『雨が来る』日記

第3週 9月 1日(日)〜9月 7日(土)

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09/01/2002(日)

なおちゃん、

9月になりましたね。きょうは日曜日で、午後から稽古でした。みのすけさんは、きょうが稽古に参加して2日めでしたが、台詞はもうだいたい入れてきていました。どういう約束で参加しているのか知らないので、さすがとか、逆に、当然とか、そういうことを言う根拠は何も持っていない私ですが、見習いたいなと思いました。

まず、みのすけさんの出ている2場と4場を何度か稽古し、その後、1場、2場、3場と1回ずつやってから、初の通し稽古(温水さんと野中さんは代役)をしました。そして9時前に終了。

包丁男に
「どうすればいいんですか」「ウチのが……あやまれば……それでいいんでしょうか」
というところ、「もっと言葉をさがすように言ってください」と言われました。以前にそういう指示をもらってたんだけど、うまくできていなかったようです。いまはテンテンがただテンテンになってしまっているって。
「で、ここに来たんだ?」
は、こないだ、立てないで、極端に言えばバカにして笑うように言う(一度赤堀さんがやってみせてくれました)と指示されたところなんですけど、笑わないことになりました。バカにする気持ちは心に秘めて、純粋に質問しているかのように聞く悪意、という方向です。
「あなたはもう充分なんじゃないの」
の一連も、いまやっているのもとてもいいけれど立てないでやってみてください、と言われました。声を張り気味でやってたところが、こうやってどんどん変えられていきます。残っているのは、
「どうするんですか?……いやそれから」
だけじゃないかなぁ。

きのう購入したB4のおえかきちょうは、本番用に採用になりました。きょうは2場を何度もやったので、5〜6枚は同じスケッチを描きました。でも描き方は描くたびにちがって、右の人ばっかり描いたり、左の人中心になったりしています。こういうところまではきっちり段取りを決めないほうがいいような気がしています。なんていったらいいか、松田弘子よりも「智子」のほうが絵がうまいから、というのが私の理由です。

8月29日に書いた、青年二人の絵を描くところで相手役と段取りの呼吸がうまくあわない(へんてこで抽象的な表現ですみません)ところですが、きょう、ちょっと強引かつ積極的な手に出てみました。相手の反応がどこで終わるかを待たないで、反応の始まったところで、
「反応、見たよ、わかったよ」
とこちらの間合いで返してみたのです。お互いにちょっと歩み寄った感があり、ちょっと前進。と思います。

明日から3日間、昼間に青年団の『東京ノート』の稽古が入ります。どちらも絵を描くお姉さんの役で、私の中ではつながっている部分も実はあるのですが、さて、どうなることでしょう。楽しみです。


09/02/2002(月)

なおちゃん、

3時から『東京ノート』の稽古に行きました。演出家の到着時間が午後8時に変更になったのでわりとのんびりとした空気が稽古場に漂う中、私は5時半には早退しなきゃならないので、相手役をつかまえてかたっぱしから台詞合わせをしました。だって、明日は通し稽古なんだもん。

夜はシャンプーの稽古。メンバーの野中さんがきょうから参加。大きくて元気のいい人で、おどろきました。ていうか、『アメリカ』(ビデオで観たんですが)の印象から、線が細くて無口な感じな人だと思っていたから。野中さんの出ているシーンと、2場を、きょうは主にやりました。

野中さんの役は、祈祷師の弟子です。私の足首をつかむところがあって、いままで代役でやってた人たちは、私に向かい合うかっこうで、右手で左足首、左手で右足首をつかんでいました。でも野中さんは、私の隣に座って、右手で右足首、左手で左足首をつかみました。こうすると、野中さんの身体も舞台正面のほうを向くんですね。8月29日にもみのすけさんの振り向き方についてビックリしたことを書きましたが、きょうの野中さんの動作にも、ビックリしました。日常生活でだったら、たぶんああいうふうなつかみ方はしないんじゃないかしら。「芝居のウソ」とかよく言うけれど、どういうウソをどのくらいつくかって、やっぱりいろいろちがうんですね。どちらも私は正面からは見てないんで、観客にどう見えるのかはわかっていないんですが。

