FreeBSD(98) インストールガイド $Revision: 1.4.X $ $Date: 1997/09/25 12:00:00 $ FreeBSD(98)のインストールは、2HC形式のフロッピーディスクのほか、 MS-DOS形式およびFreeBSD(98)のハードディスクおよび3.5インチ光磁気 ディスクから行なうことができます。また、ネットワークを経由して、 FTPやNFSを用いてインストールすることも可能です。 このドキュメントでは、FreeBSD(98) のインストールの簡単な説明を 行ないます。インストーラのメッセージや、"INSTALL"ファイル、や必要 に応じて"sysinstall"のソースコード等を参考にしてください。 (注意1) インストールプログラムには、安全にインストール作業が行なえるようにさま ざまなチェック機構が設けられています。しかし、全てのディスクの内容を消 去してしまう危険性を否定することができません。したがって、ディスク上の 重要なファイルなどのバックアップを完全に行なってからインストール作業を 行なってください。 目次: 1. 基礎知識 1.1. 領域とパーティション 1.2. デバイス名 1.3. マウントポイント 1.4. キーボード 1.5. デバイスの設定 2. ハードウェア構成依存の情報 3. ブートフロッピー等の作成 3.1. フロッピーディスクの準備 3.2. boot.flpの作成 3.2.1. 386BSD(98)-C2,FreeBSD(98),NetBSD/pc98上で作成する場合 3.2.2. MS-DOS上で作成する場合 3.3. 配布ファイルの準備 4. インストール 4.1. メインメニュー 4.2. ドキュメント 4.3. オプションの設定 4.4. 領域確保 4.5. ディスクラベルの設定 4.6. 配布ファイルの選択 4.6.1. 配布ファイルのカスタマイズ 4.6.2. カーネルソースファイルのインストール 4.6.3. X-Window Systemのインストール内容の設定 4.7. メディアの選択 4.7.1. FTPサイトの選択 4.7.2. NFSサーバの選択 4.7.3. ファイルシステムの選択 4.8. インストールの実行 5. FreeBSD(98)の設定 5.1. タイムゾーンの設定 5.2. rootのパスワードの設定 6. FreeBSD(98)のリブート 6.1. リブート時の注意事項 6.1.1. CD-ROMを入れておかないとシングルユーザモードに なってしまう 6.1.2. 起動時はできるが、一部のパーティションがマウン トできない 7. secrdistのインストール 1. 基礎知識 まず、インストール時に知っておいた方がいい基礎的な事項について説明しま す。以下の内容は、FreeBSD(98)をインストールする場合のみではなく、使用 している時も役に立つ知識ですので、かならず目を通してください。(すでに 理解している方には、くどい内容ですが御了承ください。) 1.1. 領域とパーティション ハードディスクは、すべてを一つのOSで使用することも、複数のOSで分割して 使用することもできます。また、一つのOSが1台のハードディスクを分割して、 あたかも複数のディスクが接続されているかのように使用することもあります。 その、分割された一つ一つの部分を"領域"とよびます。この"領域"はしばしば "パーティション"とよばれることがありますが、このドキュメントでは両者を 明確に区別し、"パーティション"は後で述べるように、異なる意味で用います。 領域とは、いま述べたように、ハードディスクを見かけ上複数のドライブに見 せかける機能(この記述が正確か自信がないですが、そういうものだととりあ えず思ってください)で、一般的にPC-9801アーキテクチャのハードディスクで は必ず使用する機能です(大昔は違いましたが)。したがって、ディスク全体を 1つのOSで使う場合も1つの領域が存在します。この領域は、ハードディスクか ら起動する時に、ハードディスク起動メニューで見ることができます。もし、 表示されなければ、TABキーを押したまま起動してみてください(NEC製MS-DOSの 場合)。FreeBSD(98)は、各ドライブに複数のFreeBSD(98)の領域を持つことが できますが、起動可能にできるのは、各ドライブの最初にあらわれる FreeBSD(98)の領域のみです。 * MS-DOSのFORMATコマンドの"領域確保"を思い出してください。 FreeBSD(98)は、この領域をさらに分割して使用します。この分割した単位を "パーティション"と呼びます。これは、FreeBSD(98)など、BSD-Unix系OSの機 能であり、実際は一つの領域の中に作成します。したがって、ハードディスク 起動メニューで見ることはできません。FreeBSD(98)では、最大で8つのパーティ ションを使用することができ、先頭からaパーティション、bパーティション、... hパーティションとよびます。このうち、bからdまでのパーティションは特別 の意味を持ちます。また、起動ディスクではaパーティションも特別の意味を 持ちます。 まず、起動ディスクのaパーティションは"ルートファイルシステム"とよび、 トップディレクトリになります。そこには、カーネルや、最低限必要なバイナ リそして、設定ファイルなどがおかれます。これは、他のパーティションが破 壊されてもルートファイルシステムが無事であればとりあえずOSを起動するこ とができるようにするためです。FreeBSD(98)は、このaパーティションに最低 でも20MBを割り付ける必要があります。起動ディスクとして使用しなければ、 たとえaパーティションという名前であっても、そのような意味は持ちません。 もちろん、安全のため複数のドライブでFreeBSD(98)起動できるようにしてあ れば、それぞれのaパーティションは特別の意味を持ちます。 bパーティションは"スワップ領域"とよばれ、実際に搭載しているメモリが足 りなくなった時に、メモリの一部をコピーし、自由に使えるメモリを増やす目 的で使用されます(したがって、見かけ上メモリの量が増えることになります)。 また、このパーティションは、カーネルに重大な障害が発生した時に、全メモ リの内容を保存するためにも使用されます(これを見て原因を突き止めること が可能になる場合もあります)。このパーティションには最低でも実際に搭載 しているメモリの2倍の容量を割り付けます。また、それが12MBに見たない時 は12MBにしてください。 cパーティションは、FreeBSD(98)で使用する領域全体を表し、dパーティショ ンはドライブ全体を表します。 なお、FreeBSD(98)の領域と他のBSD-Unix系の386BSD(98)やNetBSD/pc98の領域 を一つのドライブに共存させることはできません。これらのOSは、各領域がど んなOSで使用しているのかというフラグを共有しているからです。 1.2. デバイス名 各ドライブや、領域およびパーティションには必ず名前が付けられます。例え ば、sd2s1aや、cd0aのような名前です。その先頭2文字は次のようになってい ます。 sd SCSIハードディスク od SCSI MO, PDS 光磁気ディスク cd SCSI CD-ROM st SCSIテープデバイス wd IDEハードディスク fd フロッピーディスク 次の文字はドライブ番号です。ここで注意しなければならないのは、SCSIデバ イスの場合、ドライブ番号とSCSI IDが一致するとはかぎらないことです。 各デバイスの種類ごとにSCSI IDの小さいデバイスから検索し、見つけた順に0 から番号がふられていきます。ハードディスクやMOの場合、sd2やwd0のように ドライブ番号で終了しているものは、そのドライブ全体を表します。また、 wd0s1aのような場合、このs1の部分が領域番号になっています。もし、sd2s3 というのがあれば、これは、3つ以上の領域に分割されているディスクの領域3 を表しています。最後にa-hの数字が降られている場合は、FreeBSD(98)のパー ティションを表しています。 また、a-hで終っていてs1などの領域をあらわす部分がないこともあります。 これは、各ディスクの最初に見つかったFreeBSD(98)の領域のパーティション を表しています。 [参考] この説明はディスクなどの場合であり、コンソールやネットワーク機 器などのデバイス名にはあてはまりません。 1.3. マウントポイント FreeBSD(98)では、一旦起動した後は"ドライブ"という概念を用いません。 MS-DOSでは、CドライブとかAドライブとかいいますが、FreeBSD(98)にはその ようなものは存在しません。各ドライブ中のパーティションを使用する場合は、 見かけ上ディレクトリを乗っとる形になります。たとえば、/usrというディレ クトリが、sd0s1eを表すようにするためには、そのパーティションと/usrとい うディレクトリを結び付ける作業が必要になります。それを、"マウントする" といいます。そして、マウントするディレクトリのことを"マウントポイント" といいます。また、一旦マウントしたパーティションの中のディレクトリにさ らに異なるパーティションをマウントすることもできます。このようにして、 1つのツリー構造のディレクトリを作成します。ただし、前に説明したように 起動ドライブのaパーティションは、その根幹にあたる"/"にマウントします。 1.4. キーボード メニュー画面やアプリケーションソフトウェアの説明に、どのキーを押すか書 かれていることがあります。その内容は、多くの場合、AT互換機用のキーボー ドのことしか考えてありません。FreeBSD(98)では、以下のような読み変えが 必要です。 AT互換機 FreeBSD(98) ------ ----------- ALT GRPH ScrollLock vf3 Enter RETURN (ひんまがった矢印のあるキー) 1.5. デバイスの設定 デバイスには、割り込み番号やDMAチャンネルそれに、メモリウィンドウのア ドレスを設定する必要があります。デバイスドライバによっては自動的に設定 できるものもありますが、そうでないものもあります。自動的に設定できない デバイスで、カーネルの設定と実際の設定が異なる場合、そのデバイスが使用 できないばかりか、場合によっては起動できなかったり使用中にハングアップ したりすることがおきます。インストール時に使用するカーネルは、以下のよ うに設定されています。 I/Oポート 割り込み番号 DMAチャンネル メモリウィンドウ SCSI 0x0cc0 irq 5 (INT1) drq 3 ---- IDE HDD(*) 0x0640 irq 9 (INT3) ---- ---- 拡張RS-232C 0x00d2 irq 5 (INT1) ---- ---- LANEED LD-BDN 0x00d8 irq 6 (INT2) ---- ---- EGY-98 0x00d8 irq 6 ---- ---- LGY-98 0x00d0 irq 6 ---- ---- IF-2766ET 0x56d0 irq 5 ---- ---- SIC-98 0x00d0 irq 6 ---- 0xd0000 PC-9801-108 0x0770 irq 6 ---- ---- LA-98 0x00d0 irq 6 ---- ---- CNET(98) 0xa3d0 irq 6 ---- 0xd0000 CNET(98)E/L 0x03d0 irq 6 ---- ---- RE1000 0x00d0 irq 3 ---- ---- 3C569C 0x40d0 irq 3 ---- ---- 3C589B 0x0300 irq 10 (INT41) ---- 0xe0000 マウス 0x7fd9 irq 13 (INT6) ---- ---- フロッピーディスク 0x0090 irq 11 (INT42) drq 2 ---- RS-232C 0x0030 irq 4 ---- ---- *)古いEPSONのノートパソコンの場合は、自動的にI/Oポートを切替えます。 2. ハードウェア構成依存の情報 2.1. EPSON PC-486HXなど、セカンドキャッシュがライトバック方式の場合、一度 CPUスイッチをLowにしてインストールしてください。その後、カーネルの configurationファイルに options "WB_CACHE" を加えて再構築してください。(handbook.98参照) 2.2. ICMの起動メニューを使用している場合、インストール後にFreeBSD(98)を起動 できなくなることがあります。そのような場合は、MS-DOS附属の起動メニュー に変更しておいてください。 2.3. SCSIハードディスクにインストールする場合、SCSIボードによっては、ハード ディスクのシリンダが実際と異なった値として認識される場合があります。そ れに起因して、インストールの過程でnewfsを実行した時にリブートがかかる ことがあります。そのような場合は、後述のfdiskを実行する部分で、`G'を押 し、正しいハードディスクのパラメータを入力してください。 DOSのformatコマンドで領域を確保しておくと、シリンダ数をあらかじめ確認 しておくことができます。シリンダ数が実際より多い場合はインストールでき ないので注意してください。 注意! DOSのformatコマンドで得られるシリンダ数は、ハードディスクドライ ブがSCSIコマンドの"mode sense"に対して答えるドライブパラメータ(page code 04; Rigid Disk Drive Geometry Page)の値と異なることがあります。 FreeBSD(98)は、DOSのformatコマンドで得られるドライブの諸元と同じもの (初期化時にBIOSによって設定されます)を使用し、ディスクドライブの返す値 は使用しません。必ず、実際に使用するハードディスクとI/Fボードの組合せ で、DOS上で確認してください。 2.4. SCSIハードディスクにインストールする場合、バスマスターモードではハング アップする可能性があります。DMA転送モードにして使用してください。 3. ブートフロッピー等の作成 インストールに先立ち、boot.flpという名前のディスクを作成しておきます。 3.1. フロッピーディスクの準備 インストールに使用するディスクは、512バイト/セクタ、15セクタ/トラック、 80シリンダの両面倍密度のいわゆる2HCフォーマットを行なう必要があります。 3.5インチの場合も"2HC"相当のフォーマットを行なってください。