つれづれなる日々

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2000年11月の日々

11/30/2000(木)

きょうは、「さよならだけが人生か」は自主稽古。来れない人があったので、前半中心に。前回の通し稽古の後でカットや変更になった部分を確認できた。

スタートレックの艦隊ユニフォームを買いたいと思っている、と友だちに話したら、いまはそういう気持ちでいっぱいかもしれないけど3カ月待ってみなさい、それでまだ欲しかったらまた相談してね、と言われた。


11/29/2000(水)

スタートレック系の掲示板で教えてもらった通販サイトClicket.comで、ベイジョーのコミュニケータが売られているのを発見。私がカナダで買った物と同じらしい。値段は2倍以上!あー、これ、やっぱり「お買い得」だったんだ。よかった、よかった。スタトレ関係の物を買いすぎた罪悪感がちょっと減った(減っていいのか?)。


11/28/2000(火)
注意:スタートレック:ヴォイジャー「宇宙を飛んだダ・ヴィンチ」のネタバレがあります。

「さよならだけが人生か」稽古。でも、私のところは稽古がなかった。青年団では俳優は、自分が出演していない場面の稽古を見てなくていいので、みなそれぞれ、階下で食事をしたり、稽古場のすみで寝たり(イビキがうるさいと稽古のじゃまになるので起こされる)、制作の作業を手伝ったりしている。

探している布地があり、新宿オカダヤに行く。1年ちょっと前たしかにここに売っていたと思ったんだけど、見つからなかった。帰りに、以前友だちに教えてもらった安い呉服屋さんに行って、半襟と半襦袢を買った。最初、上下に分かれた襦袢(2部式)しか目に入らなくて、裾よけは要らないんだけどまぁしょうがないか、と包んでもらってる最中に上だけの分を発見。とりかえてもらった。お店の人がぜんぜんいやそうじゃなく対応してくれて、気持ちよかった。しかも2,900円のを私が持っていたら、「2,200円の物もご用意できます」と、もっと安いのを教えてくれた。

和服って、物によっても値段の開きが大きいけど、お店によってもずいぶんちがう。たとえば、まえに、日舞のお稽古で履くから安い足袋を買おうと思って家の近所の呉服屋さんに行ったら1足2,500円とかのしかなかったけど、他のお店に行けば1,000円以下の足袋もいろいろあったりする。

さぁこれで和装の準備万端整った、と思ったが、じつは私は草履をまだ持っていなかった。買わないと。草履って履物屋さんで買うんだと思っていたが、きょう見たら呉服屋さんにも売っていた。草履も、着物や帯みたいに、「格」とか決まり事がいろいろあるんだろうか。

夕飯に、イカのスペイン風を作った。

レオナルド・ダ・ヴィンチの出る「スタートレック:ヴォイジャー」を日本語で見て、
「訳がちが〜う!」
と大騒ぎ。どこかというと、以下の3カ所。

1.
トゥボックの台詞で、
「ダ・ヴィンチの振る舞いはすべてプログラムされたものです。その才能は本物と同じではありません」
The program reproduces the entire range of Da Vinci's behavior--his genius and his notorious unreliability.
これは、
「ホログラムは、才能から気まぐれなところまで、ダ・ヴィンチとそっくり同じなんですよ」(マチコ訳)
ということであろう。そしてこれは、「あれもこれも手をつけて途中でやめちゃう」と最初のシーンでジェインウェイがダ・ヴィンチをなじっているのに対応しているんじゃないかと思う。

2.
要塞の入口はどこにあるかに関するダ・ヴィンチの台詞、
「王子はほかの盗賊同様、何よりも死を恐れておる。だから砦には入口が1つ。太陽の光が届かない、暗い方角。」
それを受けてジェインウェイの言う、
「明るいほうが攻撃されやすいものね」
The prince, like any other thief, will fear theft above all else. So this stronghold will have but one entryway--on the side facing away from the sun.
So the bright light would be in the eyes of anyone who might attack.
ここもけっこうめちゃくちゃだ。
「盗人は何よりも盗人を警戒する。王子もそうだ。だから砦の入口は1つ。太陽を背にした方向にある」(マチコ訳)
「敵は太陽に目つぶしをくわされるのね」(マチコ訳)
王子はこの砦にたてこもっているわけじゃない(あちこちに砦を持っている)ので、攻撃されても死ぬわけじゃないしね。