今回、私は座りっぱなしの役です。お尻が痛くなるので、キルトを持ってって敷いているんですけど、キルティングの針目を見て児玉さんが、
「これ、ミシン?」
と聞きました。手縫いと言ったら、
「こまけー。きりがない!」
こんな感想は、初めてでした。

赤堀さんの演出で、おもしろいなと思ったのは、ここをいまの5倍のテンションでこれこれこういう風にやってください、とある人に指示して、でも、本番では採用しないと思いますが、と言っているんですよ。内にそのくらいのテンションを秘めながら言葉や動作としてはそんなに激しくないものをめざしていて、その第一歩として内に秘めないバージョンを体験させるわけです。あ、じゃぁ、私が最初「台詞を立てて」と言われて立ててたら「立てない方向で」って直されたのも、これと同じようなことなのかな?

包丁男の包丁ですが、普段ボール紙の代用品でやっているんだけど、きょう1回、切れる、ホントの包丁でやってみました。刃先から目が離せない。なるほどなー。赤堀さんが「物に助けられる」って言うのは、こういうことかも。

明日は朝10時から『東京ノート』です。もう寝ます。おやすみ。


09/03/2002(火)

けっこうハードな一日でした。

10時から『東京ノート』の稽古で、午後には通し稽古もやりました。
「祐二(弟)は、ちゃんと手伝ってる、子育て」(疑問文です)
という台詞を「もっと悪意を持って」言うように指示されて、「悪意」って今回『雨が来る』での私のキーワードなので、なんだかドキッとしました。でも具体的にどういうことかわからなかったので聞くと、悪意っていうか、「どうせ手伝っていないだろう」と思いながら聞く、という説明でした。うわー、こういうことで、台詞の感じってぜんぜんちがってくるよね。8年前からやってるのにね、この役。まぁ、今回祐二役の俳優がかわったから、それで全体のバランスもかわったってことなんだと思いますが。

その後シャンプーの稽古に行って、こっちは、きのうから参加の野中さんの出ているシーンと、あと、1場2場を細かくやりました。

2場の、スケッチのモデルがポーズを考えつかなくて困っているというところ、
「もっと困らせてください」
つまり、間をもっととってほしいと言われ、思いっきり取ってみたりしています。だんだん整理されてくると思いますが、しばらくいろいろやってみます。一方的に相手の試行錯誤を切るのではなく、つきあえるようになってきました。
(車椅子に)「乗ったらもうおしまいだから」
の前の間をいまの半分にしてほしい、あれだけ長いと、これから大事な台詞を言います、という感じになってしまうと言われたのは、ちょっとはずかしかったです。青年団だったら、「ヒロイン病だ!」って(からかって)いじめられてたと思います。

これはみんなに対してですが、赤堀さん、まだ「うまくやろう」として小さくまとまらないように、と言っていました。失敗してほしい。でも、なんでもかんでもOKということではもちろんなくて、まえにも言ってましたが「ルール」はあるわけで、このシーンでは観客の目をこの登場人物に向けたいとかそういうことも含めて、ルールに反しないようにやる必要があるわけです。赤堀さんはそういう意図まで説明するから、俳優だけど全体の構成にも「参加してる」という感じがして、こういう関わり方も面白いなぁと思っています。ていうか、普段自分の役の範囲内でだけ考えていて、青年団だとそれでOKなんだけど(というか逆に少なくともそれだけはやらないとダメ)、他のやり方もあるし他のやり方がおもしろい場合もあるということが、わかりました。

稽古の前に、赤堀さんが、メイクのことで、普段あんまり化粧をしないおばさんが外出するんでがんばってメイクして失敗しているみたいな感じにしてみたい、そうすることでお客さんに伝わるものがあると思う、と私に言いました。なんか、私自身がただメイクに失敗してるだけに見えないか心配です(以前「シベリアンハスキーのようだ」とゲネでメイクのダメ出しをもらったことがあります)が、とにかく一度、通し稽古のときにやってみることになりました。ホントはあんまりやりたくないなぁ。でもまぁとにかく、顔は白く、口紅は赤く、みたいな方向には持っていってみようと思います。