MS-DOS上で このフォーマットを行なうには、 (NEC製MS-DOSの場合) C> format a: /5 (EPSON製MS-DOSの場合) C> format a: /E というように、/5または/Eをつける必要があります。後ほど使用するバイナリー や98ファイル群も同じフォーマットのディスクにコピーして使用します。必要 な枚数分をフォーマットしておきましょう。 3.2. boot.flpの作成 boot.flpは、インストール時に使用するブートディスクです。これは、98用 ファイル群中のイメージファイルから作成します。もし、boot.flpではなく、 boot.flp.gzというファイル名のばあいは、 gzip -d boot.flp.gz としてください。 標準の boot.flp の他に boot.ide2.flp と boot.ide4.flp があります。 boot.ide2.flp は ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスク にインストールするとき使用します。 boot.ide4.flp はその他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールす るとき使用します。 boot.ide2.flp、boot.ide4.flp 共にフロッピーディスクに書き込む方法は boot.flp と同様です。 3.2.1. 386BSD(98)-C2,FreeBSD(98),NetBSD/pc98上で作成する場合 386BSD(98)-C2,FreeBSD(98),NetBSD/pc98上でboot.flpを作成する場合は、 2HCディスクをドライブ1に挿入して、 % dd if=boot.flp of=/dev/rfd0a bs=15k count=80 と入力してboot.flpを作ります。 新しい FreeBSD(98) では % dd if=boot.flp of=/dev/rfd0.1200 です。 [参考] ワークステーションのフロッピーディスクドライブには、2HC形式が使 用できないものがありますので注意してください。 3.2.2. MS-DOS上で作成する場合 boot.flpを2HCディスクの物理セクタの先頭から書き込む必要があります。物 理セクタの先頭から書き込むため、rawrite.exeというMS-DOSの実行ファイル がtools98というディレクトリの中のdostoolsの中に用意されています。 まず、MS-DOS上で、boot.flpなどのファイルを用意し、それらのファイルのあ るディレクトリで、 C> RAWRITE と実行してください。するとソースファイル名を尋ねてくるので、boot.flpな どのファイル名を指定してください。次に、ドライブ番号を尋ねてくるので、 2HCでフォーマットされたフロッピーディスクのあるドライブを指定してくだ さい。この時指定するのは、MS-DOSのドライブ番号です。 使用例 ------ C> rawrite RaWrite(98) 1.0 - Write disk file to raw 2HC diskette (C)Copyright KATO Takenori, 1995. Enter source file name: boot.flp Enter destination drive: a Please insert a formatted 2HC diskette into drive A and press RETURN key : Done. 注意! rawriteは、ディスクキャッシュドライバによっては相性が悪い場合が あります。エラーが出て書き込めないようなら、config.sysやautoexec.batが ない状態で試してみてください。 3.3. 配布ファイルの準備 次に、インストールする配布ファイルの準備をします。最低限用意しなければ ならないのは、 AT互換機用の bin 実行ファイル等 src/ssys.?? カーネルソース とPC98用の 98bin 98用に変更されたバイナリー(カーネルを含む) 98src/ssys.?? 98用のカーネルソースの差分ファイル です。必要に応じて AT互換機用の compat1x FreeBSD 1.1.5.1のバイナリーを実行するためのシェ アードライブラリ compat20 FreeBSD 2.0のバイナリを実行するためのシェアー ドライブラリ compat21 FreeBSD 2.1のバイナリを実行するためのシェアー ドライブラリ dict ispell等で使用する辞書 doc FreeBSD ハンドブックとオンラインドキュメント games ゲーム info GNU infoページ manpages マニュアルページ catpages マニュアルページ proflibs プロファイルドライブラリ src すべてのソースファイル XF8632 XFree86 3.2 PC98用の 98doc FreeBSD(98) ハンドブックとオンラインドキュメント 98src 98用のカーネルソースおよびコマンドの差分ファイル を用意します。 これらのファイルを2HCフロッピーディスクやMOあるいはハードディスク上に 作成しておいてください。2HCフロッピーディスクの場合はトップディレクト リを"bin"など、上記の名前と同じにして、そのなかに bin.?? を5つずつに分 けて bin/bin.?? のようにいれます。最初のフロッピーには bin/bin.inf も いれておきます。この *.inf ファイルは従来の root.flp に代わるものです。 また、bin だけは例外的に最後のフロッピーに 98bin/98bin.inf もいれてお くとよいでしょう。 DOSのハードディスクに作成する時は、ルートディレクトリにFreeBSDという名 前のディレクトリを作成し、そこに"bin"などを作成して置いてください。こ の場合にもそれぞれのディレクトリに *.inf ファイルを置くことを忘れない ようにしてください。 また、kern98.tar.gzは/usr/src/sys以下のファイルに対するパッチを tar + gzipでまとめたものです。オリジナルのカーネルソース展開後に インストールします。 4. インストール これから、インストールの方法を説明します。まず、全体の流れを示します。 インストールの流れは、 1. オプションの設定 2. 領域確保 3. パーティション分割 4. インストール内容の設定 5. メディアの選択 6. インストールの実行 7. 各種設定 となっています。いずれも画面に表示されるメニューにしたがって必要な事項 を入力するだけで行なえます。次に、インストールの手順を詳しく説明してい きます。 インストール時にディスクの各パーティションのサイズを決定しますが、一旦 インストールした後に変更するのは、まず、不可能です。したがって、インス トールを実行する前に、 1. FreeBSD(98)でどれだけの容量を使用するか。 2. FreeBSD(98)のe-hの各パーティションにどのディレクトリを割り 当てるか。(aからdは変更できません。) 3. a-hの各パーティションにどれだけの容量を割り当てるか。 を十分検討しておく必要があります。将来どのように使用していくかも検討し、 時間をかけて考えてください。これらの内容を決めたら、まず、boot.flpから 起動してください。 *各メニューの切替に時間がかかることがあります。 4.1. メインメニュー まず、boot.flpをドライブに挿入して、計算機を起動してください。もし、 CD-ROMやMOを利用する場合は、あらかじめディスクを入れておいてください。 一旦起動した後では、インストーラに新たにドライブを認識させることができ ません。 boot.flpから起動すると、 +---------------- FreeBSD(98) [X.X.X-XXXXXXX] へようこそ! ----------------+ | これは FreeBSD のインストレーションシステムのメインメニューです. 以下の | | オプションのどれかを, 矢印キーかオプション名の最初の 1 文字を打つことで | | 目的のオプションを選択して下さい. [RETURN] を押すことでそのオプションを | | 起動することができます. [TAB-RETURN] でメニューを抜けることができます. | | +---------------------------------------------------------------------+ | | | 1 使用法 クイックスタート - このメニューシステムの使用法 | | | | 2 文書 インストールに関する説明, README, その他 | | | | 3 オプション 各種インストールオプションを確認・設定する | | | | 4 初心者 初心者用インストールを開始する (ビギナー用) | | | | 5 高速 クイックインストールを開始する (せっかちな人用) | | | | 6 カスタム カスタムインストールを開始する (熟練者用) | | | | 7 Fixit フロッピーを使用した修復モードに移る | | | | 8 アップグレード 既存のシステムをアップグレードする | | | | c 設定 インストール後の FreeBSD の設定を行なう | | | | l 設定のロード デフォルトの設定をロード | | | | 0 索引 個別コマンド一覧 | | | +---------------------------------------------------------------------+ | +-------------------------------------------------------------------------+ | [選択] 導入終了 | +---------------[ F1 を押せばインストールガイドが読めます ]---------------+ と表示されます。X.X.X-XXXXXXXの部分は該当するFreeBSD(98)のバージョンが 表示されます。 カーソルの上下キーを使ってハイライトバーを動かして、項目を選択し、 リターンキーまたはスペースバーを押すと選択した項目が実行されます。 「1 使用法」を選択するとメニューの使い方が表示されます。 +----------------------------------- usage ------------------------------------+ | 本システムの使い方 | | ================== | | | | [ここを読み終って次の画面に移動するには ROLL DOWN を押して下さい] | | | | インストール手順中、ほとんどのダイアログでは以下のキーが使えます。 | | | | キー 動作 | | ---- ---- | | SPACE(空白) 現在の項目を選択または反転させます。 | | RETURN(改行) 選択されたメニューのボタンで先に進みます。 | | UP ARROW(上矢印) 直前の項目に移動します (テキストでは上に移動)。 | | DOWN ARROW(下矢印) 次の項目に移動します (テキストでは下に移動)。 | | TAB 次の項目に移動します。 | | RIGHT ARROW(右矢印) 次の項目に移動します (TAB と同じ)。 | | SHIFT-TAB 直前の項目に移動します。 | | LEFT-ARROW(左矢印) 直前の項目に移動します (TAB と同じ)。 | | ROLL UP テキスト画面で1ページスクロールアップします。 | | ROLL DOWN テキスト画面で1ページスクロールダウンします。 | | | +----------------------------------------------------------------------( 31%)--+ | [ OK ] | +------------------------------------------------------------------------------+ 右下のパーセンテージ (ここでは 31%) は選択したメニューやドキュメントの 全体に対して何% が表示されているかを示しています。100% でない場合は、 カーソルキーでスクロールして残りを読むことが出来ます。 上記の画面には表示されていませんが、 | 「^(-)」または「v(+)」というシンボルがメニューの端に表示されている場合 | | には、その上、あるいは下に、画面に入り切らずに表示されなかった項目があ | | ります。テキスト領域では、テキスト全体からみた現在の場所をパーセント | | 表記で右下隅に表示します。上、または下矢印キーを使って、メニューをスク | | ロールさせてください。ROLL UP や ROLL DOWN キーを使うと画面一杯スクロ | | ールすることができます。 | という項目も注意してください。 では、メインメニューに戻り、カーソルキーで「2 文書」を選択してリターン キーを押してください。 4.2. ドキュメント +--------- FreeBSD(98) X.X.X-XXXXXXX に関するドキュメンテーション ----------+ | はじめてのユーザは, FreeBSD のインストール法を一歩一歩解説したチュートリ | | アルであるインストールドキュメントも読む必要があるでしょう. 全般的な情報 | | に関しては, README ファイルをお読み下さい. | | +-----------------------------------------------------------------------+ | | | 1 README 全般的な FreeBSD に関する記述. 読んで下さい! | | | | 2 インストール 98 FreeBSD(98) のインストールを一歩一歩解説するガイド | | | | 3 著作権 FreeBSD 著作権宣言 | | | | 4 リリース FreeBSD のこのバージョンに関するリリースノート | | | | 5 著作権 98 FreeBSD(98) 著作権宣言 | | | | 6 リリース 98 FreeBSD(98) のこのバージョンに関するリリースノート | | | | 7 ショートカット sysinstall のショートカットについて | | | | 8 HTML 文書 HTML ドキュメンテーションを読む (インストール後) | | | | 0 終了 このメニューを終了する (以前の場所に戻る) | | | +-----------------------------------------------------------------------+ | +---------------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +--------------------[ F1 を押せばヘルプを表示します. ]---------------------+ と表示されます。