3.
説明を求めるダ・ヴィンチがジェインウェイから「あなたの理解を超えたものもある」と言われて、
「受け入れられん。わしはスズメじゃない。」
これは、クローズドキャプションは
I could not accept that...and I would be a fool.
となっているんだけど、俳優の口を見て声を聞くと、アタマにIfがついているように聞こえた。
If I could not accept that...and I would be a fool.
つまり、
「それを受け入れられなければ、わしは愚か者だ」(マチコ訳)
と言って、自分の理解を超える現実があるということを納得した、ということだと私は思ったんだけど。だって天才ダ・ヴィンチなんだからね。それに、そうじゃなきゃcouldとかwouldとかわざわざ言わないんじゃないかしら。

しかし、翻訳した人がずさんだ!と言ってるわけではないです。こうやってゆっくり見て、ここがちがう、あそこがおかしいと言うのは、初めから全部翻訳するのとはぜんぜんわけがちがう、ということはわかっています。いつも思うんですけど、翻訳って、時間がたくさんあって自分のやったことを後で新しい目で見直せるか、そうでなければ誰かが翻訳したものをもう一人別の人が見直すシステムになっていなければ、なかなかうまくいかないものなんじゃないでしょうか。

でも、ヴォイジャーは、やっぱ最初に英語で見ておくほうがおもしろそうだ。Nemesis(ヴォリ防衛隊第4分隊)なんて、日本語で見てたらきっと印象に残らなかったと思う。「時空侵略戦争(前・後編)」も、今度英語で見てみよう。


11/27/2000(月)

「東京ノート」の片づけ。
布地屋さんでベビーピンクにグレーがかかったような色のフリースを見つけた。メーター600円くらいだった。「さよなら…」の衣装をこれで作ろうかなぁと一瞬思ったが、80点くらいのは出来るかもしれないけど100点取れるような最高にいい物が出来るんじゃなかったらわざわざ手間暇かけてもひきあわないと思ってやめた。


11/26/2000(日)
注意:スタートレック:ヴォイジャー「過去を救いに来た男」と新スター・トレック「永遠への旅」のネタバレがあります。

「東京ノート」長岡公演を終えて帰宅。簡単な夕食を作り、ヴォイジャーを見ながら食べた。Timeless(過去を救いに来た男)

ストーリーや会話はよくできているが、その割に細部が雑、という感想をもった。ヴォイジャーの不時着場面とかは、すごいきれいだったけど。100話記念の特別なエピソードだ!と期待して見たのがいけなかったかもしれない。

特に「雑」さを感じたのは、雪や氷の表現と、15年後のチャコティとキムのメイクだ。雪や氷は、自分が本物をよく知っているから、ちょっとでも作り物っぽいとちゃっちく見える(冒頭の、凍った地表面を手でこするところなど)。メイクも、TNG最終話のデータじゃあるまいし、白髪にして「トシとりました」じゃなぁ……(とはいえ、ラストシーンのキムからキムへのメッセージを見ると感動してしまうんですが)。

好きなシーンは、まずは、ジェインウェイ艦長とチャコティの夕食のシーン。「きょうは特別」という艦長に、チャコティが"Oh?"(「というと?」)と返す。チャコティ、目が真剣だよ。(このタイミングでチャコティは画面に映ってはいませんでした。私の思い込み。すみませんでした。11月27日記す)艦長は言う、「デルタ宇宙域での最後の夜だから」。チャコティ、複雑な表情。ぜったいなにか別なことを期待してたよね、彼。(も一回見直してみたら、どうも私の深読みのような気がしてきました。撤回します。11月27日記す)この二人のこういう微妙な関係の描写が、私はけっこう好きだ。もう1つは、15年後のラフォージとチャコティの会話。お互いの立場と使命をわかっていて交わす最後の挨拶。


11/23/2000(木・祝)