09/04/2002(水)

なおちゃん、

稽古ダブルヘッダー3日めでした。『東京ノート』が午後からだったので昨日ほど大変ではありませんでしたが。『東京ノート』は、きょうは1場をすごく細かくやりました。きょうになって台詞に変更が出たのには驚きました。あと、舞台上にいる別グループの人の会話が、なんだかすごく大きな声に聞こえて違和感があったんだけど、どうしてだろう。シャンプーハットのほうが声が小さいのかな。

シャンプーハットは、きょうはまず雑誌の写真撮影がありました。『悪口学校』も載った、東京ウォーカーです。その後、稽古。3場と4場。とうとう直されました、「どうするんですか?……いや、それから」のところ。それに続く「私はかまわないですけど……どうなろうが」も色がつきすぎていると言われました。いいわけになりますが、納得は、いっていなかったんです、自分でも。ダメが出ないからって毎回同じにやってちゃダメですよね、納得いってないところは。少なくとも、今回の現場では。反省。

4場の最後で、登を見るのが長すぎる、見ていいけどいま10秒だとしたら2秒くらいにしてほしい、いまのでは「ハッピーエンドすぎる」と言われました。これはですねー、登が野菜炒めに箸をつけるのを待ってただけなんですよ、私としては。でもねー、児玉さんが毎日ちがうタイミングで来るのに私が児玉さんの動きをきっかけにして段取りを決めていたんじゃ、うまくいくはずないですよね。なんか考えなくちゃ。野菜炒めを食べる段取りは、まだまだいろいろうまくいっていません。

稽古が終わって、外に立って、出てくる人たちを待っているときに、
「3場の、カラスの話のとこで、私、ぜんぜん(人を)見てないんですけど、あれは、あれでいいんですか?」
と赤堀さんに聞きました。見ないというのは赤堀さんの指示どおりなんだけど、ホントにぜんぜん見ないでずっとケーキを食べてるから、後半に相づちを打つところが段取りっぽくないか気になっていたのです。
「きょう最後にやったのは、返事をする人がないから返事をしてあげた、というふうに見えましたよ」
それでいいということでした。何かやりにくいですか、と逆に聞かれました。たしかにあんまりしっくりきてはいないんだけど、見え方はやってる私にはわからないから、演出家がそれでOKと言うなら大丈夫なんだな、と納得するのみです。消極的に言ってるんじゃなくて。演出家がOKと言ってる「形」から入って自分で中を埋めていけばいいわけですから。

帰りに、赤堀さんと客演4人と演助の黒田くんとで飲みました。ダメ出しで自分が何も言われないと、それでいいのかまだ何か言えるとこまでも行っていないのかどっちなんだろうと不安だ、という話が出ました。私もそう。


09/05/2002(木)

なおちゃん、パソコン復活おめでとう。

きのう、
「アドリブでやってくださいと言っても役者さんもやりにくいでしょうから、台本に起こしてきます」
と赤堀さんが言っていたとおり、祈祷師が美紀の腕につばをかけるシーン(4場)の追加台本がきょう渡されました。「ちょっと」と「え」と「なに」とそのバリエーションばっかりで、しゃべっているのは、祈祷師と美紀(義妹)と誠(弟)の3人なんだけど、覚えるのがたいへんそう。

まずその3人に台詞と段取りを覚えてもらい、その後もうさっそく立ち稽古をしました。私はたぶん他の人と比べて早い時期から自分の段取りをとりあえず確定する(後で変更はするとしても)ほうなんだと思います。ここでこうして、ここでこうして、って自分の仮プランでやっていたら、弟役の多門さんに、
「あんまり(俺のほうを)見ないで。見られても何もできないから」
って言われちゃいました。いや、怒ってとかじゃなくて普通に、おだやかに、ですけど。作っていく過程が、たぶんちがうんですよね。私は台本を読んだ感じとか初回の立ち稽古での感じを元に、とりあえずの段取りを決めるほうですが、「形から入られても困る」って人もいるんですよね、きっと。
「えー、ダメ? いいじゃん、ただ見られてれば」
って答えましたけどね(でも次から見るのを少し減らしました)。あ、ここ、2つの問題が混在してるなぁ。動きをどの段階でどう決めていくかってことと、アクションに対するリアクションは必ず目に見える形でやらなければいけないのかってこと。まぁ、きょう台詞ができてきたシーンですからね、まだいろいろと模索中。これからどう形になっていくのか、楽しみです。