これは、各種ドキュメントのリストで、カーソルキーで選択 して、リターンキーを押すことにより読むことができます。最低でも 「3 著作権」 「5 著作権 98」 「6 リリース 98」 を読んでください。FreeBSD(98)を使用するためにハードディスクに複製する ためには、「3 著作権」と「5 著作権 98」の内容を承認する必要があります。 読みたいドキュメントをすべて読んだら、「終了」にハイライトバーを移動さ せ、リターンキーを押してください。するとメインメニューに移動します。 4.3. オプションの設定 メインメニューで「3 オプション」を選択し、リターンキーを押してください。 すると、 -------------------------------------------------------------------------------- オプションエディタ 名前 値 名前 値 ---- ----- ---- ----- NFS Secure YES Apache package apache-1.2b7 NFS Slow NO Samba package samba-1.9.16p11 Debugging NO Gated package gated-3.5b3 Yes to All NO PCNFSD package pcnfsd-93.02.16 FTP username ftp Use Defaults [RESET!] Editor /usr/bin/ee Tape Blocksize 20 Extract Detail high Release Name X.X.X-XXXXXXX Install Root / Browser package lynx-2.7 Browser Exec /usr/local/bin/lynx Media Type Media Timeout 300 Package Temp /usr/tmp SPACE でオプションを選択, あるいはトグル. 矢印キーで移動. ? または F1 でさらに詳しいヘルプ. 設定が完了したら Q で終了. 安全なポートでしか NFS サーバが通信しない -------------------------------------------------------------------------------- と表示されます。それぞれの項目はチェックボタンになっていて、スペースバー によりON/OFFを切替えます。各項目の内容は、 NFS secure NFSサーバが保証されたポートのみを使用する場合に選択してください。 NFS Slow 遅いネットワークでNFSを使用する場合は選択してください。 Debugging 詳細なデバッグ情報を表示します。インストールがうまくいかない時 はこのオプションを選択して、何が起こっているのか確認してください。 Yes to All 全ての対話的質問にYesを仮定します。 FTP username FTPを使用してインストールする場合のユーザ名とパスワードを指定します。 匿名FTPでは一般に anonymous または ftp です。 Editor インストール中に使用するスクリーンエディタを指定します。 Tape Blocksize テープからインストールする場合にブロックサイズを指定します。 Extract Detail デバッグ画面での展開の途中経過のレポートの程度を指定します。 Release Name 媒体からロードするリリースを指定します。none とすると異なるリリースを インストールできますがインストール後に動作するとは限りません。 Browser Pkg HTML形式のドキュメントを読むためのブラウザ。 Browser Exec HTML のブラウザとして起動するコマンド名。 Media Type インストールに使用する媒体のタイプ。 Package Temp パッケージのインストールの際に使用されるワークディレクトリ。 Use Defaults 全てのオプションの値をスタートアップデフォルトの値にリセットします。 もし、FTP usernameを選択した場合、 +----------- 回答を入力して下さい ------------+ | ログインするためのユーザ名を入力して下さい: | | +-----------------------------------------+ | | |ftp | | +-+-----------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +---------------------------------------------+ と表示されるので、FTPサーバのホスト上でのユーザ名を入力しリターンキー を押してください。次に、 +------------ 回答を入力して下さい -------------+ | このユーザのためのパスワードを入力して下さい: | | +-------------------------------------------+ | | | | | +-+-------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +-----------------------------------------------+ と表示されるので、パスワードを入力してください。 警告! 入力したパスワードは画面に表示されます。他の人が見ている環境で は入力しないでください。 必要なオプションを選択したら q を押してください。するとメインメニュー に戻ります。 4.4. 領域確保 メインメニューに戻ったら「4 初心者」、「5 高速」、「6 カスタム」、 「8 アップグレード」など適切な項目を選択してください。ここでは例として 「4 初心者」を選択します。すると、 +------------------------------ Message -------------------------------+ |次のメニューでは, DOS スタイル ("fdisk") のパーティショニングをディ | |スクに対して行ないます. もし単純に全てのディスクスペースを FreeBSD | |に対して割り当てたいのであれば (選択したディスクに存在している全て | |の内容を上書きしてしまいます), A (ディスク全体を使用) コマンドを使 | |用して, デフォルトパーティショニング法を選択し, Q (終了) コマンド | |で終了して下さい. もし空いている領域のみを FreeBSD に対して割り当 | |てたいのであれば, ("unused") とマークされたパーティションに移動して, | |C (パーティション作成) コマンドを使用して下さい. | +--------------------------------------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +---------------------[ Press return to continue ]---------------------+ というように、まず次のメニューの説明が必ず表示されます。リターンキーを 押して先に進みます。 SCSIディスクが複数台ある場合など、インストール可能なデバイスが複数場の 合は +--------------------- ドライブを選択して下さい ----------------------+ | インストレーションを行なうドライブ (複数でもよい) を選択して下さい. | | もしあなたがブートパーティションを最初のドライブ以外に置きたい場合 | | や, 複数のオペレーティングシステムを一台のマシンにインストールした | | い場合には, ブートマネージャを後でインストールするというオプション | | があります. ドライブを選択するには, 矢印キーでカーソルを対象ディス | | クの上に移動して, [SPACE] を押して下さい. 選択を解除するにはもう一 | | 度 [SPACE] を押して下さい. | | +-----------------------------------------------------------------+ | | | [ ] wd0 wd0 | | | | [ ] sd0 sd0 | | | | [ ] sd1 sd1 | | | +-----------------------------------------------------------------+ | +---------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-[ F1 を押せばディスクのジオメトリに関する重要な情報を表示します! ]--+ のように表示されます。なお、インストール可能なデバイスが一つしかない場 合は、このメニューは表示されません。(sdはSCSIハードディスクを表し、IDE ハードディスクはwdになります)。 注意! SCSIデバイスのsdの後の数字はSCSI ハードディスクをID順に並べたも のになっています。必ずしもSCSI IDと一致しているわけではないので注意し てください。 カーソルキーでインストールしたいデバイスにハイライトバーを移動してスペー スバーを押してください。すると、 -------------------------------------------------------------------------------- ディスク名: sd0 FDISK パーティションエディタ ディスクジオメトリ: 1328 シリンダ / 8 ヘッド / 120 セクタ = 1274880 セクタ 開始位置 大きさ 終了位置 名称 タイプ 種別 副タイプ フラグ 0 361216 361215 - 6 unused 0 以下のコマンドがサポートされています (大文字小文字を問いません): A = ディスク全体を使用 B = 不良ブロック調査 C = スライス作成 D = スライス削除 G = ジオメトリ設定 S = ブート可能に設定 U = 全ての変更を取消 Q = 終了 W = 変更を書き込む F1 または ? でさらに詳しいヘルプ, 矢印キーで選択. -------------------------------------------------------------------------------- のようになります。もし、すでに確保された領域があれば表示され「種別」に それを利用するOSの種類(freebsd=FreeBSD(98)、fat=MS-DOS)が表示されます。 ディスクジオメトリ: 1328 シリンダ / 8 ヘッド / 34 セクタ = 361216 セクタ この例ではハードディスクはBIOS上では1トラックあたり34セクタで、1シリン ダあたり 8トラックで、1328シリンダ(約186MB)です。画面に表示されている のは領域の確保状況で、この例では領域確保されている部分がありません(フォー マットしただけです。)ここで、'C'と押すと領域確保を行ないます。まず、 +---------------- 回答を入力して下さい ----------------+ | 新しい FreeBSD パーティションの名前を入力して下さい. | | +--------------------------------------------------+ | | |FreeBSD | | +-+--------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +------------------------------------------------------+ と表示されます。領域の名前を入力してください。FreeBSD以外にする理由が なければ、そのままリターンキーを押してください。すると、 +---------------------- 回答を入力して下さい -----------------------+ | 新しい FreeBSD のパーティションの大きさをブロック数単位, あるいは | | 最後に `M' をつけてメガバイト単位で指定して下さい (例: 20M). | | +---------------------------------------------------------------+ | | |361216 | | +-+---------------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +-------------------------------------------------------------------+ と表示されます。確保する容量またはセクタ数を入力してください。容量で指 定する場合は、'120M'のように、最後に大文字の'M'をつけてください。値を 入力したらリターンキーを押してください。もし、値を変更せずに、リターン キーを押すと、確保可能な最大の容量をFreeBSDに割り付けます。この例では そのままリターンキーを押します。すると、画面の領域情報は、 開始位置 大きさ 終了位置 名称 タイプ 種別 副タイプ フラグ 0 272 271 - 6 unused 0 272 360944 361215 sd0s1 3 freebsd 50324 C のようになります。2行目が今確保した領域です。そのままリターンキーを押 したのにSizeが小さくなっていて、始めの 272セクタが未使用のままになって いますが異常ではありません。PC-9801シリーズの場合、先頭の1シリンダーは ハードディスク起動メニューや、領域の情報を格納するために予約されていま す。そのため、8 x 34 = 272セクタは使用されないのです。(この数字はハー ドディスクおよびインターフェイスボードにより変化します。) 重要! 同一ドライブ上にNetBSD/pc98や386BSD(98)とFreeBSD(98)の領域を共 存させることはできません。 もし、間違えた場合は、消去したい領域にカーソルキーでハイライトバーを移 動し、'D'を押してください。指定した領域が削除されます。