録画のスタートレック:ボイジャーを3エピソードほど見る。レオナルド・ダヴィンチがまた登場。今回は左手にペンを持っていた。
そういえばきのう、「左利き過激派」とか言われた。左利きはこういうとこが不便だとか、左利きのことをもっと考慮しろとか、ことあるごとに言ってるからね。だって、少数派なんだからがんばって主張しなきゃ。

アメリカの旅に持っていってたいへん便利だったパワーマックを、この週末も持って歩こうと思ってアクセスポイント(って言うのかな?)の設定をしたがうまくいかない。うー、3.4kgもあるこいつを、使えないかもしれないのに持っていく気になるだろうか、明日の朝の私。まぁ、寝て起きて決めよう。


11/22/2000(水)

おいしいスープを夜に作って食べて、残った分を次の日1日台所に置いといちゃって、夜はあっためて食べようと思っていたことを、思い出したのは翌日すでに外出した後。夜帰宅して、ちょっとダメそうなにおいがしてたけど、一応温めてみて、でもやっぱりもうダメで結局捨てた。
きょうはビデオ予約もするの忘れた。だめだめ人間の巻。


11/21/2000(火)

「さよならだけが人生か」第1回通し稽古。


11/19/2000(日)
注意:新スター・トレック「超時空惑星カターン」のネタバレがあります。

アメリカで先日買ってきたTNGビデオ4本セットのうち、The Inner Lightを見た。邦題は「超時空惑星カターン」。英語版だが、クローズドキャプションが入ってるので英語字幕が表示できる。
以前吹き替え版で見て、こんな壮大な物語が1時間番組1回でやれるなんてすごい、と思ったエピソードだ。今回見直してみても、1時間のTV番組なのに、ちゃっちい感じがぜんぜんしない。
ストーリーがわかった上で見ていると、ポイント、ポイントが実にしっかり押さえられていることがわかる。見る人がついていけるように、説明台詞もいっぱいある、のにそれと気づかせない。うまい。
ただ、今回、新たに気になった点が2つあった。
1つは、たいしたことないんだけど、笛を吹くケイミン(ピカード)の指づかい。音と合っていないように見え、つめが甘い、と思った。まぁ、地球の笛とカターンの笛では仕組みがちがうのかもしれないけれど。
もう1つは、スタートレック:ボイジャーNemesis(ヴォリ防衛隊第4分隊)を見てしまっている身としては、ピカードがケイミンとして体験した人生が果たして実際の千年前のカターンの客観的な姿なのか、すなおに信じられないということだ。探査機が送ってきた情報は、カターンの人たちが未来に託した主観的な自分たちの姿でしょ。もしかしたらほんとうのカターン人はあんないい人たちじゃなかったのかもしれない。まぁ、The Inner Lightは放映年度が1992年で、ヴォイジャーが始まるずっと前なので、いま見てそんなこと言ったってしかたがないとは思うけれど。
カターンという名前は、「邯鄲の夢」の邯鄲が由来だ、という説をどこかで読んだけど、どうなんだろ。英語の辞書でいま調べてみたら、邯鄲の英語表記はHandan, Han-tanだから、ガセかな、やっぱり。


11/18/2000(土)

衣装について、考える。一応すでにOKは出ているんだけど、いまのは60点、つまり合格だけどすごくよくはない、という感じが自分ではしている。もう少し、探してみよう。
帰国してからずっと行きたいと思っていたおいしい居酒屋に、夜、行ったら、満員で入れなかった。残念。また今度。


11/17/2000(金)

来週の「東京ノート」長岡公演の準備のため、倉庫で作業。なんでこういう日に限って雨なのか。先日フィラデルフィア美術館で買ってきたゴッホのThe Starry Night(星月夜)柄の傘をさせるのは嬉しかったが。
まわりに飲食店のない場所なので、お昼は炊き出しをする。きょうは、炊き出し係は私ともう一人。アルマイトの大鍋でご飯を炊き、カレーとスープを作った。正しい日本のカレー、という感じの、懐かしいような物足りないような味のカレーができた。おいしかった。
夜はアゴラに戻ってきょうも稽古。


11/16/2000(木)