多門さんと私は、休憩のときとかによく、台本に書いてない部分で登場人物が何をどうしただろうか、みたいな話をします。
「この祈祷師のこと、(智子は)誠に話したと思う?」
「(誠が)聞いても、(智子は)答えなかったと思うよ」
「あぁ、登には聞かないけど、智子には、聞くね」
みたいな。普段こういうことはあえてあまり考えないようにしてるけど、今回、こういうの考えるのも面白いなと思っています。去年、飛ぶ劇場『ロケット発射せり。』の稽古では、同じようなことを共演者から言われて動揺していたんですけどね。最近の私は、どんどんいろんなことがへっちゃらになってきています。「経験値があがった」と友は言いますが、そうなら嬉しいです。

その後3場(祈祷師登場の前まで)。一度、のどがイガイガになって、最初の台詞が変な声になっちゃったときがあったのですが、赤堀さんは、
「痰がからんだような台詞は、僕は好きです」
と言っていました。
「計算してできれば、いいんですけどねぇ」
というのが私の受け答え。うわずった声とかかすれた声とか、効果的に使えればいいなぁと思います、なかなかむずかしいけれど。でも、一部の人が言うほどにはむずかしくないと思うんですよ、わざとらしくなくそういうことするのって。この辺は、いろいろやってみたい分野です。

おえかきちょうのページを破って捨てるとき、端っこ(糊でくっついてる部分)が本体に残る場合があるので、それをちまちまと指で取って灰皿に捨てるというのをやってみたりしています。破り方が一定すれば、必ず残るんですかね? それだとやりやすいんですけど。まだ、いま、タイミングとかスピードをいろいろ試しているところです

「そこは、安部を見て」
「『食べて』と言ってからすぐ目をそらしたときがあるんですが、そのほうがいいです」
3場で私がきょう言われたことですが、これ書いてて気づいたんですけど、日比さんや児玉さんに対する指示に比べてものすごく具体的。だって、
「この家に来る前に何があったか、考えて」
とか、
「小さくまとまっている」
とかなんだよ、児玉さんたちが言われてること。観念的だよね。具体的なことも言われてるけどね。

でもやっぱ、作り方のちがいってあるように思いますよ。自分の役のことで児玉さんや日比さんが赤堀さんと話してるのを聞いてると、私にはなんのことだかさっぱりわからないときがあります。それとか、抜き稽古で赤堀さんはときどき、
「途中からでそれをやれというのは無理だと思うけど」
みたいなことを言いますが、私は途中からでもけっこうへっちゃらなんです(でも、他の人は気にならないらしい、「そのときこの小道具はどの位置にあったか」ということは、私は、ちゃんとしないと稽古できないほうです)。だから、通し稽古でも本番でも抜き稽古でも、私はそれほど変わらないと思うんです。でも、逆に「途中からそれをやれと言われても無理」な人の本番の演技って、きっと稽古のときよりずっとよくなったりするんですよね? その辺は覚悟しておこう、と思っています。

その後、4場(祈祷師登場の前まで)。
「ウチのが……あやまれば……それでいいんでしょうか」
の考えている間を短くして、と言われました。ちょっと長いなと思ってました、自分でも。