(FreeBSD(98)をイ ンストールする領域をあらかじめMS-DOSで確保した場合も、一度'D'を押して その領域を削除しておいてください。) これで問題がなければ'Q'を押してください。ドライブ選択のメニューに戻り ます。 [X] sd0 sd0 [ ] sd1 sd1 もし、FreeBSD(98)を、既存のFreeBSD(98)あるいはMS-DOSの領域からインストー ルしたい場合は、その領域のあるディスクも選択しておいてください。このと き、FDISK パーティションエディタでは、確認するだけで変更する必要はあり ません。「名称」の項目を確認しておいてください。 重要! 一旦確保した領域をインストール後に変更するのは不可能です。十分 注意して設定してください。 4.5. ディスクラベルの設定 つぎに、確保した領域をさらにパーティションに分割します。領域を確保したら、 +----------------------------- Message ------------------------------+ |次に, 今作った fdisk パーティション内に BSD パーティションを作らな | |ければなりません. もしあなたが十分なディスクスペース (200MB または | |それ以上) を持っており, かつ特別な要求がないのであれば, 単に A (全 | |てをデフォルトに設定) コマンドを使用してディスクを自動的に割り当て | |れば大丈夫です. もし A コマンドでは設定し切れない特殊な要求がある | |場合には, 手動でレイアウトを行なって下さい. | +------------------------------------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +--------------------[ Press return to continue ]--------------------+ という説明の後に -------------------------------------------------------------------------------- FreeBSD ディスクラベルエディタ ディスク: sd0 区画名: sd0s1 空き領域: 361216 ブロック (181MB) 区画 マウント位置 容量 Newfs 区画 マウント位置 容量 Newfs ---- ------------ ---- ----- ---- ------------ ---- ----- ここでは以下のコマンドが使用できます (大文字でも小文字でも構いません): C = 作成 D = 削除 M = マウント・ポイント W = 書き込み N = Newfs オプション T = Newfs トグル U = 取消 Q = 終了 A = 全てをデフォルトに設定! F1 または ? でヘルプ, 矢印キーで選択 -------------------------------------------------------------------------------- と表示されます。ここでは、FreeBSD(98)の領域をさらにどのようなパーティ ションに分割するかを指定します。もし、既存のFreeBSD(98)または、MS-DOS の領域が含まれている場合は、すでに表示されています。 この例では、何もインストールされていないドライブについて説明します。 最も簡単なのは A でインストーラに計算させる方法です。 今回の例ではインストーラは以下のようなパーティションに分割します。 区画 マウント位置 容量 Newfs 区画 マウント位置 容量 Newfs ---- ------------ ---- ----- ---- ------------ ---- ----- sd0s1a / 32MB UFS Y sd0s1b 27MB SWAP sd0s1e /var 30MB UFS Y sd0s1f /usr 87MB UFS Y 必ず必要なパーティションはaパーティションで、ここに、カーネルや、最低 限必要なバイナリや設定ファイルなどをおきます。さらに、'bパーティション' というスワップ領域を設定する必要があります。実際にはaパーティションは あまり大きくせず、残りを別なパーティションに割り当てます。また、スワッ プパーティションは複数のドライブに設けることが可能です。 もしインストーラが決定したパーティション構成が気に入らなければ C で一 つずつパーティションを作成して行きます。 重要! 一旦割り付けたパーティションをインストール後に変更するのは不可 能です。十分注意して内容を決めてください。 警告! Newfsの項目が'Y'になっているパーティションは、一度内容を全部消 去します。もし、既存のパーティションを表していて、その内容を消去される と困る場合は、'T'をおしてNewfsのところが'N'になるようにしてください。 重要! もし、既存のFreeBSD(98)の領域からインストールする場合、該当する 領域を表す部分にハイライトバーを移動させ、'M'をおしてマウントポイント を指定してください。このマウントポイントは後でインストールするメディア の選択の時に入力するので忘れないようにして下さい。また、そのような領域 に対して'Newfs'を実行すると中身が全部消去されてしまうので、もし、 'Newfs'の部分が'N'でなければ、'T'を押して表示が'N'になるようにして下さ い。 重要! FreeBSD(98) 1.Xからのバージョンアップの場合は、かならずルートファ イルシステムに対してNewfsを実行してください。もし、Newfsを実行しない場 合、FreeBSD(98)を起動することはできません。 注意! FreeBSD(98)移植チームは、旧バージョンからの上書きアップデートを 行なわず、DOSパーティションやデータ領域を除くすべてのファイルシステム に対してNewfsを実行することを推奨します。 4.6. 配布ファイルの選択 続いて、 +-------------------- 配布ファイルを選択して下さい --------------------+ | 簡単のため, いくつかの「出来合いの」配布ファイルのセットを提供して | | います. これらの選択は, 我々が最も適当なデフォルトであると考えるも | | のです. もし自分で配布ファイルを選択したい場合は, 「カスタム」を選 | | 択して下さい. 最初に出来合いのパッケージを選んで, 後からカスタムで | | 調整を行なうこともできます. 項目を選択する場合は [SPACE] を押してく | | ださい. 設定が終了したら, 終了の項目を選択するか [RETURN] を押して | | 下さい. | | +------------------------------------------------------------------+ | | | [ ] 1 開発者 全ソース, バイナリ, 文書, ただしゲーム除く | | | | [ ] 2 X-開発者 上と同様, ただし X Window System を含む | | | | [ ] 3 カーネル開発 全バイナリ, 文書, カーネルのみのソース | | | | [ ] 4 ユーザ 平均的ユーザ - バイナリと文書のみ | | | | [ ] 5 X-ユーザ 上と同様, ただし X Window System を含む | | | | [ ] 6 最小構成 可能な限り最小の構成 | | | | > > 7 カスタム 自分自身で配布ファイルのセットを指定 | | | | [ ] 8 全て 全ソース, バイナリ, X Window System バイナリ | | | | 9 取消 選択されたリストをリセット | | | | <<< 0 終了 このメニューから抜ける (前の場所に戻る) | | | +------------------------------------------------------------------+ | +----------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +---[ F1 を押せばこれらのオプションに関する詳しい解説を表示します ]----+ と表示されます。画面に表示されていないメニューはカーソルキーでスクロール すると表示されます。一般的にはUserまたはX-Userが無難です。 4.6.1 配布ファイルのカスタマイズ もし、「7 カスタム」を選択すると、 +---------------- インストールする配布ファイルの選択 ----------------+ | インストールしたい配布ファイルをチェックして下さい. 最低でも "bin" | | と "98bin" はなければいけません. | | (警告) DES 配布ファイルをアメリカ合衆国国外に持ち出さないで下さい. | | これはアメリカ合衆国のユーザのみのためのものです. | | +----------------------------------------------------------------+ | | | [ ] bin バイナリ基本配布ファイル (必須) | | | | [ ] 98bin PC98 基本バイナリ配布 (必須) | | | | [ ] compat1x FreeBSD 1.x バイナリ互換性 | | | | [ ] compat20 FreeBSD 2.0 バイナリ互換性 | | | | [ ] compat21 FreeBSD 2.1 バイナリ互換性 | | | | [ ] DES DES 暗号化コード - 輸出禁止! | | | | [ ] dict スペルチェッカー辞書ファイル | | | | [ ] doc FreeBSD ハンドブックとオンラインドキュメント | | | | [ ] 98doc FreeBSD(98) ハンドブックとオンラインドキュメント | | | | [ ] games ゲーム (非商用) | | | | [ ] info GNU info ファイル | | | | [ ] man システムマニュアルページ - 推奨 | | | | [ ] catman フォーマット済みシステムマニュアルページ | | | | [ ] proflibs プロファイル版のライブラリ | | | | [ ] src DES を除く全てのソース | | +-+-----v(+)-------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +--------------------------------------------------------------------+ と表示されます。ハイライトバーを移動させ、スペースバーを押すことにより インストールするかしないかを選択します。インストールする配布物には "X" が付けられます。画面にない項目はカーソルを移動させると表示されます。 重要! アメリカ合衆国およびカナダ国内で(ネットワーク的ではなく物理的 に!)インストールする場合を除き、アメリカ合衆国またはカナダからファイ ルを取り寄せる設定でDESを選択してはいけません。 [参考] 日本国内にはアメリカ合衆国およびカナダの外で開発されたFreeBSD のDES配布物互換のものがおかれている場合があります。そのようなものを 利用する場合はDESを選択しても構いません。ただし、そのようなファイル をアメリカ合衆国またはカナダに輸入できるかどうかは把握していません。 4.6.2. カーネルソースファイルのインストール カーネルを再構築するためにカーネルのソースが必要です。 配布ファイルの選択で必ず「7 カスタム」を選択してください。 「インストールする配布ファイルの選択」画面の次の行に FreeBSD(98)用のソース ファイルのインストール指示がありますので注意してください。 | | [ ] src DES を除く全てのソース | | | | [ ] 98src PC98用全てのソース | | | | [ ] ports FreeBSD Ports コレクション | | | | [ ] XFree86 XFree86 3.2 配布ファイル | | | | A 全て 全ソース, バイナリと X Window System のバイナリ | | | | C 取消 以上全てをリセットする | | | | <<< E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | +-+----------------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +--------------------------------------------------------------------+ ここで、98src を選択(カーソルを移動してスペースを押します)してください。 次の画面が表示されます。 +------ インストールする 98src サブコンポーネントを選択して下さい ------+ | インストールしたい FreeBSD(98) ソースツリーのコンポーネントをチェック | | して下さい. share を除いて, オリジナルのソースを取り込んだ後に PC98 | | 用のソースを上書きします. | | +-------------------------------------------------------------------+ | | | [ ] etc /usr/src/etc (雑多なシステムファイル) | | | | [ ] lib /usr/src/lib (システムライブラリ) | | | | [ ] lkm /usr/src/lkm (ローダブルカーネルモジュール) | | | | [ ] release /usr/src/release (リリース生成ツール) | | | | [ ] sbin /usr/src/sbin (システムバイナリ) | | | | [ ] share /usr/src/share (ドキュメントと共有ファイル) | | | | [ ] sys /usr/src/sys (FreeBSD(98) カーネル) | | | | [ ] ubin /usr/src/usr.bin (ユーザバイナリ) | | | | [ ] usbin /usr/src/usr.sbin (補助的システムバイナリ) | | | | A 全て 以上全てを選択する | | | | C 取消 以上全てをリセットする | | | | <<< E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | | +-------------------------------------------------------------------+ | +-----------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-----------------------------------------------------------------------+ 「sys /usr/src/sys (FreeBSD(98) カーネル)」を選んでください。 