースのgoofs(マチガイ)にもtrivia(裏話)にも載っていないんだけど、衣裳が途中で変なとこがあるのに気づいた。あ、『ロッキー・ホラー・ショー』の話。車がパンクして雨の中を歩いているシーンで、ジャネットのカーディガンが水色になったり白になったりしてる。画面の色調でそう見えるのか? でも、白い髪留めはいつだって白く見えてるからなぁ……。

たまたまテレビをつけたら、『宇宙大作戦』のトリブルの回が始まったので、見る。スーパーチャンネルの「スタートレックまるごと20時間!」だ。今回は、「トリブル関係」(オリジナルシリーズ、アニメ、DS9から1本ずつ)、「トーマス・ライカー物」、「ロキュータス物」というふうに、シリーズを超えて「何についての話か」でセレクトされていて、これはなかなか楽しい試みだと思う。

テレビをつけたのは、ミシンの作業をするから。一人でミシン掛けをするときは、テレビを見ながら(主に、「聞きながら」だけど)作業を進めることが多い。パッチワークのカーテンを作っていて、きょうは、主に地の紺の部分。「紺」といいながら、ときどき濃い紫や、薄い青なども入れる。紺地の絣なども入れる。こういう、自分で決めたルールをちょっとずつ破りながら進めるのが、私のパッチワークの楽しみ方の一つだ。


05/02/2005(月)

『ロッキー・ホラー・ショー』のDVDが面白い。20年ぶりくらいで見たのに、歌詞や台詞をけっこう覚えていてビックリした。こないだ自分が映画の撮影を経験したばっかだから、「左手で受け取ったブーケを、次のカットでは右手で持ってる!」とか、「カットによって、肉から湯気が立ってたり立ってなかったりする!」とか、そんなところについつい目が行ったけれど、この作品の面白さはそういうことに全然負けていない。

リチャード・オブライエン(演劇版の作者、リフラフ役)とパトリシア・クウィン(マジェンタ役)のコメント付きで見る本編も、なかなか興味深かった。映画を見ながら2人が、撮影のときの思い出とか、このシーンは好きだ/嫌いだとか、この人ももう亡くなったとか、ずーっとしゃべってるの。


05/01/2005(日)

佐藤沙恵さんの、テルミン一日体験講座を受ける。模範演奏、楽器の説明(スイッチやつまみの説明、チューニングのしかたなど)の後、一人ずつ実際にテルミンのスイッチを入れ、チューニングをして、音を出してみた。沙恵さんが演奏しているところは何度か見ているし、いえで、クララ・ロックモアやリディア・カビナのビデオも見たことがあるので、「垂直アンテナと手のあいだの距離によって、音の高低が変わる」ということを、知識としては知っていたんだけど、手をどうしたら音がどれだけ変わるのか、音程をどうやって合わせるのか、ということに関する具体的なイメージを、実際に音を出してみて初めて、持てた。

ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドを弾いてみたあと、「弾きたい曲を弾いてみましょうか」ということになり、私は大胆にも、「新スタートレックでピカード艦長が、カターンという惑星で別の人生を生きたときに吹いた笛の曲」を弾きたいと宣言。「ソファミ(あがって)ドードレーソミー」という1フレーズだけを、それでもなんとかかんとか弾いてみて、大満足。我が家のテルミンの完成が、待ち遠しい(いえの人が、キットを購入し、自作中)。

こないだ買った『ロッキー・ホラー・ショー』(映画)DVDの特典映像を見る。演劇版初演の会場が、ロンドンのロイヤル・コート・シアターのシアター・アップステアーズという小劇場であったと知る。客席数60とか言っていた。ロイヤル・コートは、『子どものための劇作レッスン』の著者ジェラルド・チャップマンゆかりの劇場であり、その著書の中にシアター・アップステアーズという名前も出てきていたので、なんだか親しみを感じた。


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