4場のみのすけさん(ボランティア青年)は、「この中で一番テンパッっている」人物だそうで、他の人の言葉や動きに、言葉よりもまず身体が反応してしまうようなテンションの高さが必要、無意識に台詞や動きが出てくるようになるといい、と言われていました。これは単に使っている用語がちがうというだけのことなのかもしれないんですが、私は自分の動きや台詞の言い方は全部意識的にやるべきと思っているので、「無意識に」しろというのは、とても興味深い指示だなぁと思いました。無意識にやってたらその動きやその言い方がだんだんじょうずになっちゃって、テンポも音量も言い方も変わっていっちゃうんじゃないだろうかと思うんですが、どうなんだろう。登場人物が無意識、ということならわかるけど、俳優が無意識にやって大丈夫なんだろうかというのが私の疑問です。そして、私がいろんなことをけっこう細かく段取りを考えてやっていることは、赤堀さんも見ていてわかると思うんで、こういう私を赤堀さんはどう思っているのかな、というのも興味深いです。いまはまだちょっと怖くて聞いてみれませんが、いつか聞いてみたいです。児玉さんとか、ときどき、
「小さくまとまらないで。失敗してみてほしい」
「自分のプランだけでやらないで」
って言われてるけど、赤堀さんは私に対してもそういうふうに思っているのかなぁ。プランはあるけど、でも「いま、ここ」は大事にしてやっているつもりなんだけれど。

そのうち、これはもう赤堀さんがどう思っているのか聞いてみないと心の平安が得られない、というくらいな気持ちになったら、そのときには聞いてみようと思います。いまは、どうなのかな?と探りながら稽古していること自体を、まだまだ楽しんでる。気心の知れた人とだったらこの辺はもっとずっとスムーズにいくわけですが、何度も言ってますけど、新しく人と出会ったときの、こういう、ちょっとずつ探って知り合って信頼関係を築いていくみたいな過程、私はすごく好きです。


09/06/2002(金)

なおちゃん、きょうはすごい雨でしたね。これは、稽古中止かな、と思いながら行きましたが、だいたいみんな時間どおりに集まってきて、普通に稽古がありました。

きょうは、きのうの予告どおり、1場、2場をやりました。私が言われたことは、
「ちょっと肩とか組んでみたら?」
は安部たちが何かのポーズを決めようとして決まりきる直前に言う、ということ、それから、ボランティアの話で、
「助けますよ」
と言う前にいまより間を取る、ということ。

こういう具体的なことはいいのですが、みんなに対して、きのうに引き続き再度赤堀さんが、
「無意識でできるようにしていってください」
と言うので、またまた不安になりました。特にそういうことで私にダメ出しはないから、私は実はそれとは正反対の方向に進んでいるんだけどこのまま進んじゃっていいのかなぁ? そろそろホントに赤堀さんにFAXで聞いてみないといけないかもしれません。飲んで話すには込み入りすぎてるし。

ボランティアとして私を背負って歩いているらしい(赤堀さんもなおちゃんと同じで、いろんな設定について、断言せず「かもしれない」、「わからないけど」、「だと思う」というように言います)中山役のみのすけさんが、ちょっとおんぶさせてみせて、と言ってきました。私は重いので、絶対無理ですよ、と言ったんだけど、ちょっとだけおぶってみてもらいました。広くて柔らかい背中だった。

最後に1場2場を通してやって終わりましょう、と言っていたんだけど、その後4場前半も稽古しました。


09/07/2002(土)

きょうも雨でしたね。つばのところを確認した後、通し稽古をしました。キャスト全員そろっての通し稽古は、きょうが初めてでした。終わった後のダメ出しで言われたことは2つ。1つは、安部が金や銀の絵の具の話をしたあとで私が、
「笑って」
と言うんだけど、その前に話してるときに安部はすでに笑ってて話し終わるとわざと笑わない顔になるのが段取りのようで赤堀さんは納得がいっていなかったそうで、台詞を
「動かないで」
に変更して「一度見せてください」と言われました。も1つは、
「ケーキを完食するのは無理ですか?」
ということ。あれは、ケーキ食べ終わっちゃったらどうしたらいいのかわからなくてわざと時間かけて食べてたという部分があるので、そのことを説明して、
「ケーキに逃げてました。今度、完食する方向で、やってみさせてください」
と言いました。

帰り、客演4人で飲みました。なんか、客演で飲んでばっかりいる。


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