この後、インストール作業を続けるか、コミットを行うと、カーネルソースファイル がインストールされます。 カーネルの再構築については附属の handbook.98 を参照してください。 4.6.3. X-Window Systemのインストール内容の設定 もし、配布物にXが含まれる場合は、 +--------------------- XFree86 3.2 配布ファイル ---------------------+ | XFree86 3.2 配布ファイル中で, 必要とするコンポーネントを選択して下 | | さい. | | +----------------------------------------------------------------+ | | | B 基本 基本コンポーネントメニュー (必須) | | | | S サーバ X サーバメニュー | | | | F フォント フォントセットメニュー | | | | A 全て XFree86 配布ファイル全てを選択する | | | | C 取消 XFree86 配布ファイルをリセットする | | | | E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | | +----------------------------------------------------------------+ | +--------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +--[ F1 を押せばXFree86 の FreeBSD 向けリリースノートを表示します ]--+ と表示されます。まず、「B 基本」を選択してください。すると、 +---------------- XFree86 3.2 基本コンポーネント ----------------+ | インストールしたい XFree86 基本コンポーネントを選択して下さい. | | 最小インストールでは, bin, lib, set をインストールして下さい. | | +------------------------------------------------------------+ | | | [ ] bin クライアントアプリケーションと共有ライブラリ | | | | [ ] cfg 設定ファイル | | | | [ ] doc README とリリースノート | | | | [ ] html HTML 文書ファイル | | | | [ ] lib 実行時に必要なデータファイル | | | | [ ] lk98 PC98 用サーバリンクキット | | | | [ ] lkit その他全マシン用サーバリンクキット | | | | [ ] man マニュアルページ | | | | [ ] prog プログラマのためのヘッダとライブラリ | | | | [ ] ps PostScript 文書 | | | | [ ] set XFree86 セットアップユーティリティ | | | | [ ] sources XFree86 3.2 標準ソース | | | | [ ] csources XFree86 3.2 contrib ソース | | | | All 以上 全てを選択 | | | | C 取消 以上全てをリセットする | | | | <<< E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | | +------------------------------------------------------------+ | +----------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +[ F1 を押せばXFree86 の FreeBSD 向けリリースノートを表示します ]+ と表示されます。ここで、基本的なバイナリのうち、何をインストールするか 選択します。リターンキーを押すと前の画面に戻ります。次に、「S サーバ」 を選択してください。すると、 +--------------------------- X サーバの選択 ----------------------------+ | インストールしたい X サーバのタイプをチェックして下さい. もしあなたの | | グラフィックカードでどのサーバが動作するのかわからない場合は, SVGA か | | VGA 16、PC98 の場合は 9EGC か 9840 サーバを使用できるか試すことをお勧 | | めします (VGA と Mono のサーバはほとんどの LCD ディスプレイに対して特 | | に適応します). | | +-------------------------------------------------------------------+ | | | [ ] SVGA 標準 VGA または Super VGA カード | | | | [ ] VGA16 標準 16 色 VGA カード | | | | [ ] Mono 標準モノクロディスプレイ | | | | [ ] 8514 8 ビット (256 色) IBM 8514 または互換カード | | | | [ ] AGX 8 ビットカラー AGX カード | | | | [ ] I128 8, 16, 24 ビットカラー #9 Imagine I128 カード | | | | [ ] Ma8 8 ビットカラー ATI Mach8 カード | | | | [ ] Ma32 8 または 16 ビット (65K 色) ATI Mach32 カード | | | | [ ] Ma64 8 または 16 ビット (65K 色) ATI Mach64 カード | | | | [ ] P9K 8, 16, 24 ビットカラー Weitek P9000 ベースのボード | | | | [ ] S3 8, 16, 24 ビットカラー S3 ベースのボード | | | | [ ] S3V 8, 16, 24 ビットカラー S3 Virge ベースのボード | | | | [ ] W32 8 ビットカラー ET4000/W32, /W32i または /W32p カード | | | | [ ] nest テスト用のネストサーバ | | +-+-----v(+)----------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +---[ F1 を押せばXFree86 の FreeBSD 向けリリースノートを表示します ]----+ と表示されます。ここで、画面をスクロールさせて、PC98のところで スペースキー押してください。 +------------------------ PC98用 Xサーバの選択 ------------------------+ | インストールしたい NEC PC98用 X サーバのタイプを選択して下さい. もし | | あなたのグラフィックカードでどのサーバが動作するかわからない場合は, | | 9EGC あるいは 9480 のサーバを選択して下さい (EGC サーバはほとんどの | | PC-9800 ディスプレイに対して特に適応しますし, 480 サーバはほとんどの | | PC-9821 ディスプレイに対して適応します). | | +------------------------------------------------------------------+ | | | [ ] 9480 PC98 8 ビット (256 色) PEGC-480 モード | | | | [ ] 9EGC PC98 4 ビット (16 色) EGC モード | | | | [ ] 9GA9 PC98 GA-968V4/PCI (S3 968) カード | | | | [ ] 9GAN PC98 GANB-WAP (cirrus) カード | | | | [ ] 9LPW PC98 PowerWindowLB (S3) カード | | | | [ ] 9NKV PC98 NKV-NEC (cirrus) カード | | | | [ ] 9NS3 PC98 NEC (S3) カード | | | | [ ] 9SPW PC98 SKB-PowerWindow (S3) カード | | | | [ ] 9TGU PC98 Cyber9320 と TGUI9680 カード | | | | [ ] 9WEP PC98 WAB-EP (cirrus) カード | | | | [ ] 9WS PC98 WABS (cirrus) カード | | | | [ ] 9WSN PC98 WSN-A2F (cirrus) カード | | | | <<< E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | | +------------------------------------------------------------------+ | +----------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +---[ F1 を押せばXFree86 の FreeBSD 向けリリースノートを表示します ]---+ ここで、必要なサーバを選択して、リターンキーを2度押してください。 次に「S フォント」を選択します。 +----------------------- フォントの詳細な選択 -----------------------+ | インストールしたい個々のフォント配布ファイルをチェックして下さい. | | サーバをインストールする限り, 最低でも, 75dpi と misc のフォントを | | インストールする必要があります (これらはデフォルトで選択されていま | | す). | | +----------------------------------------------------------------+ | | | [ ] fnts 標準の 75 DPI とその他のフォント | | | | [ ] f100 100 DPI フォント | | | | [ ] fcyr キリル文字フォント | | | | [ ] fscl Speedo, Type スケーラブルフォント | | | | [ ] non 日本語, 中国語など, 非英語圏のフォント | | | | [ ] server フォントサーバ | | | | A 全て 全てのフォント | | | | C 取消 フォント選択のリセット | | | | <<< E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | | +----------------------------------------------------------------+ | +--------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +--[ F1 を押せばXFree86 の FreeBSD 向けリリースノートを表示します ]--+ と表示されるので、必要なフォントを選択し、リターンキーを押してください。 (日本語を使う場合は「non」も選択してください) そして、「E 終了」を選択してリターンキーを押すと、インストールオプショ ンのメニューに戻ります。 4.7. メディアの選択 続いて、 +------------------- インストールメディアを選択して下さい --------------------+ | FreeBSD は, フロッピーからインターネット上の FTP サーバに至るまで, さまざ | | まな異なったインストールメディアからのインストールが可能です. もしあなたが | | サポートされている CDROM ドライブからインストールするのであれば, それは一 | | 般的には最高のメディアであるので, これが使用できる場合はその他のメディアか | | らインストールすることを考える必要はありません. | | +-------------------------------------------------------------------------+ | | | 1 CDROM FreeBSD CDROM からインストールする | | | | 2 FTP FTP サーバからインストールする | | | | 3 FTP Passive ファイアウォール経由でFTPサーバからインストールする | | | | 4 DOS DOS パーティションからインストールする | | | | 5 NFS NFS からインストールする | | | | 6 ファイルシステム 既存のファイルシステムからインストールする | | | | 7 フロッピー フロッピーディスクのセットからインストールする | | | | 8 テープ SCSI または QIC テープからインストールする | | | | 9 UFS MO, PDS UFS MO 又は PDS からインストールする | | | +-------------------------------------------------------------------------+ | +-----------------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-[ F1 を押せばさまざまなメディアタイプに関するさらに詳細な情報を表示します ]-+ と表示されます。希望するメディアを選択しリターンキーを押してください。 もし、選択したメディアに98用のファイルがない場合は、インストール後に再 び選択し直すことができるので、まず、binが含まれているメディアを選択し てください。(Walnut CreekのCD-ROMから大部分をインストールし、残りをフ ロッピーディスクからインストールすることも可能です!) MO, PDS 等の光磁気ディスクからもインストールできます。