今度の公演用に、これこれこのような感じの衣装を探している、と言ったら、うちから歩いていけるサミットにたくさんあるよと教えてくれた人がいて、きょう、稽古の前に見にいった。
あるある、たくさんある。そして安い。シャツやパンツ(ズボンです、ズボン)が3桁の値段からある。Tシャツ、パンツ、シャツを買う。
でもアゴラに行ったら、もっとイメージに合ったシャツを着てる人がいたので、貸してもらうことに。いま買ってきたシャツと交換してもらった。
きょうの稽古は1場のみ。終了後、俳優同士で復習と、あした稽古がある分の予習。


11/15/2000(水)

朝10時から稽古。午後1時終了。その後は、俳優だけで自主練。台詞をまだちゃんと覚えきれていないところがあるので、その辺を定着させるのが主な目的だ。
途中でとめながら最初から最後までやり、その後、部分的にピックアップしてまた練習した。さすがに4時を過ぎると疲れてきて、ある時点で私の集中力がぶっつり切れた。あとちょっと、ってところだったんだけど、その後は考え事をしていて出番を忘れたり、さんざんでした。まぁ、台詞の確認という当初の目的は達成できたけれど。

スーパーチャンネルでやっている「スタートレック:ボイジャー」を見た。
いまは、これ、第5シーズンなんだろうか。宇宙生物学の第一人者をホログラムとして再現してみたらカーデシア人だった、という話。二転三転するストーリーに惹きつけられる。偏見と倫理、うーん。どっちが正しい、どっちが悪いって断定できない。
艦長、ドクターの決断は、ずるいっていったらずるい部分があって、でもそういう決断をした自分を今後ずっと自分で背負っていく、という覚悟はあるわけで、生き方について考えさせられるエピソードであった。


11/14/2000(火)
注意:青年団公演「さよならだけが人生か」のネタバレがあります(ちょっとだけ)。

あいかわらず早起き。といっても8時とかだけど。

歯医者に行く。上の奥歯がよくみがけていないのが、自分でもわかった。3日にいっぺんでいいから徹底的にみがくといい、毎日じゃなくていいから、と言われた。

小道具のかご、お菓子を買って稽古に行った。稽古の合間に、衣装や小道具の話も進んでいる。きょう私が着ていったジャンパーは、大学生役の人の衣装になることになった。その子は、かわりになにか上着を貸す、と言ってくれたけど、大丈夫、他にも着るものいっぱい持ってるよ、私は。


11/13/2000(月)

時差ボケなのか、真っ暗なうちに目がさめた。「何時?」と聞かれて、「2時半」と答えたけど、実は5時10分だった。私は、時計の短針と長針をあべこべに読んじゃうときがときどきある。そういう傾向があると知っていながら「2時半!」と断定してしまう私ってどうなんだろうか。

電気の点検があり、一瞬停電するというのでコンピュータの電源を切った。その後すぐ電源を入れたら立ち上がらなくなってしまった。どうも私のコンピュータは、内部が暖かいうちに電源を再度投入するとうまくいかないようだ。そのうちどうにもこうにも動かなくなってしまう日が来るのだろうか。

青年団公演「さよならだけが人生か」の稽古再開初日。10月に3日ほどすでに稽古があったのだが、私は都合が悪くて欠席したので、きょうが初めての稽古だった。初めて本公演に出演する若手の人がすっごい緊張していて演出の言ってることをなかなか理解できないでいるのを見て、あー初めての人はたいへんだなぁとか思っていたけど、いざ自分の出番になったら、お茶をつぐのにお湯をこぼしたりしてしまった。やっぱり私も緊張しちゃってたようだ。台詞の言い方について1つ指示を出されると、つられて前の台詞まで変わっちゃったりした。ばかじゃなかろか、私。
でも、あすからはもっと落ち着いて稽古できると思う。


11/12/2000(日)

東京ノート北米ツアーを終えて、帰国。
飛行機の中で、ジョージ・タケイの自伝を読み終わる。ウィリアム・シャトナーのこと、きらいみたい。他のレギュラーの人とかはどう言っているのか知りたくなった。
夕食は焼き肉を食べに行った。日本のビールを飲むのは久しぶりだった。
スケジュールを確認したら、明日から次回公演の稽古だった。げげ。
(1、2日はオフがあるのかと思っていた)


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