MO のファイルタイ プが MS-DOS (Windows) であれば、「4 DOS」を選んでください。他の FreeBSD(98) で作成した UFS (UNIX ファイル) タイプの MO であれば、「9 UFS MO, PDS」を 選択してください。 もし、複数のメディアを利用するのであれば、必ず最初はbinの含まれている メディアを選択してください。98binは必ずbinの後にインストールする必要が あります。 4.7.1. FTPサイトの選択 もし、インストール元のメディアにFTPを選択すると、 +-------------- FreeBSD FTP 配布サイトを選択して下さい ---------------+ | 以下のリストから, もっとも近いサイト, あるいは「その他」のサイトを | | 選択して下さい. なお, これらのすべてのサイトが, 基本配布キット以上 | | のものを持っているとは限らないということに気をつけて下さい. 一時配 | | 布サイトのみが, 完全な配布ファイルを持っていることを保証しています. | | +-----------------------------------------------------------------+ | | | P 一次配布サイト ftp.freebsd.org | | | | O その他 リストにないサイトを URLで指定する | | | | J 日本 (98) ftp.tut.ac.jp | | | | J 日本 (98) #2 ftp.tokyonet.ad.jp | | | | J 日本 (98) #3 ftp.netlab.is.tsukuba.ac.jp | | | | J 日本 (98) #4 ftp4.jp.freebsd.org | | | | J 日本 (98) #5 marcer.nagaokaut.ac.jp | | | | J 日本 ftp.jp.freebsd.org | | | | J 日本 #2 ftp2.jp.freebsd.org | | | | J 日本 #3 ftp3.jp.freebsd.org | | | | J 日本 #4 ftp4.jp.freebsd.org | | | | J 日本 #5 ftp5.jp.freebsd.org | | | | J 日本 #6 ftp6.jp.freebsd.org | | | | A アルゼンチン ftp.ar.freebsd.org | | | | A オーストラリア ftp.au.freebsd.org | | +-+-----v(+)--------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +-----------------[ 最も近いサイトを選択して下さい! ]-----------------+ というように、FTPサイトのリストが表示されます。画面に表示しきれていな い部分は、カーソルキーでハイライトバーを移動させるとスクロールして表示 されます。必ずネットワーク的に近いサイトを選択してください。特別な理由 の無いかぎり、絶対に、 ftp.freebsd.orgに接続だ! としてはいけません。日本国内のサイトとしては、 ftp.mei.co.jp ftp.waseda.ac.jp ftp.pu-toyama.ac.jp ftpsv1.u-aizu.ac.jp ftp.tut.ac.jp ftp.ee.uec.ac.jp ftp.tokyonet.ad.jp pia.plaza.hitachi-sk.co.jp が表示されます。メニューの国名に'(98)'とあるサイトは、AT互換機用の配布 物と98用のものが同じディレクトリに展開してあり、一度にインストールする ことができます。そのようなサイトとしては、 ftp.sra.co.jp ftp.pu-toyama.ac.jp ftpsv.u-aizu.ac.jp ftp.tut.ac.jp ftp.plaza.hitachi-sk.co.jp ftp.kawalab.dnj.yny.ac.jp ftp.center.nitech.ac.jp marcer.nagaokaut.ac.jp ftp.ae.keio.ac.jp があります。(いずれもメニューに表示されます) また、このリストにないサイトも、'O その他'を選択することによって使用する ことが可能になります。 重要! アメリカ合衆国またはカナダ以外の国でインストールする場合で、 DistributionでDESを選択している場合、アメリカ合衆国またはカナダからFTP を用いてはいけません。 もし、'O その他'を選択すると、 +----------------------- 回答を入力して下さい -----------------------+ | FreeBSD の配布ファイルが存在するリモートの ftp サイトの URL を指定 | | して下さい. このサイトに関しては, 匿名 (Anonymous) ftp を受け付け | | るか, オプションエディタの画面から ftp に使用するユーザ名及びパス | | ワードを指定しておく必要があります. | | URL の入力は, | | ftp://<ホスト名>/<パス名> | | という形式である必要があります. ここで, <パス名> は, 匿名 ftp の | | ディレクトリからの相対パス, あるいはログインしたユーザのホームディ | | レクトリからの相対パスです. | | +----------------------------------------------------------------+ | | |ftp:// | | +-+----------------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +--------------------------------------------------------------------+ と表示されるので、URLを入力してください。URLは、 ftp://host.name/directory という形式です。(例えばftp://ftp.iij.ad.jp/pub/FreeBSD/2.2.1-RELEASE) サイトを選択すると、 +--------------------------- ネットワークの設定 ------------+ | ホスト: ドメイン: | | +-----------------------+ +------------------+ | | | | | | | | +-----------------------+ +------------------+ | | ゲートウェイ: ネームサーバ: | | +----------------+ +----------------+ | | |NO | | | | | +----------------+ +----------------+ | | +----- Configuration for Interface ed0 -------+ | | | IP アドレス: ネットマスク: | | | | +----------------+ +----------------+ | | | | | | | | | | | | +----------------+ +----------------+ | | | | ifconfig へのその他のオプション: | | | | +-----------------------------------+ | | | | | | | | | +-+-----------------------------------+-------+ | | | | +------+ +----------+ | | | OK | | CANCEL | | +--------------+------+------------+----------+----------------+ [ 完全に qualified なホスト名. 例: foo.bar.com ] と表示されます。ここで、ネットワークの設定を行ないます。リターンキーか またはTABキーを押すと各項目を移動することができます。(ただし、OKでリター ンキー押すと実行されるので注意してください。)まず、「ホスト名」の部分 に、あなたの計算機のホスト名をFQDN(hostname.subdomain.domainの形式)で 入力して下さい。リターンキーを押すと「ドメイン名」 に移動します。自動 的にFQDNからホスト名を削除した形になっているはずです。確認したらリター ンキーを押して下さい。次に「ゲートウェイ」に移動します。もし、他のネッ トワークとのゲートウェイがあれば、そのIPアドレスを入力して下さい。なけ れば空欄で構いません。設定したらリターンキーを押して下さい。すると、 「ネームサーバ」に移動します。もし、DNSを使用している環境でネームサー バが運用されていればそのIPアドレスを入力してください。なければ空欄で構 いませんが、URLにホスト名が書かれている場合は必ず設定してください。記 入したらリターンキーを押してください。すると、「IP アドレス」に移動す るので、いま、インストールしようとしいるホストのIPアドレスを入力し、リ ターンキーを押してください。次に、「ネットマスク」に移動するので、適切 なネットマスクを入力してください。入力したらリターンキーを押してくださ い。すると、「ifconfig へのその他のオプション」に移動するので、ifconfig に特別なオプションが必要なら、それを記入してください。なければ空欄のま まにしてください。ここで、リターンキーを押すとOKに移動するので、設定に 誤りがなければリターンキーを押してください。もし、修正する場合はTABキー を押して、修正したい項目に移動してください。 4.7.2. NFSサーバの選択 もし、メディアにNFSを選択すると、 +----------------------- 回答を入力して下さい ------------------------+ | FreeBSD 配布ファイルを持っているディレクトリに対する完全な NFS ファ | | イル指定を行なって下さい. これは | | ホスト名:/FreeBSDが/置いてある/ディレクトリへの/フルパス名 | | というフォーマットである必要があります. | | +-----------------------------------------------------------------+ | | | | | +-+-----------------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +---------------------------------------------------------------------+ と表示されるので、サーバ名とサーバ上のディレクトリ名を、 hostname:/directory/name という形式で入力してください。すると、ネットワークの設定に移りますので、 FTPのところの記述を参考にして設定してください。 重要! DistributionでDESを選択している場合、アメリカ合衆国またはカナダ のホストを設定してはいけません。 4.7.3. ファイルシステムの選択 メディアに「ファイルシステム」を選択すると、 +---------------------- 回答を入力して下さい ----------------------+ | FreeBSD の配布ファイルが置いてあるディレクトリへの完全なパス名を | | 入力して下さい: | | +--------------------------------------------------------------+ | | | | | +-+--------------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +------------------------------------------------------------------+ と表示されるので、配布ファイルのあるディレクトリ名を入力してください。た だし、選択できるのは、領域確保の際に'X'をつけたドライブの中で、ディス クラベルの設定の時にマウントポイントを設定したディレクトリです。もし、 FreeBSD(98)のパーティションの/freebsdというディレクトリで、そこが/.u1 にマウントされているのであれば、 /.u1/freebsd と入力してください。 4.8. インストールの実行 メディアの選択まで終了すると以下のメッセージが表示されます。 +-------------------------- 確認して下さい ---------------------------+ | これが最後のチャンスです! あなたは「本当に」インストールを継続し | | たいのですか? もしすでに何らかのデータが存在しているディスクに対し | | てこれを実行したいのであれば, 「インストール前に正しいバックアップ | | を作っておくということを我々は強く勧めます!」 | | | | 我々はディスクの内容の消失に関しては何ら責任をとることはできません! | +---------------------------------------------------------------------+ | [ Yes ] No | +---------------------------------------------------------------------+ これまでの設定内容が正しいかどうか確認してください。もし、やり直すので あれば、これが最後のチャンスです。ディスクの内容をすべて破壊する可能性 があるので、十分注意してください。問題がなければリターンキーを押してく ださい。指定したメディアからインストールを行ないます。 もし、NFSやFTPあるいはCD-ROMを指定している場合、FreeBSD(98)用の配布ファ イルがインストーラの期待する位置とは異なるディレクトリに存在する場合が あります。 (例えば 98bin.aa を 98bin/98bin.aa というパス名で捜しますが、Walnut CreekのCD-ROMからインストールするような場合はそんなディレクトリはあり ませんね。) そのような場合、まず、 +---------------- Message -----------------+ |ファイル 98bin/98bin.aa を読み込めません | |I/O error: メディアを再初期化しています. | +----------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +-------[ Press return to continue ]-------+ と表示されます。これは、98bin.aaが見つからなかったことを表しています。 リターンキーを押すと、 +----------------------------- Message ------------------------------+ |root ファイルシステム上にリンクすべきカーネルイメージがありません. | |このシステムをハードディスクからブートできるようにするのは結構大変 | |でしょう. 心配です! | +------------------------------------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +--------------------[ Press return to continue ]--------------------+ +----------------------------- Message -----------------------------+ |いくつかエラーがありましたが, インストールは完了しました. VTY1 上 | |のデバッグメッセージを vf・3 の機能を使用して読んで下さい. また, | |次のプロンプトで "No" を選択すれば, インストールメニューに戻って, | |再度失敗した操作をやり直すことができます. | +-----------------------------------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +-------------------[ Press return to continue ]--------------------+ と表示されるので、それぞれでリターンキーを押すとメインメニューに戻りま す。今度は「6 カスタム」を選択し +------------- カスタムインストレーションオプションの選択 -------------+ | これはカスタムインストレーションのメニューです. インストールしたい | | 配布ファイルは何か, どこにインストールするか, どこからインストール | | するか, FreeBSD にどれだけディスクを割り当てるか, などをこのメニュー | | から指定することができいます. | | +------------------------------------------------------------------+ | | | 1 オプション さまざまなインストールオプションの設定 | | | | 2 パーティション FreeBSD へのディスク空間の割り当て | | | | 3 ラベル 割り当てたパーティションへのラベリング | | | | 4 配布ファイル 展開する配布ファイルを選択 | | | | 5 メディア インストールメディアの選択 | | | | 6 コミット パーティション, ラベリング, 展開を実際に行なう | | | | 0 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | | +------------------------------------------------------------------+ | +----------------------------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-------------[ F1 を押せばインストールガイドが読めます ]--------------+ 「4 配布ファイル」を選択します。「4 配布ファイル」のメニューから「6 カ スタム」を選択すると +---------------- インストールする配布ファイルの選択 ----------------+ | インストールしたい配布ファイルをチェックして下さい. 最低でも "bin" | | と "98bin" はなければいけません. | | (警告) DES 配布ファイルをアメリカ合衆国国外に持ち出さないで下さい. | | これはアメリカ合衆国のユーザのみのためのものです. | | +----------------------------------------------------------------+ | | | [ ] bin バイナリ基本配布ファイル (必須) | | | | [ ] 98bin PC98 基本バイナリ配布 (必須) | | | | [ ] compat1x FreeBSD 1.x バイナリ互換性 | | | | [ ] compat20 FreeBSD 2.0 バイナリ互換性 | | | | [ ] compat21 FreeBSD 2.1 バイナリ互換性 | | | | [ ] DES DES 暗号化コード - 輸出禁止! | | | | [ ] dict スペルチェッカー辞書ファイル | | | | [ ] doc FreeBSD ハンドブックとオンラインドキュメント | | | | [ ] 98doc FreeBSD(98) ハンドブックとオンラインドキュメント | | | | [ ] games ゲーム (非商用) | | | | [ ] info GNU info ファイル | | | | [ ] man システムマニュアルページ - 推奨 | | | | [ ] catman フォーマット済みシステムマニュアルページ | | | | [ ] proflibs プロファイル版のライブラリ | | | | [ ] src DES を除く全てのソース | | +-+-----v(+)-------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +--------------------------------------------------------------------+ と表示されるので「98bin」をマークします。リターンキーを押すと戻るので 「5 メディア」を選択します。98binを含むメディアを選択して戻り、「6 コ ミット」を選択してください。 「4 フロッピー」を選択した場合は +---------------------- Message -----------------------+ |floppy drive unit A に次のフロッピーを入れてください | +----------------------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +-------------[ Press return to continue ]-------------+ と表示されるので98binを入れたフロッピをドライブに入れてリターンを入れ ます。 以上のようにして、「4 初心者」ですべてのファイルがインストールされると +------------------------------ Message -------------------------------+ |おめでとうございます! あなたのシステムには FreeBSD がインストール | |されました. これから最後の設定に関する質問に移行します. 特別な設定を | |したくない設定オプションに関しては, 単に No を選択して下さい. | | | |もしシステムが立ち上がってからこのユーティリティに再度入りたい時は, | |/stand/sysinstall と打って下さい. | +--------------------------------------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +---------------------[ Press return to continue ]---------------------+ と表示されます。「5. FreeBSD(98)の設定」に従って必要な設定を行ってくだ さい。 「6 カスタム」でやりなおさなければならなかった場合は +----------------------------- Message -----------------------------+ |いくつかエラーがありましたが, インストールは完了しました. VTY1 上 | |のデバッグメッセージを vf・3 の機能を使用して読んで下さい. また, | |次のプロンプトで "No" を選択すれば, インストールメニューに戻って, | |再度失敗した操作をやり直すことができます. | +-----------------------------------------------------------(100%)--+ | [ OK ] | +-------------------[ Press return to continue ]--------------------+ に続いて、リターンキーを押すと +------------------------ 確認して下さい -------------------------+ | 未設定のオプション設定のために, 総合設定メニューに移動しますか? | +-----------------------------------------------------------------+ | [ Yes ] No | +-----------------------------------------------------------------+ と表示されます。この場合も以下を参考にして必要な設定を行ってください。 5. FreeBSD(98)の設定 インストールが終了したら、各種の設定を行ないます。最低限設定するべき項 目は、 タイムゾーンの設定 rootのパスワードの設定 です。この他に ネットワークの設定 Samba の設定 (Windowsワークグループにサービスを提供する場合) ゲートウェイ anonymous FTP NFSサーバ、クライアント WEBサーバ スクリーンセーバの設定 新規ユーザの追加 などが行えます。 ここでは最低限必要なものについて説明します。以後個々の設定項目について Yes/No で選択していくようになっているので、必要なものは Yes を選択し設 定を行ってください。うっかり No にしてしまっても最後にもう一度一覧が表 示されるので大丈夫です。 5.1. タイムゾーンの設定 初心者用インストールの場合は最後の設定に関する質問の最後に近い部分でタイ ムゾーンの設定があります。 +---------- 確認して下さい -----------+ | タイムゾーンの設定を今行ないますか? | +-------------------------------------+ | [ Yes ] No | +-------------------------------------+ で Yes を選択してください。 初心者用インストール以外の場合は、最初の画面で「c 設定」を選ぶと FreeBSD 設定メニューが表示されます。 +--------------------------- FreeBSD 設定メニュー ----------------------------+ | もしすでに FreeBSD をインストールしてあれば, このメニューを使用してあなた | | のコンフィギュレーションに合わせたカスタマイズを行なうことができます. この | | メニューのもっとも重要な機能としては, 基本配布ファイルには含まれない「サー | | ドパーティ」ソフトウェアを読み込むためのパッケージユーティリティがあります. | | +-------------------------------------------------------------------------+ | | | 1 ユーザ管理 ユーザとグループ情報の追加 | | | | 2 コンソール コンソールの動作のカスタマイズ | | | | 3 タイムゾーン あなたの住んでいるタイムゾーンの設定 | | | | 4 メディア インストールメディアのタイプの指定 | | | | 5 マウス マウスの種類の選択 | | | | 6 ネットワーク ネットワークの設定 | | | | 7 オプション さまざまなインストールオプションの設定 | | | | 8 パッケージ FreeBSD 用にパッケージ化されたソフトのインストール | | | | 9 Root パスワード システム管理者のパスワードの設定 | | | | A HTML 文書 HTML 文書メニューに移動 (インストール後に有効) | | | | D 配布ファイル 追加の配布物をインストール | | | | L ラベル ディスク・ラベル・エディタ | | | | P パーティション ディスク・パーティション・エディタ | | | | R 登録 個人または会社を FreeBSD のユーザとして登録 | | | | E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | +-+-------------------------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +----[ F1 を押せばこれらのオプションに関するさらに詳細な情報を表示します ]----+ 「3 タイムゾーン」を選択してください。 +--------------- 地域 or UTC(協定世界時)クロック選択 ----------------+ | このマシンの CMOS クロックを UTC (協定世界時) に合わせた状態で使用 | | しますか? | | もしそうではなく, その地域の時刻にしておきたい場合は, ここで「NO」 | | を選択して下さい (Windows などと同一マシンで共存させる場合はこの設 | | 定がお勧めです) | +--------------------------------------------------------------------+ | [ Yes ] No | +--------------------------------------------------------------------+ 一般的にパソコン(PC98)は地域の時刻(ローカルタイム)で使用することが多いです から、ここでは「No」を選んでください。 4.4BSDでは、システム内蔵の時計はUTC(協定世界時。わからなければとりあえ ずGMTと思ってください。)に合わせ、地方時間の調整はOSが行なうという思想 になっています。ここではパソコンの使用法に合わせます。 +-------- タイムゾーン選択 ---------+ | 地域を選択して下さい | | +-------------------------------+ | | | 1 Africa | | | | 2 America -- North and South | | | | 3 Antarctica | | | | 4 Arctic Ocean | | | | 5 Asia | | | | 6 Atlantic Ocean | | | | 7 Australia | | | | 8 Europe | | | | 9 Indian Ocean | | | | 0 Pacific Ocean | | | +-------------------------------+ | +-----------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-----------------------------------+ と表示されるので、適当な地域を選択してください。日本ならAsiaです。 「5 Asia」を選択し、スペースキーを押すと、 +----------------- Asia にある国 -----------------+ | 国を選択して下さい | | +---------------------------------------------+ | | | 1 Afghanistan | | | | 2 Armenia | | | | 3 Azerbaijan | | | | 4 Bahrain | | | | 5 Bangladesh | | | | 6 Bhutan | | | | 7 Brunei Darussalam | | | | 8 Cambodia | | | | 9 China | | | | 10 Cyprus | | | | 11 Georgia | | | | 12 Hong Kong | | | | 13 India | | | | 14 Indonesia | | | | 15 Iran | | | | 16 Iraq | | | +-v(+)----------------------------------------+ | +-------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-------------------------------------------------+ と表示されるので、国名を選択してください。日本ならJapanです。画面に隠れて いますので、ROOL DOWN キーを押します。 +----------------- Asia にある国 -----------------+ | 国を選択して下さい | | +-^(-)----------------------------------------+ | | | 17 Israel | | | | 18 Japan | | | | 19 Jordan | | | | 20 Kazakhstan | | | | 21 Korea (Democratic People's Republic of) | | | | 22 Korea (Republic of) | | | | 23 Kuwait | | | | 24 Kyrgyzstan | | | | 25 Lao People's Democratic Republic | | | | 26 Lebanon | | | | 27 Macau | | | | 28 Malaysia | | | | 29 Mongolia | | | | 30 Myanmar | | | | 31 Nepal | | | | 32 Oman | | | +-v(+)----------------------------------------+ | +-------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-------------------------------------------------+ 「18 Japan」があるので、選択します。すると、 +----------------- Asia にある国 -----------------+ | 国を選択して下さい | | +-^(-)----------------------------------------+ | | | 17 Israel | | | | 18 Japan | | | | 19 Jordan | | | | 20 Kazakhstan | | +----------------- Japan Time Zones -----------------+ | あなたの場所と同じ時間帯にある地域を選択して下さい | | +------------------------------------------------+ | | | 1 most locations | | | | 2 south Ryukyu Islands | | | +------------------------------------------------+ | +----------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +----------------------------------------------------+ | | 30 Myanmar | | | | 31 Nepal | | | | 32 Oman | | | +-v(+)----------------------------------------+ | +-------------------------------------------------+ | [ OK ] Cancel | +-------------------------------------------------+ と表示されるので、「1 most locations」を選択してください。 日本のタイムゾーンは1つなのにどうゆうわけか「南琉球アイランド」が あります。 +---------------------------- Confirmation ----------------------------+ | 省略形「JST」で適当でしょうか? | +----------------------------------------------------------------------+ | [ Yes ] No | +----------------------------------------------------------------------+ と表示されるので、リターンキーを押してください。 5.2. rootのパスワードの設定 最後に設定項目の一覧が表示されるので、ここで root のパスワードの設定、 および必要であれば設定の修正を行います。 +--------------------------- FreeBSD 設定メニュー ----------------------------+ | もしすでに FreeBSD をインストールしてあれば, このメニューを使用してあなた | | のコンフィギュレーションに合わせたカスタマイズを行なうことができます. この | | メニューのもっとも重要な機能としては, 基本配布ファイルには含まれない「サー | | ドパーティ」ソフトウェアを読み込むためのパッケージユーティリティがあります. | | +-------------------------------------------------------------------------+ | | | 1 ユーザ管理 ユーザとグループ情報の追加 | | | | 2 コンソール コンソールの動作のカスタマイズ | | | | 3 タイムゾーン あなたの住んでいるタイムゾーンの設定 | | | | 4 メディア インストールメディアのタイプの指定 | | | | 5 マウス マウスの種類の選択 | | | | 6 ネットワーク ネットワークの設定 | | | | 7 オプション さまざまなインストールオプションの設定 | | | | 8 パッケージ FreeBSD 用にパッケージ化されたソフトのインストール | | | | 9 Root パスワード システム管理者のパスワードの設定 | | | | A HTML 文書 HTML 文書メニューに移動 (インストール後に有効) | | | | D 配布ファイル 追加の配布物をインストール | | | | L ラベル ディスク・ラベル・エディタ | | | | P パーティション ディスク・パーティション・エディタ | | | | R 登録 個人または会社を FreeBSD のユーザとして登録 | | | | E 終了 このメニューを終了する (前の場所に戻る) | | +-+-------------------------------------------------------------------------+-+ | [ OK ] Cancel | +----[ F1 を押せばこれらのオプションに関するさらに詳細な情報を表示します ]----+ インストール直後は、rootのパスワードが設定されていません。これは重大な セキュリティ障害をもたらす危険があります。まず、設定メニューの「A Root パスワード」を選択してください。すると、 Change local password for root. New password: と表示されるので、rootのパスワードを入力してください。入力してリターン キーを押すと、 Retype new password: と表示されるので、もう一度今入力したパスワードを入力し直してください。 一致すればパスワードが設定されます。 6. FreeBSD(98)のリブート すべての設定が終ったら、「0 終了」を選択して一下さい。メインメニューに 戻ります。 TABキーを押して「導入終了」を選択し、リターンキーを押して ください。すると +-------------------- 確認して下さい --------------------+ | 本当に終了して構いませんか? システムはリブートします. | | (フロッピーをドライブから抜いて下さい) | +--------------------------------------------------------+ | [ Yes ] No | +--------------------------------------------------------+ というメッセージが出るのでフロッピを抜いて Yes を選択し、リターンキー を押すとするとインストールされた FreeBSD(98)が立ち上がります。楽しんで ください。 6.1. リブート時の注意事項 大抵の場合リブートすればとりあえずFreeBSD(98)を使用することができます が、インストーラの仕様に基づく、ありがちなトラブルを説明します。 6.1.1. CD-ROMを入れておかないとシングルユーザモードになってしまう インストーラの仕様により、CD-ROMを用いてインストールすると、/etc/fstab に登録されてしまい、CD-ROMにアクセスできない場合エラーになります。 /etc/fstabを見ると、 /dev/cd0a /cdrom cd9660 ro 1 1 という項目があるので、削除すれば正常に起動できるようになります。 又は、 /dev/cd0a /cdrom cd9660 ro,noauto 0 0 と書き換えます。これで、CD-ROM が必要になったとき、 # mount /cdrom で CD-ROM が使えるようになります。 6.1.2. 起動時はできるが、一部のパーティションがマウントできない インストール時に設定したディスクラベルとマウントポイントに基づいて、自 動的に/etc/fstabが生成されるのですが、場合によっては順番に問題が発生す る場合があります。たとえば、/usr/localの記述がルートパーティションと /usrの前に記述された場合、/usr/localをマウントすべきファイルシステムが 存在しないため、エラーになってしまいます。/etc/fstabを編集し、ルートファ イルシステムから順番にツリー構造の下に向かうように順序を変更してくださ い。 7. secrdistのインストール 日本で入手できるFreeBSD の配布物には、一般的にsecrdistがないはずです。 これは、アメリカ合衆国で作成されたDES関係のファイルが輸出禁止になって いるからです。したがって、たとえftpサイトにあったとしてもアメリカ 合衆国外へファイルを転送してはいけません。もし、そのようなことを 行なうと、当該サイトの管理者は法的に困難な立場におかれてしまいます。 FreeBSDのDES関係のファイルと互換性のあるものが ftp://jaz.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-internat/ にあります。 さて、ファイルを入手したらインストールを行なうのですが、その前に必ず行 なわなければならないことがあります。まず、rootのパスワードをブランクに します。これには、vipwコマンドを使用し、rootのパスワードフィールドを root::0:0::0:0:Charlie &:/root:/bin/csh ^^ のようにします。secrdistをインストールする前は、DESとは異なる記号化を 行なったパスワードが入っています。そのためsecrdistインストール後に入力 したパスワードをDESで暗号化してもパスワードフィールドの内容と同じにな らないからです。これを忘れると、ログインできなくなります。 なお、FreeBSD 2.0以降では、標準で"MD5"という暗号化を行なっています。 DESに比べて安全といわれている方法なので、DESを使用する特別な理由がなけ れば、そのままにしておいて問題ありません。 [参考] 日本国内のいくつかのanonymous FTPサイトには、desディレク トリの中に、アメリカ合衆国およびカナダの外で開発された互換性のある パッケージが含まれている場合があります。 ----- KATO Takenori 野首 寛高 河之邊 浩 小金丸 信幸